2023年7月11

論点・ジェンダー史学

論点・ジェンダー史学
  • 『論点・ジェンダー史学』
  • 山口みどり/編集、弓削尚子/編集、後藤絵美/編集、長志珠絵/編集、石川照子/編集
  • ミネルヴァ書房
  • 2023/06/01
  • ISBN: 9784623093502

ジェンダーの視点は、歴史の見え方を変えてきました。本書は、歴史学に新しい地平を開いてきたジェンダー史研究の「論点」を集めています。日本を含むアジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカを中心に、「社会」「家族」「身体」「文化」「政治」などからバランスよく精選された全113の論点と、各時代及び地域の特色溢れるトピックとして36のコラムを収載。語句解説やクロスレファレンス、映画や小説を使ったアクティヴィティ、巻末資料も充実しています。

-- 論点・ジェンダー史学 山口 みどり(編集) - ミネルヴァ書房 | 版元ドットコム

何のためのテスト?

何のためのテスト?
  • 『何のためのテスト?: 評価で変わる学校と学び』
  • ケネス・J・ガーゲン/著、シェルト・R・ギル/著、東村知子/翻訳、鮫島輝美/翻訳
  • ナカニシヤ出版
  • 2023/02/20
  • ISBN: 9784779517044

そのテスト、本当に必要ですか?
テストのための学びから、ウェルビーイングのための評価へ――
豊かな学びをもたらす、テストによらない評価は可能か?社会構成主義の大家ガーゲンが教育学者ギルとタッグを組み、私たちを教育の思い込みから解放する。

-- 何のためのテスト? ケネス・J・ガーゲン(著/文) - ナカニシヤ出版 | 版元ドットコム

ニュースピークからサイバースピークへ

ニュースピークからサイバースピークへ
  • 『ニュースピークからサイバースピークへ: ソ連における科学・政治・言語』
  • スラーヴァ・ゲローヴィチ/著、大黒岳彦/訳、金山浩司/校閲・解説
  • 名古屋大学出版会
  • 2023/02/10
  • ISBN: 9784815811150

統制的国家において科学はいかにふるまうのか
空疎なイデオロギー話法を乗り越える、厳密で普遍的な科学言語として期待されたサイバネティックス。この「自由の道具」が、数学・生物学・生理学・言語学などソ連科学界を席巻した末に、社会の科学的管理をめざして体制化していく道程をヴィヴィッドに描きだす。

-- ニュースピークからサイバースピークへ スラーヴァ・ゲローヴィチ(著) - 名古屋大学出版会 | 版元ドットコム

争わない社会

争わない社会
  • 『争わない社会: 「開かれた依存関係」をつくる』
  • 佐藤仁/著
  • NHK出版
  • 2023/05/25
  • ISBN: 9784140912799

「自立=善、依存=悪」という思い込みを覆す、逆転の文明論
豊かになったはずの現代でなぜ紛争が絶えないのか? 格差を生み出し、争いのもとになる「自立志向」の考え方を問い直し、中間集団との新しい「依存関係」が争いを防ぐ可能性を提言する。

-- 争わない社会 佐藤 仁(著/文) - NHK出版 | 版元ドットコム

自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

  • 『自然、文化、そして不平等 —— 国際比較と歴史の視点から』
  • トマ・ピケティ/著、村井章子/翻訳
  • 文藝春秋
  • 2023/07/11
  • ISBN: 9784163917252

世界的ベストセラー『21世紀の資本』のトマ・ピケティが、「格差」について考察。「r>g」の衝撃から10年。戦争、気候危機、経済不安などを受け、世界は”第二次ピケティ・ブーム”へ。その最新思想エッセンスを、ピケティみずからコンパクトな一冊にまとめたのが本書である。

-- 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から トマ・ピケティ(著・文・その他) - 文藝春秋 | 版元ドットコム

AIが職場にやってきた

AIが職場にやってきた
  • 『AIが職場にやってきた: 機械まかせにならないための9つのルール』
  • ケビン・ルース/著、田沢恭子/翻訳
  • 草思社
  • 2023/02/13
  • ISBN: 9784794226297

労働の機械化が現実のものになりつつある現在。AIが導入されたリアルな未来を見据え、実際の企業の現場への取材等を通して、具体的な人間とAIの関係を提言する。労働の機械化を恐れることなく、また人間自身が「機械化」することもなく、人間らしさを失わずに働く未来のための啓蒙書。

