教育23

就活の社会学

就活の社会学
  • 『就活の社会学 : 大学生と「やりたいこと」』
  • 妹尾麻美 著
  • 晃洋書房
  • 2023.1
  • ISBN: 9784771036932
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月30日取得)

就職活動の背景にある構造と仕組み。なぜ大学生は「やりたいこと」や熱意を問われ、語るようになっていくのか?労働市場媒介者が果たす役割と大学生の状況の定義を明らかにし、就職情報サービスと彼らの行為によって成り立つ「就活」の仕組みを解明する。

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何のためのテスト?

何のためのテスト?
  • 『何のためのテスト? : 評価で変わる学校と学び』
  • ケネス・J.ガーゲン, シェルト・R.ギル 著、東村知子, 鮫島輝美 訳
  • ナカニシヤ出版
  • 2023.3
  • ISBN: 9784779517044
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年9月1日取得)

そのテスト、本当に必要ですか?社会構成主義の第一人者ガーゲンが教育学者ギルとともに誘う、豊かな学びの世界。テストのための学びから、ウェルビーイングのための評価へ。

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学力格差の拡大メカニズム

学力格差の拡大メカニズム
  • 『学力格差の拡大メカニズム: 格差是正に向けた教育実践のために』
  • 数実浩佑/著
  • 勁草書房
  • 2023/01/30
  • ISBN: 9784326251681

「子どもの貧困」という社会問題に関連して注目されるのが、子どもの家庭環境による学力格差である。本書は、いわゆる「マタイ効果」を援用しつつ、格差の拡大メカニズムを検討。学力の不平等が持続・拡大するメカニズムを実証的に明らかにする。さらには、公教育における学力格差、低学力の子どもが抱える困難を解決する方途を探る。

-- 学力格差の拡大メカニズム 数実 浩佑(著/文) - 勁草書房 | 版元ドットコム

断絶としての教育

断絶としての教育
  • 『断絶としての教育: アルチュセールにおける革命への問い』
  • 野見収/著
  • 東京大学出版会
  • 2023/01/23
  • ISBN: 9784130160452

経済格差や社会的不平等が拡大している現在、学校教育の場は結果的に階級支配を正当化する装置となっている。アルチュセールの思考をたどることで、諸個人を階級支配のイデオロギーから「断絶」し、科学的認識へと導くための新たな教育原理の提示を試みる。

-- 断絶としての教育 野見 収(著/文) - 東京大学出版会 | 版元ドットコム

だれが校則を決めるのか

だれが校則を決めるのか 民主主義と学校
  • 『だれが校則を決めるのか: 民主主義と学校』
  • 内田良/著、山本宏樹/著
  • 岩波書店
  • 2022/12/16
  • ISBN: 9784000615754

「地毛証明書」への疑問、制服のジェンダーレス化要望……いまだに残る理不尽なルールをはじめ、校則のあり方が問われている。それをだれが、どのように見直し、決めていくのが望ましいのか。生徒・教師・保護者・市民……人々の校則との関わりの実際と構造、そして民主主義的な場である学校のルール形成の可能性を探る。

-- だれが校則を決めるのか 内田 良(著/文) - 岩波書店 | 版元ドットコム

なぜ理系に女性が少ないのか

なぜ理系に女性が少ないのか
  • 『なぜ理系に女性が少ないのか』
  • 横山広美/著
  • 幻冬舎
  • 2022/11/30
  • ISBN: 9784344986763

大学・大学院など高等教育機関における理系分野の女性学生の割合は、OECD諸国で日本が最下位。女子生徒の理科・数学の成績は世界でもトップクラスなのに、なぜ理系を選択しないのか。そこには本人の意志以外の、何かほかの要因が働いているのではないか――緻密なデータ分析から明らかになったのは、「男女平等意識」の低さや「女性は知的でないほうがいい」という社会風土が「見えない壁」となって、女性の理系選択を阻んでいるという現実だった。日本の男女格差の一側面を浮彫りにして一石を投じる、注目の研究報告。

