2022年6月26

タイムバインド

タイムバインド
  • 『タイムバインド : 不機嫌な家庭、居心地がよい職場』
  • A.R.ホックシールド 著、坂口緑, 中野聡子, 両角道代 訳
  • 筑摩書房
  • 2022.6
  • ISBN: 9784480511256
  • ちくま学芸文庫 ; ホ24-1
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月5日取得)

「会社のファミリーフレンドリー制度が充実していても利用しない人がいるのはなぜか」。ホックシールドが調査したある企業ではこうした重要な謎に直面していた。その謎を解明すべく、工場労働者から会社役員まで男女問わず様々な人にインタビューをしていき、分かったのは「職場にいる時間を減らしたくない、家にいたくない」という社員の存在であった。日本でも問題とされるワークライフバランスはただの時間の配分の問題ではなく、仕事と家庭の根源的な構造に起因するものであることが見えてくる。私たちにこのパズルを解く手段はあるのか?社会学の名著が問いかける。

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ヒトは〈家畜化〉して進化した

ヒトは〈家畜化〉して進化した
  • 『ヒトは〈家畜化〉して進化した : 私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか』
  • ブライアン・ヘア, ヴァネッサ・ウッズ 著、藤原多伽夫 訳
  • 白揚社
  • 2022.6
  • ISBN: 9784826902397
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月29日取得)

ヒトは「自己家畜化」によって友好的になり、見知らぬ人とも協力できるよう進化した。相手の心を思いやり、仲間と技術や文化を共有できたおかげでヒトは繁栄し、他の人類が絶滅しても生きのびることができた。しかし、その友好性には負の側面もある。ヒトは自分の集団が他集団に脅かされたと感じると、相手を「非人間化」し、残虐な行為をするようになるのだ。なぜヒトは地球上で最も寛容であると同時に、最も残酷な種になったのか?自己家畜化仮説を軸に、ヒトの進化と本性の深奥に斬り込む。

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私たちはどう学んでいるのか

私たちはどう学んでいるのか
  • 『私たちはどう学んでいるのか : 創発から見る認知の変化』
  • 鈴木宏昭 著
  • 筑摩書房
  • 2022.6
  • ISBN: 9784480684318
  • ちくまプリマー新書 ; 403
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月29日取得)

教育現場ではこれまでのイメージから、間違った学習観が広まっている。その弊害をなくすために、認知科学の視点から「学び」の実態を科学的に明らかにする。

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生命機械が未来を変える

生命機械が未来を変える
  • 『生命機械が未来を変える : 次に来るテクノロジー革命「コンバージェンス2.0」の衝撃』
  • スーザン・ホックフィールド 著、久保尚子 訳
  • インターシフト
  • 2022.6
  • ISBN: 9784772695763
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月29日取得)

生命の叡智を活かすテクノロジー革命の最前線へ。ウイルスが育てるバッテリー、タンパク質を活用した水フィルター、がんを早期発見・治療できるナノ粒子etc…。「コンバージェンス2.0」は、人類が直面する難題をいかに超えるか?世界の科学技術研究のリーダーMIT初の女性学長が明かす。

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遺伝学者、レイシストに反論する

遺伝学者、レイシストに反論する
  • 『遺伝学者、レイシストに反論する : 差別と偏見を止めるために知っておきたい人種のこと』
  • アダム・ラザフォード 著、小林由香利 訳
  • フィルムアート社
  • 2022.6
  • ISBN: 9784845920266
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月29日取得)

遺伝学の「わかること」と「わからないこと」から人種差別主義者の論理をぶち破る。

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フランス革命史

フランス革命史
  • 『フランス革命史 : 自由か死か』
  • ピーター・マクフィー 著、永見瑞木, 安藤裕介 訳
  • 白水社
  • 2022.7
  • ISBN: 9784560098950
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月29日取得)

「いったい、これは誰の革命なのだろうか?」なぜ革命は起きたのか?また革命は誰にとってのものだったのか?そして革命が残した遺産とは?世界的権威が描き切った「全史」。当時の詳細な地図と貴重な図版多数。

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人種主義の歴史

人種主義の歴史
  • 『人種主義の歴史』
  • 平野千果子 著
  • 岩波書店
  • 2022.5
  • ISBN: 9784004319306
  • 岩波新書 新赤版 ; 1930
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月12日取得)

「人種」という根拠なき考えに基づいて、人を差別・排除する。人種主義(レイシズム)はナショナリズムや植民地主義や反ユダヤ主義と結びつき、近代世界に計りしれぬ惨禍をもたらし、ヘイトスピーチ・黒人差別など、現代にも深い影を落としている。大航海時代から今日まで、その思想と実態を世界史的視座からとらえる入門書。

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加速する社会

加速する社会
  • 『加速する社会 : 近代における時間構造の変容』
  • ハルトムート・ローザ 著、出口剛司 監訳
  • 福村出版
  • 2022.7
  • ISBN: 9784571410697
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月12日取得)

