日本史56

「ピアノを弾く少女」の誕生

  • 『「ピアノを弾く少女」の誕生 : ジェンダーと近代日本の音楽文化史』
  • 玉川裕子 著
  • 青土社
  • 2023.9
  • ISBN: 9784791775866
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年6月19日取得)

なぜ少女たちはピアノを習うのか 日本に西洋音楽がもたらされ普及していくなかで、ほかの楽器に比べて一般の家庭に積極的に受け入れられていったピアノ。その習い手は、多くの場合には妻、そして娘であった。なぜほかの楽器ではなく、ピアノなのか。なぜその習い手は女性なのか。ピアノが普及していく黎明期の日本社会を丹念に追い、その背景に迫る渾身の書。

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日本の初期テレビドキュメンタリー史

  • 『日本の初期テレビドキュメンタリー史』
  • 丸山友美 著
  • 青弓社
  • 2023.9
  • ISBN: 9784787235282
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年6月12日取得)

1957年からNHKで放送された『日本の素顔』を視聴し、当時の資料を渉猟し、関係者へのインタビューを実施して、初期テレビ制作現場での試行錯誤や模索、葛藤、様々な実践に光を当てる。ドキュメンタリーという表現が内包するグラデーションを可視化する労作。 はじめに 第1章 放送アーカイブを活用した初期テレビドキュメンタリー研究 1 問題設定と先行研究 2 研究目的 3 研究方法 4 本書の構成 第2章 テ …

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境界の美術史

  • 『境界の美術史 : 「美術」形成史ノート』
  • 北澤憲昭 著
  • 筑摩書房
  • 2023.9
  • ISBN: 9784480511980
  • ちくま学芸文庫 ; キ30-2
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年5月26日取得)

国家、制度、性、ジャンル、主体……。外在的な近代化から内在的なモダニズムへ。日本における「美術」概念の成立に迫った画期的論集。解説 中嶋泉 === 現在の美術を作り出した「境界」が引かれ、社会に浸透していく過程を、制度史的視点から捉えた画期的論集。近代において「美術」概念や日本画をはじめとする諸ジャンルは、いかにして形づくられ、純化へと向かっていったか。衝突や動揺を引き起こしつつも、五感の秩序にお …

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江戸時代の官僚制

  • 『江戸時代の官僚制』
  • 藤井讓治 著
  • 法藏館
  • 2023.9
  • ISBN: 9784831826527
  • 法蔵館文庫 ; ふ1-1
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年5月20日取得)

260年あまりに及ぶ徳川社会を運営した統治機構は、いかなる局面から生み出されたのか。そしてそれは、いかに運用されていたのか。 一次史料にもとづく堅実な分析と考察から、幕藩官僚=「職」の創出過程とその実態・特質を解明。また考察を通じて、武家社会を「身分や家格に縛られた閉鎖的な社会」とする理解にも再考を迫る。 日本近世史研究をリードしてきた著者が、幕藩官僚制の内実を明瞭かつコンパクトに論じた快著。 【 …

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〈書くこと〉の一九世紀明治

  • 『〈書くこと〉の一九世紀明治 : 言文一致・メディア・小説再考』
  • 山田俊治 著
  • 岩波書店
  • 2023.8
  • ISBN: 9784000616065
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年5月9日取得)

なぜ私たちは文字を学ぶことになったのだろうか。本書はこの問いを歴史的に見定めると共に、現代社会の根底をなす社会変容を、言文一致、新聞・小説の写実技法の誕生、言語媒体の流通、近代作者の形成といった文字言語の観点から、一九世紀明治という時代に徹底的に問い直すことで、新たな文学史の可能性を描き出す。 凡 例 序 章 〈書くこと〉と社会 第1部 声と文字 第1章 文字文化としての音読と黙読ーー歴史の重層的 …

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近代日本メディア史

  • 『近代日本メディア史 2』
  • 有山輝雄 著
  • 吉川弘文館
  • 2023.9
  • ISBN: 9784642039284
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年4月10日取得)

関東大震災後、朝日・毎日両新聞社が寡占体制となる。ラジオ放送の開始、国家総動員体制とメディアの協働関係、敗戦からテレビ放送浸透へ…。活版印刷が消えてインターネットが始まった現代までの歴史を明らかにする。 朝日・毎日両新聞社の寡占体制の成立(朝日新聞社・毎日新聞社の大企業化/新聞労働運動弾圧と新聞紙の「二重の自殺」/関東大震災後の大販売拡張戦と新聞「淘汰」/『時事新報』非売/『東京朝日新聞』『東京日 …

