2024年12月28

ケアの哲学

  • 『ケアの哲学』
  • ボリス・グロイス 著、河村彩 訳
  • 人文書院
  • 2023.6
  • ISBN: 9784409031230
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月26日取得)

ビッグデータ時代に象徴的身体が開く新たな自己 私たちは物理的身体だけではなく、データの集合としての自己を形成する象徴的身体を持っている。現代におけるケアを考えるとき、両方の身体を視野に入れる必要があるのではないか。人間が自らの生存に配慮するセルフケアを行うとき、国家による生政治としてのケアに抵抗する別の可能性が開かれる。美術批評の世界的第一人者グロイスが、これまでの仕事の延長上で新しいケア概念を提 …

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上昇

  • 『上昇(アップスウィング) : アメリカは再び〈団結〉できるのか』
  • ロバート・D・パットナム, シェイリン・ロムニー・ギャレット 著、柴内康文 訳
  • 創元社
  • 2023.7
  • ISBN: 9784422360140
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月26日取得)

緻密な統計分析と幅広い領域を見渡すダイナミックな論理展開で、現代アメリカにおける格差拡大の背景と社会関係資本〈ソーシャルキャピタル〉の重要性を論じてきたR・D・パットナム。 『孤独なボウリング』『われらの子ども』などのベストセラーに次ぐ本書では、気鋭の作家S・R・ギャレットの協力のもと、アメリカの過去100年における「われわれ(We)」性の上昇と下降が描く逆U字曲線に着目する。 19世紀末には極端 …

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マクドナルド化するソーシャルワーク

  • 『マクドナルド化するソーシャルワーク : 英国ケアマネジメントの実践と社会理論』
  • ドナ・ダスティン 著、小坂啓史, 圷洋一, 堀田裕子 訳
  • 明石書店
  • 2023.3
  • ISBN: 9784750354453
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月24日取得)

効率性や予測可能性、計算可能性に主眼をおいたケアマネジメントの導入は、ソーシャルワーク実践にどのような影響を及ぼすのか。英国の公共セクターにおける政策的背景や実践例をもとに、各種社会理論も援用して、「合理性の非合理性」に対抗する視座を提起する。

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若者と軍隊生活

若者と軍隊生活
  • 『若者と軍隊生活 : 生還学徒兵のライフストーリー研究』
  • 渡辺祐介 著
  • 新曜社
  • 2023.6
  • ISBN: 9784788518162
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月22日取得)

なぜ学徒兵の多くは、戦争で死ぬことに抵抗しながらも、軍紀の乱れた末期の軍隊生活においてさえ〈やる気〉に満ちて軍務に勤しんだのか。軍隊生活での生き方に注目し、三名の生還学徒兵のライフストーリーから、その心理的・社会的メカニズムを考察。

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歴史を書くとはどういうことか

  • 『歴史を書くとはどういうことか : 初期近代ヨーロッパの歴史叙述』
  • 小谷英生, 網谷壮介, 飯田賢穂, 上村剛 編著
  • 勁草書房
  • 2023.6
  • ISBN: 9784326200658
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月22日取得)

誰が、何のために、どのように歴史を語るのか──歴史叙述の歴史を探求し、歴史と政治との関連について再考する。 歴史の語りは政治的な身振りと直結している。過去の何が記憶されるべきか、どのように書かれ、何が意図され、社会に何がもたらされたのか。本書はこのような問いをもとに、特に西欧初期近代の思想家たちにとっての歴史、歴史の書き方、政治的利用について検討し、これからの歴史叙述のあり方と政治との関連について …

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ヘイト・スピーチという危害

  • 『ヘイト・スピーチという危害』
  • ジェレミー・ウォルドロン [著]、谷澤正嗣, 川岸令和 訳
  • みすず書房
  • 2015.4
  • ISBN: 9784622078739
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月18日取得)

ヘイト・スピーチとは何か。それは社会の何を壊すのか。ヘイト・スピーチが不快感をもたらすことは規制の根拠にはならない。それは人の「尊厳」を傷つけるから規制されるべきなのである。ヘイト・スピーチが攻撃するのは、社会の基盤そのものである。ではヘイト・スピーチ規制と、表現の自由はどう両立するか。日本と同じくヘイト・スピーチ規制のないアメリカの議論を紹介し、ヘイト・スピーチの定義、その問題点、法規制の根拠 …

