他者と生きる

他者と生きる
  • 『他者と生きる : リスク・病い・死をめぐる人類学』
  • 磯野真穂 著
  • 集英社
  • 2022.1
  • ISBN: 9784087211986
  • 集英社新書 ; 1098
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

生の手ざわりを求めてーー。 “正しさ"は病いを治せるか? “自分らしさ"はあなたを救うか? 不調の始まる前から病気の事前予測を可能にし、予防的介入に価値を与える統計学的人間観。 「自分らしさ」礼賛の素地となる個人主義的人間観。 現代を特徴づける一見有用なこの二つの人間観は、裏で手を携えながら、関係を持つことではじめて生まれる自他の感覚、すなわち「生の手ざわり」から私たちを遠ざける。 病いを抱える人 …

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狡智の文化史

狡智の文化史
  • 『狡智の文化史 : 人はなぜ騙すのか』
  • 山本幸司 著
  • 岩波書店
  • 2022.6
  • ISBN: 9784006023447
  • 岩波現代文庫. 文芸 ; 344
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

嘘、偽り、詐欺、謀略……。秩序や倫理をもって排除しようとしても、決して人間世界から排除しきれない「狡智」という知のあり方。この厄介な知性は人類の歴史の中でどのように生まれ、どのように意味づけされ、社会の中に組み込まれてきたのだろうか。古今東西の史書・文学・神話・民話などを素材に、狡智の深層と人間の本性との関わりを考える。 はじめに 序章 フィクションの中の詐欺師たち 1 「スティング」の世界 2 …

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歴史像を伝える シリーズ歴史総合を学ぶ 2

歴史像を伝える シリーズ歴史総合を学ぶ 2
  • 『シリーズ歴史総合を学ぶ 2 歴史像を伝える : 「歴史叙述」と「歴史実践」』
  • 岩波書店
  • 2022.6
  • ISBN: 9784004319184
  • 岩波新書 新赤版 ; 1918
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

「歴史総合」の授業では、教室での「私たち」が、教科書をはじめとする、「私たち」を主語にした「歴史叙述」を解釈し、歴史の知識と歴史的思考力をむすびつけ、〈いま〉と過去とを往還する「歴史実践」の対話を行うことが求められる。本巻は、シリーズ第1巻の総論的な『世界史の考え方』に続き、歴史を学ぶ営みに迫る。 はじめにーー三つの「手」 「歴史像」の伝達 「私たち」と「私」 ■1 「歴史叙述」と「歴史実践」 序 …

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誰のための排除アート?

誰のための排除アート?
  • 『誰のための排除アート? : 不寛容と自己責任論』
  • 五十嵐太郎 著
  • 岩波書店
  • 2022.6
  • ISBN: 9784002710648
  • 岩波ブックレット ; No.1064
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

寝そべれないベンチ、禁則事項だらけの公園…。建築物が本来の目的外に使用されないようにする、「排除アート」。これらは公共空間が特定層に対して臨む、厳しい態度の表れである。なぜ排除アートは設置されたのか。果たしてアートと呼べるのか。その歴史・背景をひもとき、日本の公共空間づくりの問題点を浮き彫りにする。 1 女性ホームレス殴打殺人事件の現場と周辺を歩く 2 ホームレスを不可視にする排除アート 3 一九 …

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ニューミュニシパリズム

ニューミュニシパリズム
  • 『ニューミュニシパリズム : グローバル資本主義を地域から変革する新しい民主主義』
  • 山本隆, 山本惠子, 八木橋慶一 編著
  • 明石書店
  • 2022.5
  • ISBN: 9784750353661
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

欧米で勃興する市政改革や自治体レベルでの新たな政治の取り組み「ニューミュニシパリズム」とは? 格差・不公正を拡大させるグローバル資本主義と新自由主義政策への対抗軸となりうる「新しい民主主義」の潮流を理解するための、日本初の本格的入門書!

