歴史28

犬は「びよ」と鳴いていた

  • 『犬は「びよ」と鳴いていた : 日本語は擬音語・擬態語が面白い』
  • 山口仲美 著
  • 光文社
  • 2023.5
  • ISBN: 9784334770709
  • 光文社未来ライブラリー ; 0020
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月28日取得)

「私が一番最初にひっかかったのは、平安時代の『大鏡』に出てくる犬の声です。「ひよ」って書いてある。頭注にも、「犬の声か」と記してあるだけなんです。私たちは、犬の声は「わん」だとばかり思っていますから、「ひよ」と書かれていても、にわかには信じられない。(中略)これが、私が擬音語・擬態語に興味をもったきっかけでした。」。日本語の「名脇役」の歴史と謎に研究の第一人者が迫る。ロングセラーが待望の文庫化!

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社会変容と民衆暴力

社会変容と民衆暴力
  • 『社会変容と民衆暴力 : 人びとはなぜそれを選び、いかに語られたのか』
  • 須田努 編
  • 大月書店
  • 2023.5
  • ISBN: 9784272510146
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月29日取得)

日本・アジア・欧州に通底する矛盾を含んだ民衆のリアル。普通の人びとは、なぜ暴力という手段を選び、その力を行使したのか。また被害と加害が同居する地域社会で、それはいかに記憶・記録され語られていったのか。歴史の文脈から、民衆の多様性を読み解く。

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戦争と社会主義を考える

戦争と社会主義を考える
  • 『戦争と社会主義を考える : 世界大戦の世紀が残したもの』
  • 久保亨 著
  • かもがわ出版
  • 2023.2
  • ISBN: 9784780312652
  • 講座 わたしたちの歴史総合 ; 5
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年1月17日取得)

戦争はなぜ起きるのか、どうすれば平和を守れるのか。第一次・第二次の世界大戦の教訓を深く掘り下げることによって、現下のウクライナ戦争が突き付けた大問題への解答を探っていく。あわせて、両大戦とともに誕生したソ連型社会主義が崩壊した原因を解明しつつ、広い意味での社会主義の可能性にも言及していく。

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ナチズムの美学

ナチズムの美学
  • 『ナチズムの美学 : キッチュと死についての考察』
  • ソール・フリードレンダー 著、田中正人 訳
  • 筑摩書房
  • 2023.1
  • ISBN: 9784480511614
  • ちくま学芸文庫 ; フ49-1
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月30日取得)

何によって民衆はナチズムに魅惑されたのか。本書は、第二次世界大戦後につくられた映画・小説等を中心に言説分析を行うことにより、ナチスに魅入られた大衆心理の意外な正体を暴きだす。『地獄に堕ちた勇者ども』『リリー・マルレーン』『ブリキの太鼓』『ヒトラー、あるいはドイツ映画』等の作品中に、記憶と想像力によって再構成された第三帝国の姿。そこから照射されてくるのはキッチュと死という二要素の「完全な綜合」であり、それこそが第三帝国の美学の本質であると、ホロコースト研究の大家である著者は喝破する。ナチズム研究にいまなお影響を与え続ける古典的名著。

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明治・大正・昭和の時代劇メディアと時代考証

明治・大正・昭和の時代劇メディアと時代考証
  • 『明治・大正・昭和の時代劇メディアと時代考証』
  • 大石学, 時代考証学会 編
  • 勉誠社
  • [2023.2]
  • ISBN: 9784585320258
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月30日取得)

多くの記録が残され、我々の身近な人々が生きていた明治・大正・昭和。現在に近い時代を考証する困難性はどこにあるのか。そして、史実に沿うノンフィクションにおいても時代考証が求められるのはなぜか。近現代史とノンフィクションにおける考証実務や作品の考察から、虚構と現実の間を埋めるという重要な役割を持つ「時代考証」がもつ可能性の広がりを考える。

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捏造と欺瞞の世界史

捏造と欺瞞の世界史 上
  • 『捏造と欺瞞の世界史 : 創作された「歴史」をめぐる30の物語 上』
  • バリー・ウッド 著、大槻敦子 訳
  • 原書房
  • 2023.2
  • ISBN: 9784562072620
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月30日取得)