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現代ドイツ政治外交史

  • 『現代ドイツ政治外交史 : 占領期からメルケル政権まで』
  • 板橋拓己, 妹尾哲志 編著
  • ミネルヴァ書房
  • 2023.6
  • ISBN: 9784623094868
  • Minerva Modern History ; 3
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月18日取得)

ナチの全体主義と第二次世界大戦の敗戦を経て、戦後ドイツは、冷戦のなか分断国家として再出発した。そしていまや東西統一を果たし、ヨーロッパの中心的な存在となっている。いかにしてドイツは、経済復興や再軍備、ヨーロッパ統合、戦争責任や賠償、さらには社会保障や環境保護などの課題に取り組んだのか。本書は、歴代首相のリーダーシップ、そして政党政治の展開を軸にして、戦後ドイツ政治の70年の歩みを描き出す。 …

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ジャン=リュック・ナンシーの哲学

  • 『ジャン=リュック・ナンシーの哲学 : 共同性、意味、世界』
  • 西山雄二, 柿並良佑 編、市川崇 [ほか] 著、乙幡亮, 黒木秀房, 松葉類, 吉松覚 訳
  • 読書人
  • 2023.6
  • ISBN: 9784924671621
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月18日取得)

2021年8月に逝去したフランスの哲学者ジャン=リュック・ナンシー(Jean-Luc Nancy 1940-2021)の思想をめぐる学術シンポジウムの発言全記録に、大幅に加筆修正(詳細な註を付す)。2022年9月、東京・日仏会館で2日間にわたって行われたシンポジウムには、国内外から15名の研究者が参加した。幅広い領域からの発言のすべてが、ナンシーの哲学への誘いとなる。ナンシー哲学への入門書の決定 …

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イノベーション

  • 『イノベーション : 世界を変える発想を創りだす』
  • マーク・ドジソン, デビッド・ガン 著、島添順子 訳
  • 白水社
  • 2023.7
  • ISBN: 9784560093573
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月15日取得)

イノベーションとは何か? それがなぜ私たちに大きな影響を与えるのか? イノベーションはどのようにして起こり、何によって、誰によって促進され、どのように追求され組織化され、そしてプラスであれマイナスであれ、その結果は何であるのか? 本書は、イノベーションについて過去から得られる最良の洞察とイノベーションの今日的な性質を多様な角度から論じ、さらに、未来においてイノベーションがどのようになるのかを考察す …

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裏切りの王国

  • 『裏切りの王国 : ルポ・英国のナショナリズム』
  • 服部正法 著
  • 白水社
  • 2023.6
  • ISBN: 9784560094853
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月15日取得)

グローバリズムが進展し、経済格差が急速に広がるなか、各地でナショナリズムの胎動が表面化し、事象として現れ始めている。本書は、EU離脱で揺れた英国を舞台に、世界の政治を駆動する大きな潮流となったナショナリズムの発露を現場から報告する試みである。 著者は毎日新聞の前欧州総局長。場末のパブで飲んでいる労働者・移民からケンブリッジの研究者や閣僚経験者に至るまで、取材対象は実に多彩だ。こうした人びとの意見を …

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歴史学研究法

  • 『歴史学研究法』
  • 今井登志喜 著
  • 筑摩書房
  • 2023.6
  • ISBN: 9784480510679
  • ちくま学芸文庫 ; イ62-1
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月15日取得)

「歴史学とは何か」について「古典的歴史学方法論」の論点を的確にまとめる。方法の実践例として、「塩尻峠の合戦」を取り上げる。解説 松沢裕作 「歴史学とはどのような学問か」「歴史学はいかにして正しい結論を導き出せるのか」という問題は、現在でも常に問い直され続けている。本書では、19世紀における歴史学の進展を踏まえ、歴史学の方法論にはじまって、諸学との連携の在り方、史料批判についてなど、簡潔にして要点を …

