自称詞〈僕〉の歴史
- 『自称詞〈僕〉の歴史』
- 河出書房新社
- 2023.6
- ISBN: 9784309631677
- 河出新書
- 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年11月19日取得)
-- 自称詞〈僕〉の歴史 | 楽天ブックス明治以降、なぜ日本語“僕”は、男性だけに普及したのか?幕末の志士・吉田松陰の書簡から村上春樹の最新長編まで、自称詞に込められた意味を読み解く。
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-- 読み書きの民俗学 | 楽天ブックス近世から近代の村落では、生活と一体化した読み書き実践が花開いていた。神社由緒書や石造物に刻まれた記録、真宗聖教の読誦と出版、頭役祭祀をめぐる文書や帳簿などを事例に、フィールドワークを駆使して丹念に検討する。声での伝達や身体動作と絡み合った、近世から近代の日本を舞台とする読み書きの特質を、初めて体系的に論じた注目の書。
-- 日本経営史〔第3版〕 | 楽天ブックス江戸時代からの歩みをたどった先にみえる、日本企業再生の条件とは。濃密な記述でおくる通史テキストの決定版、16年ぶりの改訂!1990年代以降の長期低迷期を論ずる第6章を新設。全篇にわたって最近の研究成果も盛り込みました。
-- 戦後日本の開発経験 | 楽天ブックス
-- 〈消費者〉の誕生 | 楽天ブックス“消費者”は社会を変えられるのか?戦後消費社会の出現とともに語られる“消費者”は、戦前期からすでに知識人の構想のなかに蠢いていた。戦後の生活協同組合を支える論理を生み出した賀川豊彦・奥むめお・本位田祥男、流通行政の礎を築いた向井鹿松・谷口吉彦・福田敬太郎らの戦前・戦中期の思想=活動に肉薄し、近代日本に通底する社会改良主体/庇護対象としての“消費者”像を掘り起こす。これまで黙殺されてきた/にもかかわらず私たちの生を根底から規定する、消費者主権の思想史。
-- 日本人無宗教説 | 楽天ブックス「日本人は無宗教だ」とする言説は明治初期から、しかもreligionの訳語としての「宗教」という言葉が定着する前から存在していた。「日本人は無宗教だから、大切な○○が欠けている」という“欠落説”が主だったのが、一九六〇年代になると「日本人は実は無宗教ではない」「無宗教だと思っていたものは“日本教”のことだった」「自然と共生する独自の宗教伝統があるのだ」との説が拡大。言説分析の手法により、宗教をめぐる日本人のアイデンティティ意識の変遷を解明する、裏側から見た近現代宗教史。
-- 江戸時代の貸本屋 | 楽天ブックス江戸時代には書物を読むことのできる人びとが庶民にまで広がった。その読書熱を支えた書物流通の拠点が貸本屋である。読者の興味をそそり、見たことのない世界や名所旧跡へ連れ出す書物、隠された秘密や真相を解き明かす書物、便利性に満ちた生活実用書ーこれらをすぐに調えて手元に届けるのが貸本屋であった。また、読書熱の高まり、さまざまなジャンルにわたる出版文化の広がりは、近世における創作の場においても、大きな影響を与えた。特にその浩瀚な知識を自らの作品に注ぎ込んできた近世を代表する作家・曲亭馬琴の日記には、近世知識人と書物の関係をまざまざと伝える、特筆すべき内容がふんだんに含まれている。長年にわたり諸資料を博捜してきた筆者が、江戸時代の貸本屋の展開、そして、書物と人びととのかかわりの諸相を描き出す書籍文化史論。
-- 大東亜共栄圏のクールジャパン 「協働」する文化工作 | 楽天ブックス「クールジャパン」に象徴される、各国が競い合うようにおこなっている文化輸出政策。保守政治家の支持基盤になっている陰謀論者。政党がメディアや支持者を動員しておこなうSNS工作。これらの起源は戦時下、大政翼賛会がまんがや映画、小説、アニメを用いておこなったアジアの国々への国家喧伝に見出せる。宣伝物として利用される作品を創作者たちが積極的に創り、読者や受け手を戦争に動員する。その計画の内実と、大東亜共栄圏の形成のために遂行された、官民協働の文化工作の全貌を詳らかにしていく。
-- 戦前期日本のポスター | 楽天ブックス19世紀末に登場した日本のポスターは、女性が主題の商業用から戦時期のプロパガンダ用まで多様な展開を見せた。絵画や写真の影響、主題の変化、図案家や画家との関わりなどを解明し、「美術」の枠組みの中に位置づける。
-- 「逃げるな、火を消せ!」戦時下トンデモ「防空法」 | 楽天ブックス空襲にも安全神話があった!?空襲が予想される都市から逃げることは、戦時中の“防空法制”によって禁止されていた。「御国のために命を捨てて消火せよ!」「空襲は怖くない!」そして被害は拡大し、多くの国民が死んでいった…。この狂気を図版200点以上のリアルさで実体験してください!
-- 増補 文明史のなかの明治憲法 | 楽天ブックス日本人は、西洋から何をいかに学んで明治立憲体制をつくったのだろうか。憲法制定のルーツを明治初めの岩倉使節団にまで遡り、不平等条約改正に向けた諸国調査を原点としていた明治国家形成の動きが、やがて「徹頭徹尾日本的」な立憲君主制への道に転じていく過程を、木戸孝允、大久保利通、伊藤博文、山県有朋らの西洋体験を通して描き出していく。日本型立憲国家誕生のドラマとしてのみならず、西洋文明受容をめぐる思想史としても高く評価された角川財団学芸賞・大佛次郎論壇賞ダブル受賞作に、大久保利通論、伊藤博文論を増補した待望の完全版。
-- 貧困の計量政治経済史 | 楽天ブックス多様な形態をとって現前化する貧困問題の一つ一つを、これまで計量分析に用いられてこなかった歴史的資料を体系的に分析し直すことで精緻に描き出し、それぞれの問題が生じるメカニズムに新しい光を当てる。近代化や民主化の過程における貧困の諸相を明らかにして新規の知見をもたらす、斬新かつ包括的な実証研究。