文化8

ちんどん屋の響き

ちんどん屋の響き
  • 『ちんどん屋の響き : 音が生み出す空間と社会的つながり』
  • 阿部万里江 著、輪島裕介 訳
  • 世界思想社
  • 2023.3
  • ISBN: 9784790717805
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年3月4日取得)

通り抜ける音が、巷の情動に響きわたる。数十年の停滞ののち再起した、路上の巡回広告業ちんどん屋。大阪の路地裏、震災後の仮設住宅、脱原発の抗議集会など、様々な場に集う情緒、力、関係が、ヒビキによってあらわになる。初のちんどん屋研究書。

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消費と労働の文化社会学

消費と労働の文化社会学
  • 『消費と労働の文化社会学: やりがい搾取以降の「批判」を考える』
  • 永田大輔/編集、松永伸太朗/編集、中村香住/編集
  • ナカニシヤ出版
  • 2023/01/20
  • ISBN: 9784779516900

私たちはどのように文化を消費し、どのように生み出しているのか。
労働の変化を問い直しながら、様々な現代の消費文化と関わる労働を描きだし、外在的な批判を超える多様な「批判」のあり方を考える。

-- 消費と労働の文化社会学 永田 大輔(編集) - ナカニシヤ出版 | 版元ドットコム

グローバル化する寿司の社会学

グローバル化する寿司の社会学
  • 『グローバル化する寿司の社会学: 何が多様な食文化を生み出すのか』
  • 王昊凡/著
  • シリーズ: MINERVA 社会学叢書
  • ミネルヴァ書房
  • 2023/02/21
  • ISBN: 9784623094622

本書は中国・上海に展開する寿司店へのインタビュー調査を基に、現地に適応するかたちで独自の発展を遂げる寿司文化を描き出す。従来、グローバル化は「マクドナルド化」すなわち画一化現象として記述されてきたが、上海の事例から見えてくるのは多様性を内包したグローバル化という現実であり、本書ではこれを生み出す社会的条件を探っていく。グローバル化への見方に転換を迫る意欲的研究の成果。

-- グローバル化する寿司の社会学 王 昊凡(著/文) - ミネルヴァ書房 | 版元ドットコム

ブライト・ヤング・ピープルと保守的モダニティ

ブライト・ヤング・ピープルと保守的モダニティ
  • 『ブライト・ヤング・ピープルと保守的モダニティ: 英国モダニズムの延命』
  • 髙田英和/編集、大道千穂/編集、井川ちとせ/編集、大田信良/編集
  • 小鳥遊書房
  • 2022/12/26
  • ISBN: 9784867800058

“Bright Young People”で、リベラリズムを、疑え!
個人主義と資本主義を推し進め、格差と二極化を進めた「モダニティ」(近代性)からの脱却に向けて、大衆化するイギリス文化をモダニズム論で分析せず、1920年代のはじめ、ロンドンに登場した「はしゃぐ若者たち=ブライト・ヤング・ピープル」を問い直し更新する。

-- ブライト・ヤング・ピープルと保守的モダニティ 髙田 英和(編集) - 小鳥遊書房 | 版元ドットコム

色のコードを読む

色のコードを読む
  • 『色のコードを読む: なぜ「怒り」は赤で「憂鬱」はブルーなのか』
  • ポール・シンプソン/著、中山ゆかり/翻訳
  • フィルムアート社
  • 2022/12/24
  • ISBN: 9784845921171

私たちは日々、色に囲まれて過ごしています。その日に履く靴、運転する車、壁に飾った好きな絵にいたるまで、あらゆるものには「色」があり、その根底には「意味」があります。
色は「見るもの」というだけではなく、「考えるもの」でもあるのです。
また、「色」を考えることは、私たち「人間」について考えることでもあります。なぜ虹が7色なのか、なぜ白いドレスをまとうのか、なぜ革命は赤なのか、なぜプリンスは紫を愛したのか……。色は、個人のパーソナリティはもちろん、政治にも影響を与え、歴史を動かしていると言えるでしょう。
本書は、そんな発見に満ちた「色」に関わるさまざまなことを、感情、芸術、歴史、宗教、科学、医学、政治、ポップカルチャー等々、多様な側面からひもときながら、その背景にある秘密を解き明かしていきます。

-- 色のコードを読む ポール・シンプソン(著/文) - フィルムアート社 | 版元ドットコム

ハーケンクロイツの文化史

ハーケンクロイツの文化史
  • 『ハーケンクロイツの文化史: シュリーマンの「再発見」からナチ、そして現在まで』
  • ローレンツ・イェーガー/著、長谷川晴生/翻訳、藤崎剛人/翻訳、今井宏昌/翻訳
  • 青土社
  • 2022/12/26
  • ISBN: 9784791775293

鉤十字――この悪名高き「ナチのシンボル」は、いかにしてそうなってしまったのか? 
19世紀後半、考古学者に「再発見」された鉤十字に、オカルティストが、文学者が、思想家が、そして民族至上主義界隈の軍人、政治家が、次々と過剰な意味を読み込んでゆく……。シュリーマンからヴィルヘルム二世、ヒトラーまで、ブラヴァツキーからラヴクラフト、谷崎、果ては法輪功まで、呪われた文化史をたどる。図版多数。

-- ハーケンクロイツの文化史 ローレンツ・イェーガー(著/文) - 青土社 | 版元ドットコム

ポピュラーカルチャーからはじめるフィールドワーク

ポピュラーカルチャーからはじめるフィールドワーク
  • 『ポピュラーカルチャーからはじめるフィールドワーク: レポート・論文を書く人のために』
  • 圓田浩二/編、池田太臣/編
  • 明石書店
  • 2022/12/02
  • ISBN: 9784750354644

マンガやゲーム、アイドル、鉄オタ、お祭りなどのフィールドワークはどうやるの? ふだんからなじみのある対象を研究テーマにしたい――どうしたらよいのかわからない方々に、“フィールドワーク”を提案、推奨。著者自身のリアルな体験にもとづいて赤裸々に語る7話。

-- ポピュラーカルチャーからはじめるフィールドワーク 圓田 浩二(編) - 明石書店 | 版元ドットコム

1970年代文化論 日高 勝之(編著) - 青弓社 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784787235084

〈政治の季節〉として語られる1960年代と、大衆消費社会やバブル文化で特徴づけられる80年代に挟まれた1970年代の文化は、2つの時代の「断絶」に位置して見過ごされ、戦後史での位置づけは不十分だった。

沖縄返還や日中国交正常化などの政治の動き、高度経済成長や第一次石油ショックなどの経済の変容を押さえたうえで、1970年代の映画、テレビ、雑誌、文学、音楽、アート、国家イベント、社会運動を横断的に考察する。その際、「家族・若者・中高年」「政治・性・マイノリティ」「国家・地方・周縁」などに注目しながら予断を排して検証する。

〈政治の季節〉から消費社会への過渡期という1970年代の単線的な歴史理解を退けて、新自由主義、新左翼、ポストモダン、戦後民主主義などが複雑に交錯した70年代の文化の深淵に迫り、「70年代とは何か」という問いに正面から応答する試み。

日高勝之編著。