社会運動7

あいまい化する〈当事者〉たち

あいまい化する〈当事者〉たち
  • 『あいまい化する〈当事者〉たち : 韓国セクシュアル・マイノリティ運動から考えるコミュニティの未来』
  • 柳姃希
  • 春風社
  • 2023.2
  • ISBN: 9784861108648
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年3月27日取得)

見えない声を聴くー歴史・宗教的にジェンダー格差が根深い韓国において、LGBTをはじめとするセクシュアル・マイノリティたちは如何にして自己のアイデンティティを確立し、社会的立場を獲得していったのか。1990年代以降の韓国の「セクシュアル・マイノリティ運動」の萌芽、変遷の検討から、マイノリティたちが団体や居場所を隠れ蓑として自ら“当事者”であることをあいまいにすることで自己を守りながらも、自分たちが抱える問題を可視化し、社会変革を起こしてきた様子を浮かび上がらせる。

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社会運動のグローバルな拡散

社会運動のグローバルな拡散
  • 『社会運動のグローバルな拡散 : 創造・実践される思想と運動』
  • 田中ひかる 編著、山本健三, 関口寛, 山口守, 山本明代, 竹本真希子, 阿部小涼 著
  • 論創社
  • 2023.3
  • ISBN: 9784846022396
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月6日取得)

国境を越えて共鳴し、つながりあう「拡散」現象の運動史・思想史からの検証。19世紀末から20世紀後半のアジア・アメリカ・ヨーロッパで起きた、拡散に関わる七つの事例をもとに、新たに生み出され続ける社会運動と思想の歴史をダイナミックに描き出す。

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2ちゃん化する世界

2ちゃん化する世界
  • 『2ちゃん化する世界 : 匿名掲示板文化と社会運動』
  • 石井大智 編著、清義明, 安田峰俊, 藤倉善郎 著
  • 新曜社
  • 2023.2
  • ISBN: 9784788517981
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月4日取得)

日本発の匿名掲示板文化は世界をどう変えたか?日本のみならずアメリカや香港をはじめ世界中に浸透する匿名掲示板。陰謀論の隆盛、政治・社会問題や大規模デモとのつながりまで、2ちゃんねるとさまざまな社会運動の影響関係を追い、その功罪を問う。

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「傷つきました」戦争

「傷つきました」戦争
  • 『「傷つきました」戦争 : 超過敏世代のデスロード』
  • カロリーヌ・フレスト 著、堀茂樹 訳
  • 中央公論新社
  • 2023.3
  • ISBN: 9784120056413
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年1月28日取得)

歌手の髪型、ヨガの流行、日本風パーティにまで「傷つきました」と、過敏な抗議が止まらない。文化を検閲し社会を分断する風潮は、どこへ行き着くのか?フェミニストで反差別運動の旗手が、アメリカの議論に欠けている普遍主義の視点から、世界的ポリコレの暴走に対話の活路をもたらすエッセイ。

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〈マイノリティ〉の政策実現戦略

〈マイノリティ〉の政策実現戦略
  • 『〈マイノリティ〉の政策実現戦略: SNSと「同性パートナーシップ制度」』
  • 横尾俊成/著
  • 新曜社
  • 2023/01/24
  • ISBN: 9784788517967

当事者たちによるSNSでの意見表明がどのようにして、行政、一般の人々等を巻き込み、全国へと伝播し、同性パートナーシップ政策を成立させたのか。詳細な経緯記録とその分析をもとに、多数決により常に敗北するマイノリティの展望と希望に繋ぐ。

-- 〈マイノリティ〉の政策実現戦略 横尾 俊成(著) - 新曜社 | 版元ドットコム

マイノリティ・マーケティング

マイノリティ・マーケティング
  • 『マイノリティ・マーケティング: 少数者が社会を変える』
  • 伊藤芳浩/著
  • 筑摩書房
  • 2023/03/09
  • ISBN: 9784480075406

「マイノリティ・マーケティング」とは、マイノリティ自身が、マーケティングの手法を用いて社会を変える、その方法のこと。ろう者を中心に、コミュニケーションバリアフリーを推進するNPO「インフォメーションギャップバスター」は、この手法によって、きこえなくても電話が使える電話リレーサービスの法制化や、東京オリンピック・パラリンピック開閉会式テレビ放送への手話通訳導入に尽力してきた。少人数でもお金がなくても、効率的に社会を変えられる、とっておきの方法。

-- マイノリティ・マーケティング 伊藤 芳浩(著/文) - 筑摩書房 | 版元ドットコム

市民的抵抗

市民的抵抗 非暴力が社会を変える
  • 『市民的抵抗: 非暴力が社会を変える』
  • エリカ・チェノウェス/著、小林綾子/翻訳
  • 白水社
  • 2023/01/05
  • ISBN: 9784560094693

「ある国の人口の3.5%が非暴力で立ち上がれば、社会は変わる」。
 この「3.5%ルール」で一躍有名になったのが本書の著者で、ハーバード大学ケネディ行政大学院教授のエリカ・チェノウェスだ。
本書は、この「3.5%ルール」をはじめ、市民的抵抗の歴史とその可能性を探る試みである。どこか弱々しく、悲壮なイメージがつきまとう非暴力抵抗だが、実証的にアプローチしてみると、その印象は一変する。
過去120年間に発生した627の革命運動の成功率を見てみよう。暴力革命と非暴力革命とではどちらが成功したのだろうか?
 1900年から2019年の間、非暴力革命は50%以上が成功した一方で、暴力革命はわずか26%の成功にとどまる。
これは驚くべき数字である。なぜなら、暴力行為は強力で効果的であるのに対して、非暴力は弱々しく効果も乏しいという一般的な見方を覆す数字だからだ。
他方、この10年で非暴力抵抗の成功率は下落傾向にある。「スマートな独裁」とともに、運動がデモや抗議に過度に依存していることが背景にある。
社会を変革するための新たな方法論の本邦初訳。

-- 市民的抵抗 エリカ・チェノウェス(著/文) - 白水社 | 版元ドットコム