メディア26

江戸時代の貸本屋

  • 『江戸時代の貸本屋 : 庶民の読書熱、馬琴の創作を支えた書物流通の拠点』
  • 長友千代治 著
  • 勉誠社
  • 2023.5
  • ISBN: 9784585390299
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月19日取得)

江戸時代には書物を読むことのできる人びとが庶民にまで広がった。その読書熱を支えた書物流通の拠点が貸本屋である。読者の興味をそそり、見たことのない世界や名所旧跡へ連れ出す書物、隠された秘密や真相を解き明かす書物、便利性に満ちた生活実用書ーこれらをすぐに調えて手元に届けるのが貸本屋であった。また、読書熱の高まり、さまざまなジャンルにわたる出版文化の広がりは、近世における創作の場においても、大きな影響を与えた。特にその浩瀚な知識を自らの作品に注ぎ込んできた近世を代表する作家・曲亭馬琴の日記には、近世知識人と書物の関係をまざまざと伝える、特筆すべき内容がふんだんに含まれている。長年にわたり諸資料を博捜してきた筆者が、江戸時代の貸本屋の展開、そして、書物と人びととのかかわりの諸相を描き出す書籍文化史論。

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クリティカル・オーディエンス

クリティカル・オーディエンス
  • 『クリティカル・オーディエンス : メディア批判の社会心理学』
  • 李津娥 編著、李光鎬, 大坪寛子, 川端美樹, 鈴木万希枝, 山本明, 渋谷明子, 志岐裕子, 正木誠子 著
  • 新曜社
  • 2023.4
  • ISBN: 9784788518063
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月14日取得)

メディアへの信頼が揺らぐ現代、インターネットやSNSの発達によりオーディエンスのメディア批判が可視化され、影響力が高まっている。そのありように社会心理学的にアプローチし、実証的に調査・研究するための理論、概念、方法と成果をわかりやすく紹介。

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コンヴァージェンス・カルチャー

コンヴァージェンス・カルチャー
  • 『コンヴァージェンス・カルチャー : ファンとメディアがつくる参加型文化』
  • ヘンリー・ジェンキンズ 著、渡部宏樹, 北村紗衣, 阿部康人 訳
  • 晶文社
  • 2021.1
  • ISBN: 9784794972484
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年3月20日取得)

『サバイバー』、『アメリカン・アイドル』、『マトリックス』、『スター・ウォーズ』、『ハリー・ポッター』…世界的ヒットを記録したエンターテインメントは、多くのファンたちが積極的に参加することで熱狂の渦が生まれた。映画やアニメ、ゲーム、コミックなど多岐にわたるメディア・プラットフォームのもとに、ポップカルチャーのファンたちは集まり、コミュニティをつくる。そこは新しい知識が生み出され、主体的な参加が促される創造的な場である。メディア研究の第一人者が、“コンヴァージェンス”の理論を用いてトランスメディアの複雑な関係を読みとく名著。ファンと産業界が衝突しながらも、ともに切りひらいてきた豊かな物語世界の軌跡をたどり、参加型文化にこれからの市民社会を築く可能性を見出す。

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小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか

小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか
  • 『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか : 現代の災い「インフォデミック」を考える』
  • 片岡大右 著
  • 集英社
  • 2023.2
  • ISBN: 9784087212525
  • 集英社新書 ; 1152
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月20日取得)

コーネリアスの小山田圭吾が東京五輪開会式の楽曲担当であることが発表された途端、過去の障害者「いじめ」問題がSNS上で炎上。数日間で辞任を余儀なくされた。これは誤情報を多く含み、社会全体に感染症のように広がる「インフォデミック」であった。本書は当該の雑誌記事から小山田圭吾の「いじめ」がどのように生まれ、歪んだ形で伝わってきたのかを検証するジャーナリスティックな側面と、日本におけるいじめ言説を丁寧に分析するアカデミックな側面から、いまの情報流通様式が招く深刻な「災い」を考察する現代批評である。

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ジェンダーで学ぶメディア論

ジェンダーで学ぶメディア論
  • 『ジェンダーで学ぶメディア論』
  • 林香里, 田中東子 編
  • 世界思想社
  • 2023.3
  • ISBN: 9784790717782
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月7日取得)

