暴力のエスノグラフィー

暴力のエスノグラフィー
  • 『暴力のエスノグラフィー : 産業化された屠殺と視界の政治』
  • ティモシー・パチラット 著、小坂恵理 訳
  • 明石書店
  • 2022.9
  • ISBN: 9784750354477
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月21日取得)

1日に2500頭の牛が食肉処理される産業屠殺場ーその現場に政治学者が覆面労働者として潜入し、現代社会における監視と権力、暴力の恩恵を受ける多数者の矛盾と欺瞞、そして(視界の政治)の輪郭を浮かび上がらせる。

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もうひとつの声で

もうひとつの声で
  • 『もうひとつの声で : 心理学の理論とケアの倫理』
  • キャロル・ギリガン 著、川本隆史, 山辺恵理子, 米典子 訳
  • 風行社
  • 2022.10
  • ISBN: 9784938662387
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月21日取得)

フェミニズムに画期をもたらし、“ケアの倫理”の原点とされる名著の増補版を完訳。女性の道徳発達を低く見積もってきた、主流派心理学の男性中心主義を剔抉、「目の前の苦しみを和らげよ、誰ひとり取り残されてはならない」と命じる“ケアの倫理”の声を聴き取る。

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歴史はなぜ必要なのか

歴史はなぜ必要なのか
  • 『歴史はなぜ必要なのか : 「脱歴史時代」へのメッセージ』
  • 南塚信吾, 小谷汪之, 木畑洋一 編、庵逧由香 [ほか] [執筆]
  • 岩波書店
  • 2022.9
  • ISBN: 9784000256766
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月21日取得)

なぜラグビーの日本チームには外国出身の選手が多いのだろう?長野の高冷地野菜栽培の歴史は意外に新しい?歴史を知ると村上春樹の小説がもっと面白くなる?-私たちが生きる現在の世界は過去の歴史の蓄積の上に成り立っていることを、第一線の歴史家九人が、身近の具体的な事例を通してわかりやすく解き明かす。

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反自然主義の教育思想

反自然主義の教育思想
  • 『反自然主義の教育思想 : 〈世界への導入〉に向けて』
  • 今井康雄 著
  • 岩波書店
  • 2022.9
  • ISBN: 9784000615570
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月21日取得)

教育はもはや“世界への導入”を目指す実在論的なプロジェクトではあり得ず、人間の成長・発達の科学的解明を足場に学習の効率化を追求する営みでしかないのだろうか。昨今の自然主義的な教育論が抱える困難の思想的な根源を、「自然」概念の変遷を軸に古典古代からアレント、ベンヤミンにいたるまで追跡し探り当てる、教育思想史の冒険。

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カール・マルクス未来のプロジェクトを読む

カール・マルクス未来のプロジェクトを読む
  • 『カール・マルクス未来のプロジェクトを読む』
  • 植村邦彦 著
  • 新泉社
  • 2022.10
  • ISBN: 9784787722058
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月21日取得)

格差と貧困の拡大、疎外労働の拡大…。「資本主義の矛盾」の深化は、改めてマルクスを歴史の表舞台に押し出した。現代的な視野からマルクスを再読することで、社会の現実を変革していくうえでの大きな沃野が開けてくる。私たち自身の未来のプロジェクトを読み取るためにー。

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そうしないことはありえたか?

そうしないことはありえたか?
  • 『そうしないことはありえたか? : 自由論入門』
  • 高崎将平 著
  • 青土社
  • 2022.9
  • ISBN: 9784791774920
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月19日取得)

「私たちは果たして自由であるのか」。この問いは長年の哲学者たちの悩みのタネで、この二千年来さまざまに議論が繰り広げられ、その論争は今日もなお続いている。決定論、他行為可能性、フランクファート型事例、自由の源泉性、ヴァンインワーゲンの帰結論証、リバタリアニズム、運、ストローソンの責任理論…。古典的な考え方から最新の議論まで網羅し、自由を考えるためのキーワードやその考え方をていねいに紐解く。入門書にし …

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統計学を革命する

統計学を革命する
  • 『統計学を革命する : 資本主義を支えるAIとアルゴリズム』
  • ジャスティン・ジョーク 著、本多真奈美 訳
  • 青土社
  • 2022.9
  • ISBN: 9784791774937
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月19日取得)