私たちには時間がない、あふれんばかりに勝ち取っているはずなのに。近代の技術革新はなぜ人々を時間欠乏から解放しないのか?近代のパラドクスに隠された加速の論理の解明、その文化的・構造的起源の探求、個人・集団のライフスタイルへの影響や歴史経験の変化に関する分析までー。社会・経済のあり方が根本から問われるいまこそ読みたい、よき生のための社会学。ドイツで最も注目されている社会学者の著書、初邦訳。

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他者と生きる

他者と生きる
  • 『他者と生きる : リスク・病い・死をめぐる人類学』
  • 磯野真穂 著
  • 集英社
  • 2022.1
  • ISBN: 9784087211986
  • 集英社新書 ; 1098
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

不調の始まる前から病気の事前予測を可能にし、予防的介入に価値を与える統計学的人間観。「自分らしさ」礼賛の素地となる個人主義的人間観。現代を特徴づける一見有用なこの二つの人間観は、裏で手を携えながら、関係を持つことではじめて生まれる自他の感覚、すなわち「生の手ざわり」から私たちを遠ざける。病いを抱える人々と医療者への聞き取り、臨床の参与観察、人類学の知見をもとに、今を捉えるための三つ目の人間観として関係論的人間観を加えた。現代社会を生きる人間のあり方を根源から問う一冊。

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狡智の文化史

狡智の文化史
  • 『狡智の文化史 : 人はなぜ騙すのか』
  • 山本幸司 著
  • 岩波書店
  • 2022.6
  • ISBN: 9784006023447
  • 岩波現代文庫. 文芸 ; 344
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

嘘、偽り、詐欺、謀略…。胡散臭く厄介だが、まぎれもなく人間知性の働きの一つである「狡智」。それは人類の歴史の中でどのように生まれ、社会の中に組み込まれてきたのだろうか。古今東西の史書・文学・神話・民話などを素材に、狡智の深層と人間の本性との関わりを考える。

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歴史像を伝える シリーズ歴史総合を学ぶ 2

歴史像を伝える シリーズ歴史総合を学ぶ 2
  • 『シリーズ歴史総合を学ぶ 2 歴史像を伝える : 「歴史叙述」と「歴史実践」』
  • 岩波書店
  • 2022.6
  • ISBN: 9784004319184
  • 岩波新書 新赤版 ; 1918
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

「歴史総合」の授業では、教室の「私たち」が、教科書や資料をもとに、「私たち」を主語にした「歴史叙述」を解釈する。歴史の知識と今を生きる自らの歴史的思考力を結びつけて、「歴史実践」を行うことが求められる。シリーズ第一巻の総論的な『世界史の考え方』に続き、本巻では様々な資料を題材に、歴史を学ぶ営みに迫る。

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誰のための排除アート?

誰のための排除アート?
  • 『誰のための排除アート? : 不寛容と自己責任論』
  • 五十嵐太郎 著
  • 岩波書店
  • 2022.6
  • ISBN: 9784002710648
  • 岩波ブックレット ; No.1064
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

他者を排除した先にあるのは、誰にも優しくない都市空間だ。1990年代の「排除アート」登場初期から、昨今のコロナ禍による行動制限にいたるまで、巧妙に隠される「排除」の事例とその背景を多数の写真とともに解説。

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ニューミュニシパリズム

ニューミュニシパリズム
  • 『ニューミュニシパリズム : グローバル資本主義を地域から変革する新しい民主主義』
  • 山本隆, 山本惠子, 八木橋慶一 編著
  • 明石書店
  • 2022.5
  • ISBN: 9784750353661
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

拡大する格差・不公正。深刻化する社会の分断。対抗軸となる社会構想は可能か?ポスト資本主義を見すえて、欧米の諸都市では自治体が協同組合やNPOなどと連携し、様々な取組みが行われている。そこから勃興するオルタナティブな連帯、そして「ニューミュニシパリズム」が目指す新しい社会を提示する。

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知への恐れ

知への恐れ
  • 『知への恐れ : 相対主義と構築主義に抗して』
  • ポール・ボゴシアン [著]、飯泉佑介, 斎藤幸平, 山名諒 訳
  • 堀之内出版
  • 2021.12
  • ISBN: 9784909237576
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月21日取得)

ポストモダンの相対主義に終止符を打ち、「新実在論」の幕開けとしてマルクス・ガブリエルが絶賛した論争の書、ついに日本語で刊行。

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歴史学派とドイツ社会学の起原

歴史学派とドイツ社会学の起原
  • 『歴史学派とドイツ社会学の起原 : 学問史におけるヴェーバー資本主義論』
  • 竹林史郎 著、田村信一, 山田正範 訳
  • ミネルヴァ書房
  • 2022.7
  • ISBN: 9784623088690
  • MINERVA人文・社会科学叢書 ; 252
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月14日取得)

