だれが校則を決めるのか

だれが校則を決めるのか
  • 『だれが校則を決めるのか : 民主主義と学校』
  • 内田良, 山本宏樹 編
  • 岩波書店
  • 2022.12
  • ISBN: 9784000615754
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

「地毛証明書」への疑問、制服のジェンダーレス化要望、人権侵害への批判…いまだに残る理不尽なルールをはじめとして、校則のあり方が問われている。どのようにそれを捉え直し、変えていくことができるのだろうか。民主主義の場としての学校のルールを、だれが、どのように決めていくことが望ましいのだろうか。生徒・教師・保護者・市民…人々と校則との関わりの実際と構造、そして民主主義的な場とルール形成の可能性を探る。 …

-- だれが校則を決めるのか | 楽天ブックス

トゥーキュディデースとホッブズ

トゥーキュディデースとホッブズ
  • 『トゥーキュディデースとホッブズ : 真のリアリズムを求めて』
  • 木庭顕 編訳
  • みすず書房
  • 2022.12
  • ISBN: 9784622095590
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

国際情勢の緊張の中でリアリズムが標榜されるとき、決まって引き合いに出される二人の知的巨人ThoukydidesとHobbes。しかし、前者は現実の戦争を、一切の情緒的部分を排して凝視した。情念が意思決定へ短絡する、出口なしの絶望的状況を歴史家は描いた。視線はさらに深く貫通し、デモクラシーの腐食を生む社会の病理すら捉えた。Thoukydidesにとって歴史とは現代史であり政治史でなければならなかっ …

-- トゥーキュディデースとホッブズ | 楽天ブックス

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?
  • 『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? : これからの経済と女性の話』
  • カトリーン・マルサル 著、高橋璃子 訳
  • 河出書房新社
  • 2021.11
  • ISBN: 9784309300160
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

食事をどうやって手に入れるか。これは経済学の根本的な問題だ。1776年、経済学の父アダム・スミスは、現代の経済学を決定づける一文を書いた。「我々が食事を手にいれられるのは、肉屋や酒屋やパン屋の善意のおかげではなく、彼らが自分の利益を考えるからである」人々の利己心のおかげで、我々は食事にありつける。合理的な経済人の自己利益の追求が市場を、世界を回すーいや、本当にそうだろうか?ちなみにその夕飯のステー …

-- アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? | 楽天ブックス

アディクションと金融資本主義の精神

アディクションと金融資本主義の精神
  • 『アディクションと金融資本主義の精神』
  • 鈴木直 [著]
  • みすず書房
  • 2023.3
  • ISBN: 9784622096047
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

「わかっちゃいるけど、やめられない」。認知機能が短期報酬を求めて無限に暴走。実体経済が敗北し、資本主義のカジノ化が進む危機のメカニズムと回避への道。

-- アディクションと金融資本主義の精神 | 楽天ブックス

ケアの倫理と共感

ケアの倫理と共感
  • 『ケアの倫理と共感』
  • マイケル・スロート 著、早川正祐, 松田一郎 訳
  • 勁草書房
  • 2021.11
  • ISBN: 9784326102983
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

ギリガンやノディングズが立ち上げたケアの倫理を、道徳を包括的に説明しうる規範理論として提示。成熟した共感という概念を軸に、人間の情緒や関係性に根ざした道徳理解から行為や制度の正/不正、自律と尊重を論じる。

-- ケアの倫理と共感 | 楽天ブックス

未来倫理

未来倫理
  • 『未来倫理』
  • 戸谷洋志 著
  • 集英社
  • 2023.1
  • ISBN: 9784087212488
  • 集英社新書 ; 1148
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

私たちの行動はいま生きている世代に限らず、遠い未来にまで影響を与えることがある。テクノロジーの発達によってもたらされた行為と結果の大きな時間差は、私たちの社会に倫理的な課題を次々投げかける。気候変動、放射性廃棄物の処理、生殖細胞へのゲノム編集…。現在世代は未来世代に対して倫理的な責任があるのならば、この責任をどのように考え、どのように実践したらよいのか。倫理学の各理論を手掛かりに、専門家任せにせず …

-- 未来倫理 | 楽天ブックス

公共哲学入門

公共哲学入門
  • 『公共哲学入門 : 自由と複数性のある社会のために』
  • 齋藤純一, 谷澤正嗣 著
  • NHK出版
  • 2023.3
  • ISBN: 9784140912782
  • NHKブックス ; 1278
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