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大規模言語モデルは新たな知能か

  • 『大規模言語モデルは新たな知能か : ChatGPTが変えた世界』
  • 岡野原大輔 著
  • 岩波書店
  • 2023.6
  • ISBN: 9784000297196
  • 岩波科学ライブラリー ; 319
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月14日取得)

対話型サービスChatGPTは驚きをもって迎えられ、IT企業間で類似サービスをめぐる激しい開発競争が起こりつつある。それらを支える大規模言語モデルとはどのような仕組みなのか。何が可能となり、どんな影響が考えられるのか。人の言語獲得の謎も解き明かすのか。新たな知能の正負両面をみつめ、今後の付き合い方を考える。 ■著者からのメッセージ 本書では大規模言語モデルの可能性と課題、その仕組みを一般の方に向け …

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百姓・町人・芸人の明治革命

  • 『百姓・町人・芸人の明治革命 : 自由民権150年』
  • 津田正夫 著
  • 現代書館
  • 2023.6
  • ISBN: 9784768459409
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月14日取得)

明治維新により発足した新政府が薩長や一部公卿による独裁政治に陥っているとして、板垣退助・後藤象二郎・江藤新平・副島種臣らは立憲国家を目指し、初の政治結社「愛国公党(後の自由党)」を作り、国民の公論と政治参加による憲法と国会を設けるよう、1874年に「民撰議院設立建白書」を提出し、全国に広がる自由民権運動がスタート。板垣が襲撃された美濃・尾張の自由民権運動の実情、富国強兵・足尾鉱毒事件に翻弄された著 …

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信頼の経済学

信頼の経済学
  • 『信頼の経済学 : 人類の繁栄を支えるメカニズム』
  • ベンジャミン・ホー 著、庭田よう子 訳
  • 慶應義塾大学出版会
  • 2023.6
  • ISBN: 9784766428827
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月14日取得)

人類の文明の物語は、互いにいかにして信頼するようになったかという物語である! 人間が少人数の集まりから巨大な社会を築く根底には「信頼」のメカニズムが働いている。市場、法、貨幣から医学、科学技術、気候問題まで「信頼」なくしては存立しない。 「謝罪の経済学」というユニークな分野を開拓した気鋭の経済学者による骨太な一冊。 第1章 信頼の経済学 なぜ経済学で「信頼」を論じるのか?/私が「信頼」を研究する理 …

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文学の政治

文学の政治
  • 『文学の政治』
  • ジャック・ランシエール 著、森本淳生 訳
  • 水声社
  • 2023.6
  • ISBN: 9784801007079
  • 批評の小径
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月12日取得)

詩人と労働者を 分割=分配パルタージュするもの 「文学の政治」とは、作家が行う政治活動や、その作品の政治的側面をいうのではない。《文学は文学として政治を行う》のであるーー エクリチュールの民主主義が成立する近代以降、《文学》によってラディカルな次元で可能となる既存の「分割=分配パルタージュ」への異議申し立てを提示する、メタ・ポリティークの詩学。 《政治的活動によって感性的なものの分割=分配パルター …

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アクションリサーチ入門

  • 『アクションリサーチ入門 : 社会変化のための社会調査』
  • デヴィッド・J・グリーンウッド, モルテン・レヴィン 著、小川晃弘 監訳
  • 新曜社
  • 2023.7
  • ISBN: 9784788518186
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月12日取得)

研究者と地域の人々が協働する実践の科学へ 応用のない理論は理論ではない。研究者と現地の人々が協働して問題解決に取り組むアクションリサーチの理論、戦略、よいリサーチャーになるためのスキル、具体的な実践例までを懇切に解説し、公正で持続的な変化のための新しい知見を提供。

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「持続可能性」の言説分析

  • 『「持続可能性」の言説分析 : 知識社会学の視点を中心として : 持続可能性って何?』
  • 山田肖子 編著
  • 東信堂
  • 2023.6
  • ISBN: 9784798918303
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月12日取得)

