経済25

アディクションと金融資本主義の精神

アディクションと金融資本主義の精神
  • 『アディクションと金融資本主義の精神』
  • 鈴木直 [著]
  • みすず書房
  • 2023.3
  • ISBN: 9784622096047
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月5日取得)

「わかっちゃいるけど、やめられない」。認知機能が短期報酬を求めて無限に暴走。実体経済が敗北し、資本主義のカジノ化が進む危機のメカニズムと回避への道。

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百貨店の戦後史

百貨店の戦後史
  • 『百貨店の戦後史: 全国老舗デパートの黄金時代』
  • 夫馬信一
  • 国書刊行会
  • 2023年02月13日頃
  • ISBN: 9784336074539

かつて「百貨店」は、そこに行けばすべてが手に入る魔法の玉手箱であったー。地元に愛され隆盛を誇ったものの今は消えてしまった全国各地の老舗デパートについて徹底取材。関係者の証言や当時の新聞記事などをつぶさに取り上げつつ、そのドラマチックな興亡の歩みを戦後の世相とともにあぶりだすノンフィクション。貴重図版300点以上掲載。

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秩序と企業倫理

秩序と企業倫理
  • 『秩序と企業倫理: ドイツ・オルドヌンク倫理学Ordnungsethikの学説研究』
  • 柴田 明
  • 文眞堂
  • 2023年02月17日頃
  • ISBN: 9784830952005
  • シリーズ: 文眞堂現代経営学選集 第2期 第15巻

「秩序」からより良い企業のあり方を考える!個人の良心や規範意識ではなく、ルールや制度などの「秩序」に倫理の根源を求める、ドイツの「経済と企業の倫理学」の代表的アプローチである「オルドヌンク倫理学」について、方法論、理論、実践の観点から、その特徴、意義や課題を学説史的に考察することで、混迷を深めるこれからの時代におけるより良い企業のあり方を追求する。

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強欲資本主義は死んだ

強欲資本主義は死んだ
  • 『強欲資本主義は死んだ: 個人主義からコミュニティの時代へ』
  • ポール・コリアー/ジョン・ケイ
  • 勁草書房
  • 2023年02月21日頃
  • ISBN: 9784326550920

「古い資本主義」の混迷を回顧し、「新しい資本主義」を展望する!いま経済と政治を混乱させているのは、個人主義の行き過ぎであり、自己中心的思考の蔓延である。「私が生み出したものはすべて私のもの」であり、「私が正しいのだから私に従え」と主張する。どちらも「私がすべて」である。こうした過剰な個人主義が経済格差と政治の機能不全をもたらした。必要なのは独善的リーダーでも、株主主権の強化でも、国家による中央集権化でもなく、地域コミュニティや多様な中間組織の再生だ。マイケル・サンデルらは市場競争がコミュニティを破壊するというが、資本主義とコミュニティは共存し、「共創」できる。その処方箋を本書は提示する。

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ナラティブ経済学

ナラティブ経済学
  • 『ナラティブ経済学: 経済予測の全く新しい考え方』
  • ロバート・J・シラー/著、山形浩生/翻訳
  • 東洋経済新報社
  • 2021/07/30
  • ISBN: 9784492315330

世界を変えるニューテクノロジーに取り残されるわけにはいかない(ビットコイン)
ニューテクノロジーは雇用を破壊する(AI)
チューリップが売れるには合理的な理由がある(金融バブル)
住宅価格は決して下がらない(不動産バブル)
ある物語は根拠なき熱狂となって人々の信念を変え、人々の行動を変えて、マクロ経済を大きく動かしてきた。どうしてあるナラティブだけが繰り返されて、人口に膾炙していくのか?ナラティブはどのようなメカニズムで、通説化し、人々の心をとらえるのか?過去に語られてきた、有名なナラティブとはどのようなものか?脳科学的に、人々はなぜそうしたナラティブを創り出したがるのか?
アニマルスピリット、それでも金融は素晴らしい、不道徳な見えざる手、と、現実経済を理解する上で深い洞察を示してきたノーベル賞経済学者が、新しい経済学の方向を示す。

-- ナラティブ経済学 ロバート・J・シラー(著/文) - 東洋経済新報社 | 版元ドットコム

グリーン経済学

グリーン経済学
  • 『グリーン経済学: つながってるけど、混み合いすぎで、対立ばかりの世界を解決する環境思考』
  • ウィリアム・ノードハウス/著、江口泰子/翻訳
  • みすず書房
  • 2023/01/18
  • ISBN: 9784622095712

環境思考で経済的効率性、持続可能性、政治、税制、倫理、金融といった現代社会のあらゆる側面を鳥瞰する。

-- グリーン経済学 ウィリアム・ノードハウス(著/文) - みすず書房 | 版元ドットコム

レイシャル・キャピタリズムを再考する

レイシャル・キャピタリズムを再考する
  • 『レイシャル・キャピタリズムを再考する: 再生産と生存に関する諸問題』
  • ガルギ・バタチャーリャ/著、稲垣健志/訳、小笠原博毅/文
  • 人文書院
  • 2023/01/31
  • ISBN: 9784409041208

