2024年10月8

タイミングの社会学

  • 『タイミングの社会学 : ディテールを書くエスノグラフィー』
  • 石岡丈昇 著
  • 青土社
  • 2023.5
  • ISBN: 9784791775569
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月21日取得)

フィールドワークが世界の見方を変えるー舞台は、マニラの貧困地区。突然試合が中止だと告げられるボクサー、自宅が急に目の前で破壊されるスラム街の住人、常に主人の顔色を窺う家事労働者…。何が起こるかわからない明日を待ち、絶えざる今を生きのびるとはどういうことか。かれらが生きる時間のディテールをともに目撃し、ともに書くための理論と思想。

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エイジズムを乗り越える

  • 『エイジズムを乗り越える : 自分と人を年齢で差別しないために』
  • アシュトン・アップルホワイト、城川桂子 訳
  • ころから
  • 2023.5
  • ISBN: 9784907239671
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月21日取得)

国連「Healthy Ageing 50」の一人に選ばれたアシュトン・アップルホワイトが「年齢」による思い込みや偏見がフェイクであることを明かし文化に根ざした偏見にどう抗うのか「アクション」を示す!

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ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所 新装版

  • 『ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所』
  • 矢野久美子 [著]
  • みすず書房
  • 2023.5
  • ISBN: 9784622096252
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月21日取得)

『全体主義の起原』や『人間の条件』をはじめ、20世紀を代表する政治哲学者ハンナ・アーレントへの注目は、ますます高まってきている。しかし、彼女独特の鍵概念である“現われ”や“あいだ”は、伝統の崩壊という認識からはじめられた彼女の政治的思考と、どのように結びつくのか。また亡命ユダヤ人であるアーレントは、なぜ論争を生んだ『イェルサレムのアイヒマン』を書いたのだろうか。本書は、ヤング=ブルーエルのアーレント伝や膨大なエッセイ・書簡に分け入りながら、「アーレントとは何者か」を真摯に問いかけていった成果である。亡命知識人アーレント/政治と“あいだ”/アイヒマン論争と“始まり”/「木の葉」の“身ぶり”の4章。小著ながらみごとな作品が、ここに誕生した。

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メディアと宗教

  • 『メディアと宗教』
  • 石井研士 著
  • 弘文堂
  • 2024.3
  • ISBN: 9784335161070
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月20日取得)

情報化は宗教活動をどう変えたのか。ラジオやテレビによる布教活動、パソコンでの檀家管理、インターネット法話、AI神社ー情報化の発展に伴い、宗教団体が信者と関わる方法も著しく変化を遂げてきた。1980年代から現代まで、各時代を象徴する15本の論考を時系列に並べることで、情報化社会の中で模索を続ける宗教団体の姿が浮かび上がる。メディアやサブカルチャーが映し出す宗教像を長年にわたってリアルタイムで追い続けた著者のライフワーク総集編。

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目的への抵抗

  • 『目的への抵抗 : シリーズ哲学講話』
  • 國分功一郎 著
  • 新潮社
  • 2023.4
  • ISBN: 9784106109911
  • 新潮新書 ; 991
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月20日取得)

自由は目的に抵抗する。そこにこそ人間の自由がある。にもかかわらず我々は「目的」に縛られ、大切なものを見失いつつあるのではないかー。コロナ危機以降の世界に対して覚えた違和感、その正体に哲学者が迫る。ソクラテスやアガンベン、アーレントらの議論をふまえ、消費と贅沢、自由と目的、行政権力と民主主義の相克などを考察、現代社会における哲学の役割を問う。名著『暇と退屈の倫理学』をより深化させた革新的論考。

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アンカット・ファンク

  • 『アンカット・ファンク : 人種とフェミニズムをめぐる対話』
  • ベル・フックス, スチュアート・ホール 著、吉田裕 訳
  • 人文書院
  • 2023.4
  • ISBN: 9784409031223
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月19日取得)

カルチュラル・スタディーズとフェミニズムの出会い。ふたりの思想家がポール・ギルロイの仲介のもと1996年のロンドンで対話した。フェミニズムとカルチュラル・スタディーズそれぞれの隆盛を担い、世界的知識人となったベル・フックスとスチュアート・ホール。ともに黒人のアカデミシャンでありながら、来歴と経験を大きく異にし世代も違う男女は、深く共感しながらも時に鋭く言葉を交わす。ジェンダー、人種、家父長制、アイデンティティ・ポリティクスなど、20世紀後半の社会状況を踏まえた議論の数々と、それらに自らの人生を重ねた繊細な語りは、四半世紀の時を超えて新鮮な発見とアクチュアリティをもたらす。

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