-- なぜ理系に女性が少ないのか 横山広美(著/文) - 幻冬舎 | 版元ドットコム

学びの本質を解きほぐす 池田 賢市(著/文) - 新泉社 | 版元ドットコム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784787721044

校則で「下着の色」は指定できるのだろうか? グローバル化が進む現在、地毛証明書はとんでもなく時代遅れではないのか? いま、学校で行われているこうした事柄は、学校の外で行ったら人権侵害で、時には犯罪として訴えられてもおかしくないことである。ところが、学校という閉鎖された空間のなかでは、すべてが「学力向上のため」というお題目を立てられ、生徒も保護者もこうしたおかしな校則にも声を上げられない。そればかりか、逆に自ら進んで従順に、隷従していくのである。

学校における「評価」で卒業後の生活の多くが決まってしまう現代社会では、みな、なるべく高い値段をつけてもらえるように頑張り、上手くいかなければ非難され、そして傷つき、疲弊していく。すべてが自己責任であるという間違った道徳的価値を押し付けられているために、その抑圧的な構造を自らが支えてしまっていることに気づかせてもらえない。もし、そのおかしな構造に気づいてしまったら、その子は「問題のある子」として扱われる。それが今の日本の「学びの場」で起きていることである。

著者は、この本で一貫して、「学ぶことの権利」について主張している。本来、学ぶということは、誰かにいい評価をつけてもらうためではない。もっと自由で楽しいものであるはずだ。いい「評価」をもらわなければ!と子どもたちを追い詰める「学校教育」の呪いの正体を探る。

池田賢市(著)。

反自然主義の教育思想

反自然主義の教育思想
  • 『反自然主義の教育思想 : 〈世界への導入〉に向けて』
  • 今井康雄 著
  • 岩波書店
  • 2022.9
  • ISBN: 9784000615570
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月21日取得)

教育はもはや“世界への導入”を目指す実在論的なプロジェクトではあり得ず、人間の成長・発達の科学的解明を足場に学習の効率化を追求する営みでしかないのだろうか。昨今の自然主義的な教育論が抱える困難の思想的な根源を、「自然」概念の変遷を軸に古典古代からアレント、ベンヤミンにいたるまで追跡し探り当てる、教育思想史の冒険。

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私たちはどう学んでいるのか

私たちはどう学んでいるのか
  • 『私たちはどう学んでいるのか : 創発から見る認知の変化』
  • 鈴木宏昭 著
  • 筑摩書房
  • 2022.6
  • ISBN: 9784480684318
  • ちくまプリマー新書 ; 403
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月29日取得)

教育現場ではこれまでのイメージから、間違った学習観が広まっている。その弊害をなくすために、認知科学の視点から「学び」の実態を科学的に明らかにする。

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歴史像を伝える シリーズ歴史総合を学ぶ 2

歴史像を伝える シリーズ歴史総合を学ぶ 2
  • 『シリーズ歴史総合を学ぶ 2 歴史像を伝える : 「歴史叙述」と「歴史実践」』
  • 岩波書店
  • 2022.6
  • ISBN: 9784004319184
  • 岩波新書 新赤版 ; 1918
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)

「歴史総合」の授業では、教室の「私たち」が、教科書や資料をもとに、「私たち」を主語にした「歴史叙述」を解釈する。歴史の知識と今を生きる自らの歴史的思考力を結びつけて、「歴史実践」を行うことが求められる。シリーズ第一巻の総論的な『世界史の考え方』に続き、本巻では様々な資料を題材に、歴史を学ぶ営みに迫る。

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学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか

学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか
  • 『学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか』
  • 広田照幸 著
  • 筑摩書房
  • 2022.5
  • ISBN: 9784480684288
  • ちくまプリマー新書 ; 401
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月20日取得)

教育はしばしば失敗するし、学校は本質的に退屈である。にもかかわらず、学校や教育は世界を広げてくれるー。教育の目的から、学校の役割、道徳教育やAI社会まで、広い視野と多様な角度からとらえなおす。

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