宗教の祖から歴史的偉人、国家の威光をいろどる「史実」は、どのように生まれ、拡大していったのか。「物語」を求める人間の性が生み出した「歴史」の本性を見つめ直す。

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論点・ジェンダー史学

論点・ジェンダー史学
  • 『論点・ジェンダー史学』
  • 山口みどり, 弓削尚子, 後藤絵美, 長志珠絵, 石川照子 編著
  • ミネルヴァ書房
  • 2023.6
  • ISBN: 9784623093502
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年9月1日取得)

この一冊で歴史観が変わる!クルアーン、列女伝から世界大戦、ジャニーズまで、113の“論点”を最新の研究動向に照らし、“概要(当時の議論・その後の展開)”“探究のポイント”とともにコンパクトに解説。36のコラムで重要トピックもカバーする充実の書。

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旅行の世界史

旅行の世界史
  • 『旅行の世界史 : 人類はどのように旅をしてきたのか』
  • 森貴史 著
  • 星海社
  • 2023.1
  • ISBN: 9784065306406
  • 星海社新書 ; 244
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月7日取得)

人類は、旅によって未知の世界に触れることで発展してきた。はるか昔、アレクサンドロス大王の東方遠征は古代秩序を一変させ、大航海時代の冒険者たちは新大陸を発見して大陸間交易のパイオニアとなった。個人レベルでも聖地巡礼や遍歴修業、さらに近世の修学旅行というべきグランドツアーは旅行者の感受性や人格を豊かにしてきたことだろう。そして鉄道や自動車といった旅行のために用意されたテクノロジー、パックツアーやガイドブックといった旅行から派生したビジネスモデルも世界の風景を大きく変えてきた。本書は、紀元前から現代に至る旅行像の変遷を明らかにすることで、人類と世界の関わりを俯瞰する野心的試みである。

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記憶を語る,歴史を書く

記憶を語る,歴史を書く
  • 『記憶を語る,歴史を書く : オーラルヒストリーと社会調査』
  • 朴沙羅 著
  • 有斐閣
  • 2023.3
  • ISBN: 9784641149434
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月6日取得)

市井の人の証言は、史料としてどのような意味で信頼に足るのか。社会科学が各国・各領域で続けてきた諸論争をフォロー、著者の実践を通してオーラルヒストリー/口述史を学問的に捉え直し、方法論として位置づける。

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国際平和を歴史的に考える

国際平和を歴史的に考える
  • 『国際平和を歴史的に考える』
  • 岡本隆司, 飯田洋介, 後藤春美 編
  • 山川出版社
  • 2022.12
  • ISBN: 9784634445215
  • いまを知る、現代を考える山川歴史講座
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月10日取得)

「国際平和」の概念が生まれたのは、いつ頃の話?勢力均衡(バランスオブパワー)は「国際平和」に繋がるの?アジア諸国における「国際平和」をどう捉えたらよいのだろう?国際連盟・国際連合などの「平和講築のシステム」は、何が問題なのだろう?平和を維持するためにはどうしたら良いのだろう?こうした疑問を前提に歴史学の立場から問い直す。

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ハーケンクロイツの文化史

ハーケンクロイツの文化史
  • 『ハーケンクロイツの文化史 : シュリーマンの「再発見」からナチ、そして現在まで』
  • ローレンツ・イェーガー 著、長谷川晴生, 藤崎剛人, 今井宏昌 訳
  • 青土社
  • 2023.1
  • ISBN: 9784791775293
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月9日取得)

シュリーマンにより再発見されたのち、世紀転換期の民族至上主義運動のなかで「アーリア人のしるし」と目され、ロシア革命後「反ボルシェヴィズム」という意味合いも付与された鉤十字。ナチのシンボルとなり、その後も物議を醸しつつ使用されていった。ブラヴァツキー夫人、リルケ、ブレヒト、ラヴクラフト、谷崎、法輪功まで、鉤十字に引きつけられた人々と彼らが付与した意味づけを紹介し、その軌跡をたどる。

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