歴史25

戦争と社会主義を考える

戦争と社会主義を考える
  • 『戦争と社会主義を考える : 世界大戦の世紀が残したもの』
  • 久保亨 著
  • かもがわ出版
  • 2023.2
  • ISBN: 9784780312652
  • 講座 わたしたちの歴史総合 ; 5
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年1月17日取得)

戦争はなぜ起きるのか、どうすれば平和を守れるのか。第一次・第二次の世界大戦の教訓を深く掘り下げることによって、現下のウクライナ戦争が突き付けた大問題への解答を探っていく。あわせて、両大戦とともに誕生したソ連型社会主義が崩壊した原因を解明しつつ、広い意味での社会主義の可能性にも言及していく。

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ナチズムの美学

ナチズムの美学
  • 『ナチズムの美学: キッチュと死についての考察』
  • ソール・フリードレンダー/田中 正人
  • 筑摩書房
  • 2023年01月12日頃
  • ISBN: 9784480511614
  • シリーズ: ちくま学芸文庫 フー49-1

何によって民衆はナチズムに魅惑されたのか。本書は、第二次世界大戦後につくられた映画・小説等を中心に言説分析を行うことにより、ナチスに魅入られた大衆心理の意外な正体を暴きだす。『地獄に堕ちた勇者ども』『リリー・マルレーン』『ブリキの太鼓』『ヒトラー、あるいはドイツ映画』等の作品中に、記憶と想像力によって再構成された第三帝国の姿。そこから照射されてくるのはキッチュと死という二要素の「完全な綜合」であり、それこそが第三帝国の美学の本質であると、ホロコースト研究の大家である著者は喝破する。ナチズム研究にいまなお影響を与え続ける古典的名著。

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明治・大正・昭和の時代劇メディアと時代考証

明治・大正・昭和の時代劇メディアと時代考証
  • 『明治・大正・昭和の時代劇メディアと時代考証』
  • 大石学/時代考証学会
  • 勉誠出版
  • 2023年01月31日
  • ISBN: 9784585320258

多くの記録が残され、我々の身近な人々が生きていた明治・大正・昭和。現在に近い時代を考証する困難性はどこにあるのか。そして、史実に沿うノンフィクションにおいても時代考証が求められるのはなぜか。近現代史とノンフィクションにおける考証実務や作品の考察から、虚構と現実の間を埋めるという重要な役割を持つ「時代考証」がもつ可能性の広がりを考える。

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捏造と欺瞞の世界史 下

捏造と欺瞞の世界史 下
  • 『捏造と欺瞞の世界史 下: 創作された「歴史」をめぐる30の物語』
  • バリー・ウッド/大槻 敦子
  • 原書房
  • 2023年02月21日頃
  • ISBN: 9784562072637

奇跡のような偉大な業績や救世主の武勲。人びとが信じてしまいたい「歴史」ほど魅力的なものはない。そこに熱狂が生まれ、古今を問わず、指導者や国家は「力」を得てきた。

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捏造と欺瞞の世界史 上

捏造と欺瞞の世界史 上
  • 『捏造と欺瞞の世界史 上: 創作された「歴史」をめぐる30の物語』
  • バリー・ウッド/大槻 敦子
  • 原書房
  • 2023年02月21日頃
  • ISBN: 9784562072620

宗教の祖から歴史的偉人、国家の威光をいろどる「史実」は、どのように生まれ、拡大していったのか。「物語」を求める人間の性が生み出した「歴史」の本性を見つめ直す。

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旅行の世界史 人類はどのように旅をしてきたのか

旅行の世界史 人類はどのように旅をしてきたのか
  • 『旅行の世界史 人類はどのように旅をしてきたのか』
  • 森貴史/著
  • 星海社
  • 2023/01/26
  • ISBN: 9784065306406

人類は、旅によって未知の世界に触れることで発展してきた。はるか昔、アレクサンドロス大王の東方遠征は古代秩序を一変させ、大航海時代の冒険者たちは新大陸を発見して大陸間交易のパイオニアとなった。個人レベルでも聖地巡礼や遍歴修業、さらに近世の修学旅行というべきグランドツアーは旅行者の感受性や人格を豊かにしてきたことだろう。そして鉄道や自動車といった旅行のために用意されたテクノロジー、パックツアーやガイドブックといった旅行から派生したビジネスモデルも世界の風景を大きく変えてきた。本書は、紀元前から現代に至る旅行像の変遷を明らかにすることで、人類と世界の関わりを俯瞰する野心的試みである。

-- 旅行の世界史 人類はどのように旅をしてきたのか 森 貴史(著/文) - 星海社 | 版元ドットコム

記憶を語る,歴史を書く

記憶を語る,歴史を書く
  • 『記憶を語る,歴史を書く: オーラルヒストリーと社会調査』
  • 朴沙羅/著・文・その他
  • 有斐閣
  • 2023/03/20
  • ISBN: 9784641149434

市井の人の証言は,歴史的な資料(史料)としてどのような意味で信頼に足るのか。社会科学が各国・各領域で続けてきた諸論争をフォロー,膨大な学的蓄積と著者自身の実践を通してオーラルヒストリー/口述史を捉え直し,方法論として説明可能なかたちで位置づける。