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賃金の日本史

  • 『賃金の日本史 : 仕事と暮らしの一五〇〇年』
  • 高島正憲 著
  • 吉川弘文館
  • 2023.9
  • ISBN: 9784642059756
  • 歴史文化ライブラリー ; 575
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年4月9日取得)

昔の人びとは、どんな仕事でどれほどの給与を得て、生活水準はどの程度だったのか。賃金額はどう決められ、その背景にある社会はどう変化していったのか。正倉院に保管された日本最古の賃金記録から、明治時代の職人の収入までの記録・史料を博捜し、推計値を導き出す過程を丹念に解説。1500年にわたる日本の賃金史を、数字とデータで読み解く。 歴史にあらわれた賃金ープロローグ/古代 日本の賃金のはじまり(神話と貨幣/ …

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戦時下の〈文化〉を考える

  • 『戦時下の〈文化〉を考える : 昭和一〇年代〈文化〉の言説分析』
  • 松本和也 著
  • 思文閣出版
  • 2023.8
  • ISBN: 9784784220618
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年4月8日取得)

昭和戦前期、〈文化〉はどのように語られ、いかなる意味を担っていたのか──。 日中戦争開戦前、フランスを中心とする思想にアクセスできる文学者や哲学者にとって、〈文化〉は迫り来るファシズムに抵抗するための根拠だった。それからわずか数年、〈文化〉は多くの国民が関わり、太平洋戦争を支える旗印となっていった。本書では、この「文化の擁護」から「文化の建設」へと至る歴史的転回を、当時の膨大な言説の分析から検証し …

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戸籍と国籍の近現代史

  • 『戸籍と国籍の近現代史 : 民族・血統・日本人』
  • 遠藤正敬 著
  • 明石書店
  • 2024.3
  • ISBN: 9784750357065
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年3月26日取得)

日本国家は「民族」「血統」「日本人」といった概念を、戸籍と国籍を用いていかに操作してきたか。最新版ではセクシュアル・マイノリティ関連の記述等を改めて検討するとともに、直近の重要判例も付記。〈日本的差別〉の深層に迫るロングセラー第三版。

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戦時下日本の娯楽政策

  • 『戦時下日本の娯楽政策 : 文化・芸術の動員を問う』
  • 戸ノ下達也 著
  • 青弓社
  • 2023.8
  • ISBN: 9784787221001
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年3月22日取得)

帝国議会や各種委員会の議事録、文部省、内務省、警視庁、内閣情報部の資料、新聞報道などの史料を丹念に掘り起こし、国民精神総動員運動や厚生運動の内実、決戦非常措置要綱の狙いや背景などを解説して、戦時下の娯楽政策の全容と変遷を明らかにする。 はじめに 第1章 戦時期の娯楽認識 1 日中戦争期に至る娯楽政策 2 権田保之助の地方娯楽への意識 3 社会教育としての娯楽政策 4 文部省の地方娯楽調査 5 朝日 …

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都市大阪の戦後史

  • 『都市大阪の戦後史 : 復興・再生・発展』
  • 橋爪紳也 著
  • 山川出版社
  • 2023.7
  • ISBN: 9784634152304
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年3月18日取得)

戦後復興期から高度経済成長期、そして1970年大阪万博の開催に至るまで、戦災によって壊滅的な打撃を受けた大阪は、いかに再建され、また今日にいたる都市の基盤を復興してきたのか。都市計画関連の資料や大阪市の広報媒体、建築の竣工写真帳など各種の資料を駆使しつつ、都市建築と都市化の視点から、大阪の戦後史を描き出す。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー …

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高等女学校と女性の近代

  • 『高等女学校と女性の近代』
  • 小山静子 著
  • 勁草書房
  • 2023.6
  • ISBN: 9784326654413
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年3月15日取得)

明治期?終戦直後に存在した高等女学校とは、いかなる特徴をもち、その教育はどのようなものだったのか。資料を分析し詳細に紐解く。 女子の中等教育機関として近代日本に存在した高等女学校とは、いかなる学校だったのか。また、良妻賢母教育の内実をめぐって、どんな議論が行われ、どのような教育が実施されたのか。資料を基に、ジェンダー化された教育制度や教育内容を明らかにしつつ、女性が教育を受けることの意味、ひいては …

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