2023年6月37

大相撲の社会学

  • 『大相撲の社会学 : 力士のライフコースから相撲部屋の社会構造まで、スポーツ社会学から考察する』
  • 生沼芳弘
  • 22世紀アート
  • 2023.6
  • ISBN: 9784888772402
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年2月24日取得)

江戸時代の勧進相撲がプロ化する過程に形成され、師匠である親方とその弟子による生活共同体である「相撲部屋」。この世界でも類を見ない制度はいかなる特質、いかなる社会構造を持っているのかーー伝統的な大相撲の世界を「部屋制度」と「家」の枠組みから捉え、実際に高砂部屋で2年にわたり力士たちと寝食を共にしてフィールドワークを重ねた自身の先行研究をもとに、ライフコースをはじめとする社会学的な切り口で考察したユ …

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シリーズ歴史総合を学ぶ 3

  • 『シリーズ歴史総合を学ぶ 3 世界史とは何か : 「歴史実践」のために』
  • 岩波書店
  • 2023.6
  • ISBN: 9784004319191
  • 岩波新書 新赤版 ; 1919
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年2月24日取得)

教員七年目、松本サリン事件の現場から近い高校に転勤した著者が生徒たちと模索した教育実践、歴史総合の授業を充実させるための作戦(方法)を経て、学習指導要領の内容とはかなり異なる授業プラン、「世界史の学び方一〇のテーゼ」まで。国民国家とは何かを掘り下げ、世界史とは何かを探究し、自分を磨く特別授業。 はじめに 第1講 私たちの誰もが世界史を実践している 1 どうしても世界史を学びたかった経験 2 私たち …

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完全性概念の基底

  • 『完全性概念の基底 : ヨーロッパの教育概念史』
  • 田中智志 著
  • 東信堂
  • 2023.6
  • ISBN: 9784798918365
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年2月20日取得)

ヨーロッパ近代教育思想の根源でもある人間の「完全性」。初期キリスト教思想に由来するこの概念には、神との交わりや他者とのつながりなど、人間が生きるための力動の「存在」があった。カルヴァン派による外在的規範の内面化、フランス啓蒙思想によって生じた利己心、そして近代合理主義ーその後ヨーロッパを覆った時代のうねりの中、現代にまで継承されている「完全性」概念の系譜およびその近代教育思想とのかかわりを眺望した …

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通訳者と戦争犯罪

  • 『通訳者と戦争犯罪』
  • 武田珂代子 [著]
  • みすず書房
  • 2023.6
  • ISBN: 9784622096177
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年1月30日取得)

通訳者は通常、原発話の内容やその結果とは無関係であるとされ、それを目標言語で忠実に伝達することについて法的責任を問われることはない。また、職務倫理においても公平性と中立性が要求され、業務上知り得た事柄については守秘義務が生じる。しかしこうした平時の規範は、戦争や紛争のような暴力を伴う敵対状況下の通訳にも通用するのだろうか? 本書は、実際に通訳者が戦争犯罪に関与したとして訴追され、有罪判決を受けた歴 …

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ヘーゲル承認論の射程

  • 『ヘーゲル承認論の射程 : 格差・分断の時代に抗して』
  • 高田純 著
  • こぶし書房
  • 2023.6
  • ISBN: 9784875593720
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年1月4日取得)

「承認」のアクチュアリティ。ヘーゲルによれば相互承認とは、生活を支え合うなかで、自他をパートナーとして認め、処遇し合うという深く広い意味を持つ。その実現の場は家族、経済、国家の人倫的諸関係であり、これらはケア、連帯、福祉を含む。社会的な差別、格差、排除が深刻化するなかで「承認」論の意義を問い直す。

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リスク&チョイス

  • 『リスク&チョイス : 人の意思はいかにして決まるのか』
  • ジョージ・G.スピーロ 著、奥井亮 監訳、西村健太郎 訳
  • ニュートンプレス
  • 2023.6
  • ISBN: 9784315527049
  • ニュートン新書
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年1月4日取得)

人は意識的にも無意識的にも,常に何をすべきか,どうするべきか「決定」しながら行動をしており,決して合理的とはいえない決定を下すこともあります。 本書は「人はいかにして意思を決めるのか」を解明するために科学者たちが提唱してきた,さまざまな理論を18世紀までさかのぼって紹介。数々の理論が生まれてきた過程を科学者たちの豊富なエピソードとともに描きます。 確率論やゲーム理論はいかにして生まれたのか? その …