「支配と抑圧を免れた生」を保障する。余裕が失われ、「自分ファースト」が浸透していく時代に「公共的なもの」について考えることの意味は何か?本書は、皆が自らの価値をそれぞれ追求する「自由」と、そこから必然的に生じる「複数性」を最重要視し、これからを保障する制度や規範をめぐって交わされてきた真摯な議論の積み重ねとして、公共哲学の全体像を描く。カントから始め、リベラリズム前後の議論を明快に整理してフェミニ …

-- 公共哲学入門 | 楽天ブックス

アーレントと革命の哲学

アーレントと革命の哲学
  • 『アーレントと革命の哲学 : 『革命論』を読む』
  • 森一郎 [著]
  • みすず書房
  • 2022.12
  • ISBN: 9784622095545
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

アーレント『革命論』をどう読むか。本書は『革命論』の訳者による、詳細なテクスト読解である。「革命とは何か」についてのアーレントの基本的考え方、フランス革命からロシア革命にいたる系譜だけでなく、アメリカ独立革命にアーレントが重点を置いた意味、さらに、始まりとは、約束とは、「どんな革命にも驚くべき規則性で現われてくる新しい国家形態」である評議会制とは、そして憲法とはいかなるものか。このように『革命論』 …

-- アーレントと革命の哲学 | 楽天ブックス

自由意志対話

自由意志対話
  • 『自由意志対話 : 自由・責任・報い』
  • ダニエル・C・デネット, グレッグ・D・カルーゾー 著、木島泰三 訳
  • 青土社
  • 2022.12
  • ISBN: 9784791775255
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

肯定論者×懐疑論者。自由意志から現実世界を問いなおす。デネットは自由意志と決定論についての両立論を肯定し、私たちには自由意志があるとはっきり主張する。カルーゾーは決定論と自由意志は両立せず、私たちは自由意志を欠いていると考える。伝統的に対立してきた二つの立場をとるデネットとカルーゾー。異なる立場から、自由意志、そしてそこから派生する責任、賞賛、非難、刑罰の問題までをも縦横無尽に議論する。 …

-- 自由意志対話 | 楽天ブックス

親切の人類史

親切の人類史
  • 『親切の人類史 : ヒトはいかにして利他の心を獲得したか』
  • マイケル・E・マカロー [著]、的場知之 訳
  • みすず書房
  • 2022.12
  • ISBN: 9784622095675
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月14日取得)

なぜ「赤の他人」に親切にするのか?ヒトの生物学的形質と人類一万年の歴史にその起源を探る。

-- 親切の人類史 | 楽天ブックス

リアリティ+

リアリティ+(プラス) 上
  • 『リアリティ+ : バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦 上』
  • デイヴィッド・J・チャーマーズ 著、高橋則明 訳
  • NHK出版
  • 2023.3
  • ISBN: 9784140819364
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月14日取得)

私たちがいるこの世界は本物なのだろうか?それが「確か」だとなぜわかるのか?テクノロジーが急速な発展を遂げるなか、古くて新しい哲学的難問があらためて問い直されているー現実とは何か、どのようにしてそれを知ることができるのか。「シミュレーション仮説」「可能世界」「水槽の中の脳」など、さまざまな思考実験を通じ、見えてくるものとは。現代哲学の第一人者チャーマーズが、哲学とテクノロジーを大胆に融合させ、新しい …

-- リアリティ+(プラス) 上 | 楽天ブックス

監査文化の人類学

監査文化の人類学
  • 『監査文化の人類学 : アカウンタビリティ、倫理、学術界』
  • マリリン・ストラザーン 編、丹羽充, 谷憲一, 上村淳志, 坂田敦志 訳
  • 水声社
  • 2023.1
  • ISBN: 9784801006942
  • 〈叢書〉人類学の転回
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月14日取得)

“説明責任を果たせ!”、“それは何の役に立つのか?”。私たちの日常に忍び込んできた「監査文化」。市場原理と結びついた生産性の追求とペーパーワークの増大によって、社会はどのように変容したのか?新自由主義に基づく大学再編成の波を背景に、雑務に忙殺される人類学者たちがみずからの職場を描きだす!

-- 監査文化の人類学 | 楽天ブックス