-- 記憶を語る,歴史を書く 朴 沙羅(著・文・その他) - 有斐閣 | 版元ドットコム

国際平和を歴史的に考える

国際平和を歴史的に考える
  • 『国際平和を歴史的に考える』
  • 岡本隆司/編集、飯田洋介/編集、後藤春美/編集
  • シリーズ: いまを知る、現代を考える 山川歴史講座
  • 山川出版社
  • 2022/12/23
  • ISBN: 9784634445215

大学の研究者と高校の教員がともに、現代世界の諸問題を歴史的に即して考えることをコンセプトにした講座シリーズ『いまを知る、現代を考える 山川歴史講座』。
その第1弾「国際平和を歴史的に考える」は、不安な世界情勢を目の前にして、そもそも国家とは何か、国際連盟をつくった人びとはどのようにして平和を構築しようと考えたか、またヨーロッパとは異なる支配体制をおこなってきた国々は何を平和と考えたのか、といったさまざまな疑問を、紐解いてゆく。 

-- 国際平和を歴史的に考える 岡本 隆司(編集) - 山川出版社 | 版元ドットコム

ハーケンクロイツの文化史

ハーケンクロイツの文化史
  • 『ハーケンクロイツの文化史: シュリーマンの「再発見」からナチ、そして現在まで』
  • ローレンツ・イェーガー/著、長谷川晴生/翻訳、藤崎剛人/翻訳、今井宏昌/翻訳
  • 青土社
  • 2022/12/26
  • ISBN: 9784791775293

鉤十字――この悪名高き「ナチのシンボル」は、いかにしてそうなってしまったのか? 
19世紀後半、考古学者に「再発見」された鉤十字に、オカルティストが、文学者が、思想家が、そして民族至上主義界隈の軍人、政治家が、次々と過剰な意味を読み込んでゆく……。シュリーマンからヴィルヘルム二世、ヒトラーまで、ブラヴァツキーからラヴクラフト、谷崎、果ては法輪功まで、呪われた文化史をたどる。図版多数。

-- ハーケンクロイツの文化史 ローレンツ・イェーガー(著/文) - 青土社 | 版元ドットコム

文学と国柄

文学と国柄
  • 『文学と国柄: 一九世紀日本における文学史の誕生』
  • エマニュエル・ロズラン/著、藤原克己/翻訳、鈴木哲平/翻訳
  • 岩波書店
  • 2022/12/15
  • ISBN: 9784000615709

19世紀の日本において、時代の要請と社会の動向の複雑な作用の交錯のうちに、青年たちはいかにして文学史を作り上げていったのか。最初の日本文学史の構想とその生成過程を、1880年代当時の東京大学文学部の史料精査と、そこで学び育った研究者たちの著作の分析を通して考究する。原著は第22回渋沢・クローデル賞受賞。

-- 文学と国柄 エマニュエル・ロズラン(著/文) - 岩波書店 | 版元ドットコム

中世史とは何か

中世史とは何か
  • 『中世史とは何か』
  • ジョン・H.アーノルド/著、図師宣忠/翻訳、赤江雄一/翻訳
  • 岩波書店
  • 2022/12/27
  • ISBN: 9784000615778

フィクションの世界で描かれる「暗黒の中世」は、近代ヨーロッパが創り出した政治的な物語だ。異端審問、王の儀礼、市民の裁判……注意深く史料を読み解けば、当時の人びとが生き生きと甦る。『歴史〈一冊でわかる〉』やBBCの企画、市民向け講座で有名なケンブリッジ大学教授が誘う、新鮮でドキドキする本格的中世史入門。

-- 中世史とは何か ジョン・H.アーノルド(著/文) - 岩波書店 | 版元ドットコム

親切の人類史

親切の人類史
  • 『親切の人類史: ヒトはいかにして利他の心を獲得したか』
  • マイケル・E・マカロー/著、的場知之/翻訳
  • みすず書房
  • 2022/12/20
  • ISBN: 9784622095675

人間の「利他の心」の存在はどのように説明できるだろう? 一筋縄ではいかないこの問いに、進化生物学と慈善の歴史という観点から挑みかかる。
「利他行動」は生物学の難問の一つだ。ヒトをはじめ、他個体を利する行動をとる動物は実際に存在する。だがしかし、寛大にも他者を思いやる個体の遺伝子は、狡猾な個体に出し抜かれて繁殖機会を奪われ、淘汰されてしまうのでは? 生物学者たちはこのことにおおいに悩み、利他行動を説明できる理論を求めて奮闘してきた。
ただし、人間の利他の心は、生物学だけで完全に説明することはできない。社会福祉制度や慈善活動などの方法で、血縁や地域を超えた「完全な赤の他人」にまで援助の手を差し伸べる動物は人間以外にいないのだ。ここには、何か特別な説明が必要になる。著者によれば、一万年の人類史における「七つの大いなる苦難」を、人類がどう解決してきたかが説明のカギだという。
本書では、利他行動に関するいくつかの理論の要点とその妥当性を検討したのち、歴史を通して力を発揮してきた人間特有の能力を鮮やかに提示する。人類史上もっとも寛大な「思いやりの黄金時代」を生きる私たち。ここへ至るまでの道程を照らし出す、本能と理性のビッグヒストリー。

-- 親切の人類史 マイケル・E・マカロー(著/文) - みすず書房 | 版元ドットコム