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BL研究者によるジェンダー批評入門

  • 『BL研究者によるジェンダー批評入門 : 言葉にならない「モヤモヤ」を言葉で語る「ワクワク」に変える、表象分析のレッスン』
  • 溝口彰子 著
  • 笠間書院
  • 2023.6
  • ISBN: 9784305709899
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年1月3日取得)

紀伊國屋じんぶん大賞2023 第1位 『布団の中から蜂起せよ』高島鈴さん応援! 【概 要】 本書は、映画やドラマ、漫画やアニメ、現代アートなどビジュアル要素のある作品を、「ジェンダーの視点」で批評してみようとお誘いする本です。 「なんかモヤモヤした!」「すごくかっこよかった!」といった感想から一歩踏み込んで、「なぜモヤモヤしたのか」「どのようにカッコいいと感じたのか」を言語化してみると、「作品を見 …

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AIの政治哲学

  • 『AIの政治哲学』
  • M.クーケルバーク [著]、直江清隆 訳者代表
  • 丸善出版
  • 2023.6
  • ISBN: 9784621308257
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月27日取得)

AI倫理と同様に、不平等・民主主義・権力・ポストヒューマニズムに関する問題に焦点を当て、人工知能を理解する上で社会的・政治的理論の重要性を提示。前著同様、AIに対する単なる警告や安易な非難を超え、AIの政治についてどう語ればいいのかを分かりやすく、かつ前著よりも掘り下げて解説。人工知能は本質的に政治的であり、人々が関心を寄せる人種差別、気候変動、民主主義と監視社会などの政治問題は、AIをはじめとす …

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臨床現場のもやもやを解きほぐす緩和ケア×生命倫理×社会学

臨床現場のもやもやを解きほぐす 緩和ケア×生命倫理×社会学
  • 『臨床現場のもやもやを解きほぐす緩和ケア×生命倫理×社会学』
  • 森田達也, 田代志門 著
  • 医学書院
  • 2023.6
  • ISBN: 9784260050555
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月27日取得)

患者は余命を知りたいのに、家族が反対するのはなぜ? 患者が頑なに貫いてきた面会拒否は、亡くなった後も続けるべき? 緩和ケアの日常臨床は、答えに辿りつかない「もやもや事例」に満ちている。 悩める緩和ケア医・森田達也と、生命倫理学者兼社会学者・田代志門によるリアルな往復書簡が、臨床のもやもやを解きほぐす! 文系×理系の視点で「それでどうするの?」から「なんでそうなるの?」までを考える、ゆるくて深い越境 …

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ケアの哲学

  • 『ケアの哲学』
  • ボリス・グロイス 著、河村彩 訳
  • 人文書院
  • 2023.6
  • ISBN: 9784409031230
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月26日取得)

ビッグデータ時代に象徴的身体が開く新たな自己 私たちは物理的身体だけではなく、データの集合としての自己を形成する象徴的身体を持っている。現代におけるケアを考えるとき、両方の身体を視野に入れる必要があるのではないか。人間が自らの生存に配慮するセルフケアを行うとき、国家による生政治としてのケアに抵抗する別の可能性が開かれる。美術批評の世界的第一人者グロイスが、これまでの仕事の延長上で新しいケア概念を提 …

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若者と軍隊生活

若者と軍隊生活
  • 『若者と軍隊生活 : 生還学徒兵のライフストーリー研究』
  • 渡辺祐介 著
  • 新曜社
  • 2023.6
  • ISBN: 9784788518162
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月22日取得)

なぜ学徒兵の多くは、戦争で死ぬことに抵抗しながらも、軍紀の乱れた末期の軍隊生活においてさえ〈やる気〉に満ちて軍務に勤しんだのか。軍隊生活での生き方に注目し、三名の生還学徒兵のライフストーリーから、その心理的・社会的メカニズムを考察。

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歴史を書くとはどういうことか

  • 『歴史を書くとはどういうことか : 初期近代ヨーロッパの歴史叙述』
  • 小谷英生, 網谷壮介, 飯田賢穂, 上村剛 編著
  • 勁草書房
  • 2023.6
  • ISBN: 9784326200658
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月22日取得)

誰が、何のために、どのように歴史を語るのか──歴史叙述の歴史を探求し、歴史と政治との関連について再考する。 歴史の語りは政治的な身振りと直結している。過去の何が記憶されるべきか、どのように書かれ、何が意図され、社会に何がもたらされたのか。本書はこのような問いをもとに、特に西欧初期近代の思想家たちにとっての歴史、歴史の書き方、政治的利用について検討し、これからの歴史叙述のあり方と政治との関連について …

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