マルクスとともに考える、人工知能とビッグデータの現在。Facebook、Uber、YouTube…これらのプラットフォームの知られざる秘密。デジタル資本主義が席巻する世界では、差別や不平等の助長により、巨万の富が生み出される。今こそこのシステムに革命をもたらすとき。万国の数学者よ、団結せよ。

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フェミニズムとレジリエンスの政治

フェミニズムとレジリエンスの政治
  • 『フェミニズムとレジリエンスの政治 : ジェンダー、メディア、そして福祉の終焉』
  • アンジェラ・マクロビー 著、田中東子, 河野真太郎 訳
  • 青土社
  • 2022.9
  • ISBN: 9784791774913
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月19日取得)

「仕事も家庭もあきらめないで、すべてを手に入れましょう」「欠点を受け容れ、粘り強く立ち直りましょう」「福祉に頼るのはだらしなさの証拠です」「あんなふうになりたくないでしょう?」-映画、雑誌、テレビにSNSと、至るところから絶え間なく響く呼びかけに駆り立てられ、あるいは抑えつけられる女性たちの生。苛烈な「自己責任」の時代を生きる女性たちに課された幾重もの抑圧をさまざまな文化事象の分析を通じて鋭く抉り …

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狂気・言語・文学

狂気・言語・文学
  • 『狂気・言語・文学』
  • ミシェル・フーコー [著]、アンリ=ポール・フリュショー, ダニエーレ・ロレンツィーニ, ジュディット・ルヴェル 校訂・解題、阿部崇, 福田美雪 訳
  • 法政大学出版局
  • 2022.9
  • ISBN: 9784588011481
  • 叢書・ウニベルシタス ; 1148
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月19日取得)

狂気、言語、文学は、長らくフーコーの思考の中心的な位置を占めていた。社会や文明における狂人の位置づけ、バロック演劇、アルトーやルーセルの作品に見られる狂気と言語の関係、文学と言語外的なもの、バルザックやフローベール、そして文学分析と構造主義。問いを絶えず組み立て直し、これらの主題系を照らし出す新たな光が、フーコーの思考の新たな射程と可能性を提示する。本邦初訳!

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分断の克服1989-1990

分断の克服1989-1990
  • 『分断の克服1989-1990 : 統一をめぐる西ドイツ外交の挑戦』
  • 板橋拓己 著
  • 中央公論新社
  • 2022.9
  • ISBN: 9784121101297
  • 中公選書 ; 128
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月19日取得)

一九八九年に「ベルリンの壁」が崩壊し、ドイツ統一への機運が高まる。だがソ連のゴルバチョフは統一に反対。英仏やポーランドも大国ドイツの復活を危惧し、米国のブッシュは冷戦の勝利とNATOの維持拡大を優先する。冷戦後の国際秩序について各国の思惑が交錯する中、「ヨーロッパの分断」を克服する外交を展開したのが、西ドイツ外相ゲンシャーだった。本書はドイツ統一をめぐる激動の国際政治を、最新の史料を駆使し描き出 …

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カースト

カースト
  • 『カースト : アメリカに渦巻く不満の根源』
  • イザベル・ウィルカーソン [著]、秋元由紀 訳
  • 岩波書店
  • 2022.9
  • ISBN: 9784000615563
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月19日取得)

アメリカの日常にはびこる黒人差別は決して根絶されず再燃する。ピューリツァー賞受賞・黒人女性作家が自らの体験をもとに、差別の底に潜む、白人、バラモン、アーリア人の「優越」を保持するカースト制度のメカニズムを探る。アメリカの民主主義を蝕むカーストの恐るべき悪とは。世界的ベストセラー、待望の邦訳。

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小説のフィクショナリティ

小説のフィクショナリティ
  • 『小説のフィクショナリティ : 理論で読み直す日本の文学』
  • 高橋幸平, 久保昭博, 日高佳紀 編
  • ひつじ書房
  • 2022.8
  • ISBN: 9784823411625
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月19日取得)

人はなぜ虚構の物語にリアリティを感じるのか。フィクションとファクトの境界はどこに引かれるのか。分析美学の影響下に、ポスト構造主義以降の文学・芸術理論を形成しつつあるフィクション論。欧米の主要な理論的アプローチを概観しながら日本独自の「フィクショナリティ」を照射し、近現代小説の新たな読みを提案する。

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