国際規範としての「持続可能性」の功罪ーわれわれはどう取り組むか?自然環境や動植物への配慮、途上国の貧困削減、雇用創出などを謳った「持続可能な開発」ないし「SDGs」は今日、国際機関や企業に広く共有された規範概念となっている。これらの言葉は私たちの日常生活にまでも溶け込みつつある一方、あまりに広範な概念であるがゆえに有名無実化しているきらいもある。「持続可能性」という概念の本質に立ち返り、現代社会に …

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民主主義の危機

  • 『民主主義の危機 : 比較分析が示す変容』
  • アダム・プシェヴォスキ 著、吉田徹, 伊﨑直志 訳
  • 白水社
  • 2023.7
  • ISBN: 9784560093580
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月12日取得)

過去数十年で最も景気が良い時に政権与党が敗北する。すべての政党がエリートを攻撃する選挙運動を展開し、選挙前よりもエリート主義的な議会が誕生するーー。 最近の政治は筋が通らないことばかりだ。いったい何が起きていて、それはなぜ起きているのか。本書は、手垢のつくほど語られてきた民主主義の危機について比較分析から迫る試みだ。 徹底的に歴史とデータを洗う中で、前例なき事態がいくつか見えてくる。 ひとつは、幾 …

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学校を離れる若者たち

  • 『学校を離れる若者たち : ヨーロッパの教育政策にみる早期離学と進路保障』
  • 園山大祐 編
  • ナカニシヤ出版
  • 2021.3
  • ISBN: 9784779515293
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月12日取得)

多様な教育の場を保障するためにーー早期に学校から離脱する若者たちに対して各国はどのような対策をとっているのか。政策実態を基に予防、介入、補償という観点から検討する。「[本書では]学校が,労働人材の育成のみに偏らないためにも,多様な教育の場を保障するためにはどのような課題がヨーロッパ諸国ではみられるのか,またその対策はどのように講じられているのか,各国の特長から明らかにしたい。」(「序章」より) …

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火器の誕生とヨーロッパの戦争

  • 『火器の誕生とヨーロッパの戦争』
  • バート・S.ホール 著、市場泰男 訳
  • 平凡社
  • 2023.6
  • ISBN: 9784582769456
  • 平凡社ライブラリー ; 945
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月8日取得)

戦争の様相を一変させた火器だが、14世紀の誕生から戦争の主役となるまでには300年を要した。兵士の生活や国家財政などさまざまな背景を織り交ぜて辿る戦略・戦術、軍組織の歴史。

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憧れの感情史

  • 『憧れの感情史 : アジアの近代と〈新しい女性〉』
  • 山口みどり, 中野嘉子 編著、後藤絵美 [ほか] [著]
  • 作品社
  • 2023.6
  • ISBN: 9784861829802
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月8日取得)

19世紀から20世紀にかけては、増幅するスペクタクルのなかで「憧れ」の経済価値が高まり、「憧れ」の形を戦略的に操作した時代である。この「憧れ」の構築する近代に、女性たち、とくに既存の価値観を乗り越えようとする「新しい女性」たちはどうかかわったのだろうか。本書は、国内・海外の研究者たちが共同で、「憧れ」とジェンダーを軸に歴史を読み解く。

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J・S・ミル

  • 『J・S・ミル : 自由を探究した思想家』
  • 関口正司 著
  • 中央公論新社
  • 2023.6
  • ISBN: 9784121027573
  • 中公新書 ; 2757
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月8日取得)

没後150年を迎える英国の思想家、ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873)。主著『自由論』『代議制統治論』『功利主義』をはじめ膨大な著作を残し、現代社会の立脚点となる規範理論を打ち立てた。本書は、その生涯と思想を克明に描く。ベンサムへの傾倒、東インド会社における経験、精神の危機、伴侶ハリエットとの出会い、ジャーナリスト・哲学者としての活躍、議員活動ーー少年期から円熟期、晩年まで、著作の内容 …

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責任という倫理

  • 『責任という倫理 : 不安の時代に問う』
  • 國部克彦, 後藤玲子 編著
  • ミネルヴァ書房
  • 2023.8
  • ISBN: 9784623095599
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月7日取得)

