- 『「身分」を交差させる : 日本とフランスの近世』
- 東京大学出版会
- 2023.5
- ISBN: 9784130203135
- 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月31日取得)
-- 「身分」を交差させる | 楽天ブックス日本とフランスの近世史の研究者による歴史学の成果をふまえ、現代の歴史学の潮流が浮き彫りになる比較研究。日本史と西洋史、そして社会史や都市史といった枠組のなかで議論されてきた「身分」とは何かという問いを、さらに追究することによって、新たな歴史学の展開を試みる。
序章 交差する歴史家、交差する過去ーー「身分」をめぐって(高澤紀恵、ギヨーム・カレ)
I 身分を語る
第一章 比較から交差へーーアンシアン・レジーム期のフランスと江戸時代の日本の社会力学を交差させる(フランソワ=ジョゼフ・ルッジウ/竹下和亮訳)
第二章 日本近世の身分と社会(森下 徹)
第三章 慶長一七年、院内銀山と周辺地帯の関係構造(吉田伸之)
クローズ・アップ
1.日本史における「身分」の語義(牧原成征)
2.フランスにおける「身分」(エリ・アダッド/竹下和亮訳)
3.二宮宏之「フランス絶対王政の統治構造」をひらく(竹下和亮)
2 書くこと、読むこと、残すこと
第一章 「人証」か「文証」か?--近世における入会山争論の内済と裁許(後藤雅知)
第二章 稀有な記述行為ーー近世フランス村落の「書かれたもの」と社会的地位(ダイナ・リバール/竹下和亮訳)
第三章 一八世紀後半パリにおける周縁者と「書く」行為ーー国王に対する偽の陰謀告発事件を例に(松本礼子)
クローズ・アップ
1.近世大坂の非人身分と史料(塚田 孝)
2.作家の誕生(ダイナ・リバール/竹下和亮訳)
3 財とジェンダー
第一章 貴族身分・「家」・領主所領ーー一六ー一八世紀(エリ・アダッド/竹下和亮訳)
第二章 妻の身分・女性相続人の身分ーー女性と王家世襲財産(ファニー・コザンデ/竹下和亮訳)
第三章 武家の女性と財産分与ーー徳川家康側室の事例から(吉田ゆり子)
クローズ・アップ
1.フランスにおける「家」(エリ・ アダッド/竹下和亮訳)
2.萩藩の戸籍仕法と家(森下 徹)
4 揺らぐ身分
第一章 江戸幕府御家人の身分と家(牧原成征)
第二章 対立する利害に引き裂かれてーー長崎のオランダ通詞の身分を考える(堀内アニック/竹下和亮訳)
第三章 啓蒙の世紀と軍事改革ーー想像/創造された兵士たち(芹生尚子)
クローズ・アップ
1.身分社会と「知」についてーー走り書き的覚書(小野 将)
2.身分社会の変容を考える視点(佐々木 真)
終章 「社会」の胎動ーー近世国家・政治社会・身分制(ギヨーム・カレ/高澤紀恵訳)