デジタル化と多様化が進むメディア。SNSを介したフェイクニュースやヘイトスピーチの広がり。それでもスマホを手放せない私たち。メディアと社会の今をとらえるとき、「ジェンダー」は最適なレンズとなる。メディア論の基礎をジェンダーの視点から学ぶ、新しい入門書。

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児童雑誌の誕生

児童雑誌の誕生
  • 『児童雑誌の誕生』
  • 柿本真代
  • 文学通信
  • 2023.2
  • ISBN: 9784867660010
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月6日取得)

従来の「創造性」や「芸術性」を中心に論じられてきた児童文学史に対して、西洋からのノウハウの習得や、流通構造に着目することで、当時の児童雑誌とその読者のありようを立体的に描く。“胎動期”の児童雑誌について本格的に分析した初の書。

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道化師政治家の時代

道化師政治家の時代
  • 『道化師政治家の時代 : トランプ、ジョンソンを生み出したアルゴリズム戦略』
  • クリスチャン・サルモン 著、ダコスタ吉村花子 訳
  • 原書房
  • 2023.3
  • ISBN: 9784562072699
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月5日取得)

トランプ、ジョンソン、ボルソナロ、サルヴィーニ…パンデミックの時代、カーニバル化する政治状況下で、IT技術を駆使して大衆の中にある陰謀論思考や差別感情、被害者意識を掘り起こし台頭した支配者たちはどこへ向かうのか

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就活メディアは何を伝えてきたのか

就活メディアは何を伝えてきたのか
  • 『就活メディアは何を伝えてきたのか』
  • 山口浩
  • 青弓社
  • 2023.2
  • ISBN: 9784787235169
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年1月26日取得)

就職活動でお互いを知る情報ツールである就活メディアは、どのような役割を担ってきたのか。明治期から現在までの就活指南書や就職をめぐる議論をたどり、時代ごとの企業と学生のせめぎ合いを明らかにして、日本社会の変容にも迫る。

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事実はどこにあるのか

事実はどこにあるのか 民主主義を運営するためのニュースの見方
  • 『事実はどこにあるのか : 民主主義を運営するためのニュースの見方』
  • 澤康臣 著
  • 幻冬舎
  • 2023.3
  • ISBN: 9784344986893
  • 幻冬舎新書 ; さ-26-1
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年1月21日取得)

デジタル情報の総量はこの20年で1万6000倍になったが、権力者に都合の悪い事実は隠され、SNS上にはデマや誤情報が氾濫する。私たちが民主主義の「お客様」でなく「運営者」として、社会問題を議論し、解決するのに必要な情報を得るのは、難しくなる一方だ。記者はどうやって権力の不正に迫るのか。SNSと報道メディアは何が違うのか。事件・事故報道に、実名は必要なのか。ジャーナリズムのあり方を、現場の声を踏まえてリアルに解説。ニュースの見方が深まり、重要な情報を見極められるようになる一冊。

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ディープフェイクの衝撃

ディープフェイクの衝撃
  • 『ディープフェイクの衝撃 : AI技術がもたらす破壊と創造』
  • 笹原和俊 著
  • PHP研究所
  • 2023.3
  • ISBN: 9784569852614
  • PHP新書 ; 1343
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月31日取得)

ディープフェイクとは、人工知能(AI)の技術を用いて合成された、本物と見分けがつかないほどリアルな人物などの画像、音声、映像やそれらを作る技術のことである。大統領が敵国への降伏を呼びかける動画が拡散されたり、ある企業のCEOの偽音声を用いた詐欺事件が発生するといった事例が生まれる一方、画像生成AIを用いて作成された絵画が米国の美術品評会で優勝するなど、アートやエンターテインメントの分野にも大きな変革が生じる可能性がある。ディープフェイクを生み出す原理や社会への影響などを平易に解説し、共存せざるを得ない未来に向けて知っておくべきことを語る。

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「おふくろの味」幻想

「おふくろの味」幻想
  • 『「おふくろの味」幻想 : 誰が郷愁の味をつくったのか』
  • 湯澤規子 著
  • 光文社
  • 2023.1
  • ISBN: 9784334046477
  • 光文社新書 ; 1240
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月30日取得)

肉じゃが?ポテサラ?オムライス?「おふくろの味」の正体とはー?無性に食べたくなる時もあれば、揉め事の火種にもなる。誰もが一度は聞いたことがあるのに正体不明の「味」の謎ー。

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