人種資本主義(レイシャル・キャピタリズム)とは何か
大西洋奴隷貿易と奴隷制、植民地主義はいかに資本主義の土台となったのか――ブラック・マルクシズム、ジェンダー、エコロジーの視座を取り入れ、不均衡な経済発展、環境問題、国境化、再生産労働の現場等、数々の事例を分析。浮かび上がるのは、現代の世界システムを分析するうえで最も重要な概念、「レイシャル・キャピタリズム」の輪郭である。
多様なマーケティングに消費者として巻き込まれつつ、私たちはなにに加担しているのか。なぜ一部の人間だけが犠牲になるようなレイシズムがいまなお蔓延っているのか。レイシズムの謎を解く鍵は人間本性ではなく資本主義にあることを喝破する、理論の書。

-- レイシャル・キャピタリズムを再考する ガルギ・バタチャーリャ(著) - 人文書院 | 版元ドットコム

貨幣と国家

貨幣と国家
  • 『貨幣と国家: 資本主義的信用貨幣制度の生成と展開』
  • 楊枝嗣朗/著
  • 文眞堂
  • 2022/12/28
  • ISBN: 9784830951961

近代初期に引受信用と預金銀行業によって覇権通貨となったアムステルダム銀行バンク・ギルダーと、産業革命金融を抑圧し、貿易金融と財政革命を支え、国際金融市場として発展したイギリス近代的信用制度の歴史は、信用貨幣と国家の関係を明らかにすると共に、MMTや新通貨学派やグレーバー『負債論』の国家貨幣論を批判する。

-- 貨幣と国家 楊枝 嗣朗(著/文) - 文眞堂 | 版元ドットコム

国家主導資本主義の経済学

国家主導資本主義の経済学
  • 『国家主導資本主義の経済学: 国家は資本主義を救えるのか?』
  • 溝端佐登史/著・編集
  • 文眞堂
  • 2022/12/28
  • ISBN: 9784830952074

21世紀に顕著な姿を世界に露わにした国家主導資本主義。本書は、旧ソ連、中国、ドイツ、中東欧を対象としつつ、国家主導性がどのように制度構築・編成され、世界経済にどのように影響しているのかを経済システムの内部から明らかにする。国家が混迷する資本主義を救い出すことができるのかを問う、比較経済学の最新研究成果。

-- 国家主導資本主義の経済学 溝端 佐登史(著/文 | 編集) - 文眞堂 | 版元ドットコム

コモンズのガバナンス

コモンズのガバナンス
  • 『コモンズのガバナンス: 人びとの協働と制度の進化』
  • 原田禎夫/翻訳、齋藤暖生/翻訳、嶋田大作/翻訳、エリノア・オストロム/著
  • 晃洋書房
  • 2023/01/23
  • ISBN: 9784771037083

政府でもなく、市場でもない、コモンズの可能性
人びとが共有する資源(コモンズ)の安定的な管理には、政府の介入か私有化しかないという定説に異を唱え、人びとによる自治が着目されるさきがけとなった不朽の名著。2009年ノーベル経済学賞受賞、待望の翻訳!

-- コモンズのガバナンス 原田 禎夫(翻訳) - 晃洋書房 | 版元ドットコム

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?
  • 『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?: これからの経済と女性の話』
  • 河出書房新社
  • 2021/11/17
  • ISBN: 9784309300160

アダム・スミスが研究中、身の周りの世話をしたのは誰? 女性不在の経済神話を終わらせ、新たな社会を志向する21世紀の経済本。

-- アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? - 河出書房新社 | 版元ドットコム

アディクションと金融資本主義の精神

アディクションと金融資本主義の精神
  • 『アディクションと金融資本主義の精神』
  • 鈴木直/著
  • みすず書房
  • 2023/03/20
  • ISBN: 9784622096047

中毒、依存、嗜癖(しへき)などと訳される「アディクション」。スマホ、ギャンブル、ゲーム、飲酒、買い物……その対象は多岐にわたり、今日のネット社会ほどアクセスが容易になったことは人類史上かつてない。短期報酬を追い求めるアディクション化した金融経済は、実体経済を呑み込みながら、資本主義のカジノ化を推進している。
拡大するアディクションと、不安定化する金融資本主義。著者はそこに、人間の認知機能にそなわった特異な能力と脆弱性が深く関与していることを突き止める。そもそも近代化と資本主義の内に、アディクションを生み出す認知的なメカニズムが潜んでいるのだ。本書では、カント、ヘーゲル、ゲーテ、マルクスらの近代思想をふり返りながら、両者の関連をたどっていく。
しかも認知機能には限界がなく、それゆえ現代資本主義は、土地も人口も資源も尽きることがない無限の仮想空間(メタバース)に新たな収益源を求めつつある。
社会の断片化によって孤立した個人がアディクション的行動に走り、それが資本主義をさらに不安定化させる。拠り所を失った個人は、やがて独裁者やカルト集団にも容易に隷従することになるだろう。
アディクションを抑制しながら、民主主義が資本主義をコントロールする社会をつくり上げていくことは可能なのか。広い視野と多様な領域から、共に解決を求める場を開く。

-- アディクションと金融資本主義の精神 鈴木直(著/文) - みすず書房 | 版元ドットコム