本書はドイツ社会学の黎明期における資本主義論、とりわけマックス・ヴェーバーのそれが成立する過程を探る。同時代の著述家たちの膨大な文献を渉猟して、従来曖昧であった歴史学派から初期社会学へと至る道筋を実証的に跡付け、ヴェーバーやゾンバルトの資本主義論がいかなる学問史的文脈に立脚するかを解き明かしている。ドイツにおいて高い評価を得た日本人研究者による、ドイツ社会学の起原に迫る労作。

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ファシリテーションとは何か

ファシリテーションとは何か
  • 『ファシリテーションとは何か : コミュニケーション幻想を超えて』
  • 井上義和, 牧野智和 編著、中野民夫, 中原淳, 中村和彦, 田村哲樹, 小針誠, 元濱奈穂子 著
  • ナカニシヤ出版
  • 2021.12
  • ISBN: 9784779516153
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月14日取得)

ファシリテーションが要請される時代を私たちはどう読み解けばよいのか。貴重なインタビューと解説、討論から、ファシリテーションがさまざまな現場で求められる社会に迫る。

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労働法批判

労働法批判
  • 『労働法批判』
  • アラン・シュピオ 著、宇城輝人 訳
  • ナカニシヤ出版
  • 2022.7
  • ISBN: 9784779516740
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月14日取得)

広大な人間的営みのなかに「労働」をとらえなおし、労働法の理路と未来を明らかにするアラン・シュピオの主著。

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力
  • 『力 : 美的人間学の根本概念』
  • クリストフ・メンケ 著、杉山卓史, 中村徳仁, 吉田敬介 訳
  • 人文書院
  • 2022.7
  • ISBN: 9784409031162
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年3月27日取得)

人間は美をいかに捉え、美は人間をいかに主体たらしめるのか。本書はバウムガルテンとカントの美学を出発点に、ヘルダーからニーチェ、フーコーまでの系譜を人間にそなわる「力」という観点から辿り直し、美学史の刷新を試みる。現代ドイツで最も重要とされるフランクフルト学派新世代の思想家による、美的人間学始まりの書。

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スマート・イナフ・シティ

スマート・イナフ・シティ
  • 『スマート・イナフ・シティ : テクノロジーは都市の未来を取り戻すために』
  • ベン・グリーン 著、中村健太郎, 酒井康史 訳
  • 人文書院
  • 2022.8
  • ISBN: 9784409241493
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年3月27日取得)

AIを駆使したスマート・シティ計画。夢の技術によって都市の問題はすべて片付くのだろうか?我々は技術がすべて解決という「テック・ゴーグル」をつけたテクノロジーの伝道者に踊らされていないだろうか?本書は、スマート・シティの背後にある政治性を明らかにし、テクノロジーが都市の統治と生活に与える無数の影響に光を当てることを目的としている。多くの失敗例や危険性を明らかにしながら、技術を適切に利用した、公正で民主的な都市のあり方を、行政に詳しい著者が提言する。行政職員はもちろん、現代の都市に住む全ての人々に贈る話題の書。

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アクターネットワーク理論入門

アクターネットワーク理論入門
  • 『アクターネットワーク理論入門 : 「モノ」であふれる世界の記述法』
  • 栗原亘 編著、伊藤嘉高, 森下翔, 金信行, 小川湧司 著
  • ナカニシヤ出版
  • 2022.6
  • ISBN: 9784779516719
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年3月12日取得)

社会学や人類学はもとより、経営学、経済学、政治学から科学技術社会論などに至る広範な分野において参照されているANT。その活動をフラットな観点からの記述を通して、人間だけではなく、人間以外の多種多様な存在が果たしている役割を正当に評価することを目指す動的な運動体として捉え、基礎的な事項を踏まえ、コンパクトに解説するとともに、その多岐にわたる主要な成果と展開をテーマごとに紹介しながら全体像の描写を試みた画期的入門書!

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歴史学の擁護

歴史学の擁護
  • 『歴史学の擁護』
  • リチャード・J.エヴァンズ 著、今関恒夫, 林以知郎, 與田純 訳
  • 筑摩書房
  • 2022.5
  • ISBN: 9784480511164
  • ちくま学芸文庫 ; エ18-1
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年3月12日取得)

過去の出来事について真の洞察に到達するために歴史家ができることとは何かー。この問いは、ポストモダニズムの登場とともに抜き差しならないものとなった。歴史学をこれまで支えてきた、客観性や因果関係といった概念が強く揺さぶられることになったからである。歴史理論と歴史学的実践の双方に目を配りながら、著者は、信頼に値する確かな知識を得るための方途を探りなおす。世界的に歴史教育の現場で読まれ、多くの論議を呼んだ作品がここに文庫化。数多の批判に応答した原著新版の長いあとがきも併せて訳出。

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学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか
  • 『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか』
  • 広田照幸 著
  • 筑摩書房
  • 2022.5
  • ISBN: 9784480684288
  • ちくまプリマー新書 ; 401
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月20日取得)

教育はしばしば失敗するし、学校は本質的に退屈である。にもかかわらず、学校や教育は世界を広げてくれるー。教育の目的から、学校の役割、道徳教育やAI社会まで、広い視野と多様な角度からとらえなおす。

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