ジェンダーと政治理論

ジェンダーと政治理論
  • 『ジェンダーと政治理論 : インターセクショナルなフェミニズムの地平』
  • メアリー・ホークスワース 著、新井美佐子, 左髙慎也, 島袋海理, 見崎恵子 訳
  • 明石書店
  • 2022.4
  • ISBN: 9784750353852
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

今日のフェミニズム研究に不可欠な視点である「インターセクショナリティ(交差性)」を前面に押し出し、豊富な事例や広範な先行研究をふまえて政治理論の近代以降の基軸に異議を申し立てる、積年のフェミニズム研究の大いなる成果。
第一章 性別化された身体ーー挑発
 セックスを解釈する
 セックスを脱自然化する
第二章 ジェンダーを概念化する
 ジェンダーの歴史をたどる
  言語学からの教訓
  ジェンダー、および身体化された差異の規制
  性的二形性を混乱させる
 セクシュアリティを脱自然化する
 セックス、ジェンダー、セクシュアリティの関係性を精査する
  生物学的還元主義者の説明
  パフォーマティヴな連関
  構造的説明
 ジェンダーを錯綜させる
第三章 身体化=身体性を理論化する
 人間本性
 身体を人種化し、ジェンダー化する
 ジェンダー化された人種化と植民地化
 近代の身体化からポスト近代の身体化へ
 結論
第四章 公的なものと私的なものを描き直す
 正典とされてきた説明
 構成的な矛盾ーーリベラルな家父長制
 公/私二元論への現代的取り組み
  結婚
  セクシュアリティ
  身体の商品化
第五章 国家と国民を分析する
 西洋政治理論における国家概念
 ジェンダー化された制度としての国家
 国民と国家
 国民国家における人種化、ジェンダー化、異性愛化
  奢侈禁止法から服装規定へ
  政治的統一体を標準化する
  異性愛化
第六章 不正義の概念をつくり直す
 正義と国家
 国家の不正義
  人種化
  ジェンダー化された排除と危険
  アイデンティティを無効にすること、現実を強制すること
  ポストコロニアル的、帝国主義的介入
 国家にもとづいて正義にアプローチすることの限界
 社会変革を構想する
日本語版の読者へ
 特殊性を深掘りする
 フェミニズムがたどってきた道
 架橋する
 訳者あとがき
 参考文献
 人名索引
 事項索引
 著者・訳者紹介

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