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ジェンダーと政治理論

ジェンダーと政治理論
  • 『ジェンダーと政治理論 : インターセクショナルなフェミニズムの地平』
  • メアリー・ホークスワース 著、新井美佐子, 左髙慎也, 島袋海理, 見崎恵子 訳
  • 明石書店
  • 2022.4
  • ISBN: 9784750353852
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

今日のフェミニズム研究に不可欠な視点である「インターセクショナリティ(交差性)」を前面に押し出し、豊富な事例や広範な先行研究をふまえて政治理論の近代以降の基軸に異議を申し立てる、積年のフェミニズム研究の大いなる成果。 第一章 性別化された身体ーー挑発 セックスを解釈する セックスを脱自然化する 第二章 ジェンダーを概念化する ジェンダーの歴史をたどる 言語学からの教訓 ジェンダー、および身体化され …

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貧困理論入門

貧困理論入門
  • 『貧困理論入門 : 連帯による自由の平等』
  • 志賀信夫 著
  • 堀之内出版
  • 2022.5
  • ISBN: 9784909237651
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月21日取得)

貧困問題は、依然として深刻な社会問題であり続けている。 私たちはどうすればこの問題を緩和し、根絶することができるのだろうか? それを考えるためにも、そもそも「貧困とは何か?」と改めて問うことは重要な課題だ。 本書では、ブース、ラウントリーらの貧困調査による「絶対的貧困」からはじまり、べヴァリッジの社会保障論を経由して、タウンゼントの「相対的貧困」、EUの「社会的排除」へといたる、「貧困概念」の歴史 …

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知への恐れ

知への恐れ
  • 『知への恐れ : 相対主義と構築主義に抗して』
  • ポール・ボゴシアン [著]、飯泉佑介, 斎藤幸平, 山名諒 訳
  • 堀之内出版
  • 2021.12
  • ISBN: 9784909237576
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月21日取得)

【マルクス・ガブリエルの「新実在論」に大きな影響を与えたアメリカ哲学界の重鎮、ポール・ボゴシアンの名著、ついに日本語で刊行】 「普遍的な事実など存在しない」「知識は、社会的に構築されたものであり、私たちの科学は特別なものではなく、たくさんある世界を知るための方法の一つにすぎない」 このようなポストモダンの相対主義・構築主義が影響力を高めている。もしこれが正しいとすれば、私たちは、聖書による創造説や …

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歴史学派とドイツ社会学の起原

歴史学派とドイツ社会学の起原
  • 『歴史学派とドイツ社会学の起原 : 学問史におけるヴェーバー資本主義論』
  • 竹林史郎 著、田村信一, 山田正範 訳
  • ミネルヴァ書房
  • 2022.7
  • ISBN: 9784623088690
  • MINERVA人文・社会科学叢書 ; 252
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月14日取得)

本書はドイツ社会学の黎明期における資本主義論、とりわけマックス・ヴェーバーのそれが成立する過程を探る。同時代の著述家たちの膨大な文献を渉猟して、従来曖昧であった歴史学派から初期社会学へと至る道筋を実証的に跡付け、ヴェーバーやゾンバルトの資本主義論がいかなる学問史的文脈に立脚するかを解き明かしている。ドイツにおいて高い評価を得た日本人研究者による、ドイツ社会学の起原に迫る労作。 …

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ファシリテーションとは何か

ファシリテーションとは何か
  • 『ファシリテーションとは何か : コミュニケーション幻想を超えて』
  • 井上義和, 牧野智和 編著、中野民夫, 中原淳, 中村和彦, 田村哲樹, 小針誠, 元濱奈穂子 著
  • ナカニシヤ出版
  • 2021.12
  • ISBN: 9784779516153
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月14日取得)

ファシるか、ファシらないか、考えるために ファシリテーションが要請される時代を私たちはどう読み解けばよいのか。 貴重なインタビューと解説、討論から、ファシリテーションがさまざまな現場で求められる社会に迫る。 だから,「そのファシリテーションを上手くやるノウハウを知りたいのだ!」という切実な思いをもって,本書を手に取ってくれた方もおられるかもしれない。残念ながら,本書は,ファシリテーションの意義を説 …

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労働法批判

労働法批判
  • 『労働法批判』
  • アラン・シュピオ 著、宇城輝人 訳
  • ナカニシヤ出版
  • 2022.7
  • ISBN: 9784779516740
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月14日取得)

法の地平に労働が姿を現すとき 広大な人間的営みのなかに「労働」をとらえなおし、労働法の理路と未来を明らかにするアラン・シュピオの主著 「労働法の未来にとってただひとつ確実なのは、わたしたちはそれを完全になしですますわけにはいかないということである。……そのような仕組みがなければ、資本主義経済は、社会的暴力、環境破壊、金融破綻のかたちをとる破局的な限界に直面せざるをえない。」 (本文より) ●著者紹 …

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