フェミニズム8

1980年、女たちは「自分」を語りはじめた

1980年、女たちは「自分」を語りはじめた フェミニストカウンセリングが拓いた道
  • 『1980年、女たちは「自分」を語りはじめた : フェミニストカウンセリングが拓いた道』
  • 河野貴代美 著
  • 幻冬舎
  • 2023.3
  • ISBN: 9784344040830
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月10日取得)

母、妻としての役割しか求められない女性たちの心理的虚しさは、贅沢な悩みとして取りあってもらえず、夫からの暴力は夫婦間の問題として軽く扱われていた。セクハラという言葉はなく、痴漢は女性に隙があったと責任を転嫁された。1980年とはそんな時代だ。フェミニストカウンセリングは、「苦しいのは、あなたが悪いのではない」と女性たちに「語り」を促し、社会の変化を後押ししてきた。女性たちが語り、聞いてもらえるカウンセリング・ルームをはじめて作った創始者によるエンパワーメントの歴史。

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「母になること」の社会学

「母になること」の社会学
  • 『「母になること」の社会学 : 子育てのはじまりはフェミニズムの終わりか』
  • 村田泰子 著
  • 昭和堂
  • 2023.3
  • ISBN: 9784812222126
  • 関西学院大学研究叢書 ; 第252編
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月24日取得)

女性は子どもを産んだら、子ども中心に生きる存在になるの?母性信仰や三歳児神話など、「子育て母親がするもの」という世間からの圧力を感じながら、保育所に子どもを預ける女性たち。彼女たちは託児実践をつうじて、何を受け入れ、何に挑んでいたのだろうか?母親、保育施設スタッフの両者の聞き取り調査を通して、フェミニズムの視点から捉える。

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認識的不正義

認識的不正義
  • 『認識的不正義: 権力は知ることの倫理にどのようにかかわるのか』
  • ミランダ・フリッカー/著、佐藤邦政/監修、飯塚理恵/翻訳
  • 勁草書房
  • 2023/02/16
  • ISBN: 9784326103188

知識を伝達し経験を意味づける認識実践が、偏見によって歪められる不正義を理論的に析出。哲学に新たな局面を開いた名著、遂に刊行!
黒人であることで警官から疑われる場合のように、聞き手の偏見のせいで話し手が過度に低い信用性しか受け取れない「証言的不正義」。セクハラの概念が存在しない時代にそれに苦しんだ人のように、集団的な解釈資源のせいで経験の理解を妨げられ不利な立場とされる「解釈的不正義」。認識論・倫理学・フェミニズム哲学を横断する思索。
【原著】Miranda Fricker, Epistemic Injustice: Power and the Ethics of Knowing (Oxford University Press, 2007)

-- 認識的不正義 ミランダ・フリッカー(著/文) - 勁草書房 | 版元ドットコム

クリエイティブであれ

クリエイティブであれ
  • 『クリエイティブであれ: 新しい文化産業とジェンダー』
  • アンジェラ・マクロビ―/著、田中東子/監修・翻訳、中條千晴/翻訳、竹﨑一真/翻訳、中村香住/翻訳
  • 花伝社
  • 2023/02/27
  • ISBN: 9784763420275

「クリエイティブであれ(ビー・クリエイティブ)」という呪縛が生み出す、現代の“終わりなき労働”とその構造──
「自由」や「自己実現」と巧みに結びついて若者を魅了するクリエイティブな世界。劣悪な労働環境を甘受し、マルチタスク化に対応する「新しいミドルクラスの女性」は、いかにして作り出されるのか?
クリエイティブ経済の絶頂期を、フェミニズムの視座から批判的に捉える。

-- クリエイティブであれ アンジェラ・マクロビ―(著/文) - 花伝社 | 版元ドットコム

ホワイト・フェミニズムを解体する

ホワイト・フェミニズムを解体する
  • 『ホワイト・フェミニズムを解体する: インターセクショナル・フェミニズムによる対抗史』
  • カイラ・シュラー/著、飯野由里子/監訳、川副智子/訳
  • 明石書店
  • 2023/01/19
  • ISBN: 9784750354835

中流以上の白人女性を主たる対象としたホワイト・フェミニズムの陰で、有色人種やトランスジェンダーなどのインターセクショナル・フェミニストが既存の社会構造に連帯して立ち向かうことを提唱してきた。本書では、両者の議論を取り上げてフェミニズムの思想史を捉え直す。

-- ホワイト・フェミニズムを解体する カイラ・シュラー(著) - 明石書店 | 版元ドットコム

SNSフェミニズム 井口 裕紀子(著) - 人文書院 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784409241509

「Me too」運動に代表されるように、現代のフェミニズムはインターネット、特にSNSを舞台に盛んになっている。ネットの世界にとどまらず、現実社会をも動かす大きな力になっているそのムーブメントはいつ生まれ、何を訴え、いまどのようになっているのか。本書では、インターネットを使ったフェミニズム運動が盛んな現代アメリカで活動する300のグループを調査。「参加型政治」と「インターセクショナリティ」を理論軸にその活動を分析し、多様な運動の本質に迫る。

井口裕紀子(著)。

分析フェミニズム基本論文集 木下 頌子(編訳) - 慶應義塾大学出版会 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784766428551

近年盛り上がりを見せる「分析フェミニズム」の重要な論文を紹介。

分析フェミニズムは、英米系の分析哲学と呼ばれる潮流のなかでフェミニズムに関わるさまざまな問いに取り組む分野である。たとえば、「女性」概念をどう定義すべきか、性的なモノ扱いとはどういうことか 、マイノリティの声はどのように封じられるのか、トランスジェンダーの人々を抑圧するレトリックの根底にあるものは何か、といった問いが分析哲学の手法を用いて論じられている。

本書では、形而上学、認識論、倫理学の主要なトピックから、代表的な論文8本を選定。いずれも海外のフェミニズム哲学の授業で頻繁に購読されている必読論文である。

木下頌子/渡辺一暁/飯塚理恵/小草泰(編訳)。