-- AIが職場にやってきた ケビン・ルース(著/文) - 草思社 | 版元ドットコム

認識的不正義

認識的不正義
  • 『認識的不正義: 権力は知ることの倫理にどのようにかかわるのか』
  • ミランダ・フリッカー/著、佐藤邦政/監修、飯塚理恵/翻訳
  • 勁草書房
  • 2023/02/16
  • ISBN: 9784326103188

知識を伝達し経験を意味づける認識実践が、偏見によって歪められる不正義を理論的に析出。哲学に新たな局面を開いた名著、遂に刊行!
黒人であることで警官から疑われる場合のように、聞き手の偏見のせいで話し手が過度に低い信用性しか受け取れない「証言的不正義」。セクハラの概念が存在しない時代にそれに苦しんだ人のように、集団的な解釈資源のせいで経験の理解を妨げられ不利な立場とされる「解釈的不正義」。認識論・倫理学・フェミニズム哲学を横断する思索。
【原著】Miranda Fricker, Epistemic Injustice: Power and the Ethics of Knowing (Oxford University Press, 2007)

-- 認識的不正義 ミランダ・フリッカー(著/文) - 勁草書房 | 版元ドットコム

ポスト・ヨーロッパ

ポスト・ヨーロッパ
  • 『ポスト・ヨーロッパ: 共産主義後をどう生き抜くか』
  • スラヴェンカドラクリッチ/著、栃井裕美/訳
  • 人文書院
  • 2023/02/17
  • ISBN: 9784409241516

共産主義終焉から30年後の東欧。ストックホルムでオウムを連れた移民、リヴィウの少女の写真、スコピエのアレキサンダー大王の彫刻、ソ連軍によるプラハ侵攻50周年の記念式典など、東欧の現在の政治的・社会的問題を垣間見ることができる刺激的でタイムリーな政治的ルポルタージュ。東欧のボーヴォワールともいわれ、内戦を経験した旧ユーゴ出身のジャーナリストが鋭くえぐる西側の論理からだけではみえないポスト共産主義のヨーロッパ事情。

-- ポスト・ヨーロッパ スラヴェンカ ドラクリッチ(著) - 人文書院 | 版元ドットコム

メディア地質学

メディア地質学
  • 『メディア地質学: ごみ・鉱物・テクノロジーから人新世のメディア環境を考える』
  • ユッシ・パリッカ/著、太田純貴/翻訳
  • フィルムアート社
  • 2023/02/03
  • ISBN: 9784845919291

人類は石油を掘りスマホは化石になる──
物質という視点や長大な時間から現代のメディア状況を捉え直す、気鋭の研究者によるハードでドライなメディア文化論。
ポストヒューマンや新しい唯物論にも接続するパースペクティヴから"傍若無人な人新世(Anthrobscene)"を看破する──

-- メディア地質学 ユッシ・パリッカ(著/文) - フィルムアート社 | 版元ドットコム

進化的人間考

進化的人間考
  • 『進化的人間考』
  • 長谷川眞理子/著
  • 東京大学出版会
  • 2023/02/21
  • ISBN: 9784130639552

進化に興味を持った人に、最初に読んでほしい本。ヒトに固有な特徴や性差について進化という軸を通して検討し、なぜ言語や文化を持つのか、ヒトの進化環境がどんなものだったかなどについて、領域横断的に考察する。第一人者が明晰かつ親しみやすい語り口で、進化という視点から人間の本性に迫る。

-- 進化的人間考 長谷川 眞理子(著/文) - 東京大学出版会 | 版元ドットコム

民主主義を装う権威主義

民主主義を装う権威主義
  • 『民主主義を装う権威主義: 世界化する選挙独裁とその論理』
  • 東島雅昌/著
  • シリーズ: 叢書「21世紀の国際環境と日本」
  • 千倉書房
  • 2023/03/08
  • ISBN: 9784805112830

近年、権威主義体制の政治指導者の中に選挙を巧妙にコントロールし、あたかも民主主義の手続きに則っているように自分の統治を正当化する者が現れている。独裁体制研究のフロントランナーがそのからくりを解き明かす。

-- 民主主義を装う権威主義 東島 雅昌(著/文) - 千倉書房 | 版元ドットコム