国際紛争、経済格差の拡大、そしてパンデミック。文明社会が容易に解答を見出せない問題に直面するなか、求められている倫理とはどのようなものなのだろうか。本書はこの問いに応答するための鍵概念として「責任」に着目する。リスク社会、政策決定、政治過程、隣人、公平、ジェンダー、企業といった領域に生じている問題を分析するなかで、「責任」という手垢のついた概念を再検討し、時代に対応した形に鍛えなおすことで、問題解 …

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差別と資本主義

  • 『差別と資本主義 : レイシズム・キャンセルカルチャー・ジェンダー不平等』
  • トマ・ピケティ, ロール・ミュラ, セシル・アルデュイ, リュディヴィーヌ・バンティニ 著、尾上修悟, 伊東未来, 眞下弘子, 北垣徹 訳
  • 明石書店
  • 2023.6
  • ISBN: 9784750356037
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月7日取得)

人種やジェンダーをめぐる差別・不平等は、グローバル資本主義の構造と深くかかわって、全世界的な社会分断を生んでいる。差別問題に正面から切り込んだトマ・ピケティの論考をはじめ、国際的な識者たちが問題の深淵と解決への道筋を語る、最先端の論集。

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サークル有害論

  • 『サークル有害論 : なぜ小集団は毒されるのか』
  • 荒木優太 著
  • 集英社
  • 2023.6
  • ISBN: 9784087212662
  • 集英社新書 ; 1166
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月7日取得)

読書会、勉強会、NPO、趣味の集い……あなたのコミュニティは大丈夫?一人ひとりは心優しい人間だとしても、全てのメンバーが互いをよく知っている小規模で親密な集いには、親密でよく通じ合っているが故に発生してしまう「毒」がある。その集いは人々の間のミクロな違い、その隙間に巣くうコミュニケーションによって「有害な小集団」と化し、わたしたちを日々毒す。本書はロシアに由来する小集団「サークル」を、小林多喜二か …

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プラットフォーム資本主義を解読する

  • 『プラットフォーム資本主義を解読する : スマートフォンからみえてくる現代社会』
  • 水嶋一憲, ケイン樹里安, 妹尾麻美, 山本泰三 編著、金埈永, 宇田川敦史, 久保友香, 佐幸信介, 山川俊和, 中野理, 水越伸, 勝野正博 著
  • ナカニシヤ出版
  • 2023.6
  • ISBN: 9784779517426
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月6日取得)

ビッグ・テックの「しかけ」をわかりやすく、この1冊で。スマートデバイスを手にしたわたしたちの背景に溶け込み、膨大なアテンションを資源化しながら、巨大インフラへと変貌したGAFAMを中心とするメディア社会ーーその利便さがもたらす恩恵、快楽に覆い隠されたリスクと課題を雇用・労働、ユーザー、インフラといった観点から解きほぐし身近な切り口から、多角的に問題を照らし出す、画期的な入門書!本章で解読してきた、 …

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読み書きの日本史

  • 『読み書きの日本史』
  • 八鍬友広 著
  • 岩波書店
  • 2023.6
  • ISBN: 9784004319788
  • 岩波新書 新赤版 ; 1978
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月5日取得)

私たちが日々実践している文字による言語活動は、長い時をへて形づくられてきたものだ。古代における漢字の受容から、往来物による学びの時代へ。近世の文字文化の多様な展開から、近代学校の成立へ。──世界の事例にも目くばりしながら、識字の社会的意味を広くとらえ、今も揺らぎのなかにあるリテラシーの歩みを描く。

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チャリティの帝国

  • 『チャリティの帝国 : もうひとつのイギリス近現代史』
  • 金澤周作 著
  • 岩波書店
  • 2021.5
  • ISBN: 9784004318804
  • 岩波新書 新赤版 ; 1880
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月5日取得)

イギリス独自の重層的なセーフティネットの中で、社会の「錨」のように今日まで働き続けてきたチャリティ。自由主義の時代から、帝国主義と二度の大戦をへて、現代へ。「弱者を助けることは善い」という人びとの感情の発露と、それが長い歴史のなかでイギリスにもたらした個性を、様々な実践のなかに探る。

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