トマセロ進化・文化と発達心理学
- 『トマセロ進化・文化と発達心理学 : 人の認知と社会性の個体発生をさぐる』
- 丸善出版
- 2023.3
- ISBN: 9784621307991
- 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月12日取得)
-- トマセロ 進化・文化と発達心理学 | 楽天ブックス
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-- クリティカル・オーディエンス | 楽天ブックスメディアへの信頼が揺らぐ現代、インターネットやSNSの発達によりオーディエンスのメディア批判が可視化され、影響力が高まっている。そのありように社会心理学的にアプローチし、実証的に調査・研究するための理論、概念、方法と成果をわかりやすく紹介。
-- 憎悪の科学 | 楽天ブックスネット右翼、陰謀論、テロ攻撃ーなぜ無くならないのか?“普通”の人々が「憎悪」に駆られて、誹謗中傷や暴行に手を染めるメカニズムとは?そして、それを止める方法とは?英国政府、Twitter、Googleなどに助言を行う第一線の犯罪学者が、神経科学や心理学、データサイエンスを駆使して辿り着いた結論!
-- つながりの社会心理学 | 楽天ブックス学校、職場、家庭、街の中、2人以上の人が集まって暮らす私たちの生き方は、他者からの影響を受けずにはいられない。電車の中で遭遇した急病人に見て見ぬふりをしてしまったり、初対面の人ばかりのチームで自分の好感度が気になったり…誰もが感じたことのあるその気持ちを科学的に解析し、日常生活に社会心理学が活かせるようになる一冊。
-- アニメ療法 パントー・フランチェスコ(著/文) - 光文社 | 版元ドットコム
-- 悪意の科学 サイモン・マッカーシー=ジョーンズ(著/文) - インターシフト | 版元ドットコム嫌がらせ、意地悪・・人間の心の闇にひそむ悪意は、なぜ進化し社会を動かしているのか?・・悪意の起源から驚きの効用まで、人間観をくつがえす傑作
人間関係、ビジネス、政治、SNS、神話、文学、テロ、宗教・・・具体例をもとに、悪意の力を解き明かす。
・悪意はなぜ失われずに進化してきたか?
・悪意をもたらす遺伝子、脳の仕組みとは?
・なぜ自分に危害が及んでも意地悪をするのか?
・善良な人まで引きずり下ろそうとするわけ
・「共感」は人間が本来持っている性質か?
・悪意と罰の起源とは?
・悪意にはどのような効用・利点があるか?
・悪意をコントロールするには?
・・・脳科学・心理学・遺伝学・人類学・ゲーム理論などの最新成果を駆使して、まったく新しい人間観が示される。
-- 事実はなぜ人の意見を変えられないのか : 説得力と影響力の科学 上原 直子(訳) - 白揚社 | 版元ドットコム
ターリ・シャーロット著。 事実はなぜ人の意見を変えられないのか|白揚社 -Hakuyosha-
-- 親切の人類史 マイケル・E・マカロー(著/文) - みすず書房 | 版元ドットコム人間の「利他の心」の存在はどのように説明できるだろう? 一筋縄ではいかないこの問いに、進化生物学と慈善の歴史という観点から挑みかかる。
「利他行動」は生物学の難問の一つだ。ヒトをはじめ、他個体を利する行動をとる動物は実際に存在する。だがしかし、寛大にも他者を思いやる個体の遺伝子は、狡猾な個体に出し抜かれて繁殖機会を奪われ、淘汰されてしまうのでは? 生物学者たちはこのことにおおいに悩み、利他行動を説明できる理論を求めて奮闘してきた。
ただし、人間の利他の心は、生物学だけで完全に説明することはできない。社会福祉制度や慈善活動などの方法で、血縁や地域を超えた「完全な赤の他人」にまで援助の手を差し伸べる動物は人間以外にいないのだ。ここには、何か特別な説明が必要になる。著者によれば、一万年の人類史における「七つの大いなる苦難」を、人類がどう解決してきたかが説明のカギだという。
本書では、利他行動に関するいくつかの理論の要点とその妥当性を検討したのち、歴史を通して力を発揮してきた人間特有の能力を鮮やかに提示する。人類史上もっとも寛大な「思いやりの黄金時代」を生きる私たち。ここへ至るまでの道程を照らし出す、本能と理性のビッグヒストリー。
-- 心を測る デニー・ボースブーム(著/文) - 金子書房 | 版元ドットコム心理測定は「心」を測れているのか?
現代の心理測定の理論的・科学哲学的基盤が詳細に論じられ、心理測定における妥当性の革新的な考え方が提唱されている。
心理学に留まらず、教育学、看護学、医学、統計学、計算科学など幅広い領域で「心」の測定を扱う研究者にとって必携の書である。
現在ある自己は,折々の転機に際し,どう選択をし,どうのり越えてきたのか。その折々に,どのような相互交流があり,どのような支援に巡り合ったのか。今ある人生は結果としてどのような文化の産物なのか。
土元哲平(著)。
「幸せの追求はじつのところ、アメリカ文化のもっとも特徴的な輸出品かつ重要な政治的地平であり、自己啓発本の著者、コーチ、[…]心理学者をはじめとするさまざまな非政治的な関係者らの力によって広められ、推進されてきた。だが幸せの追求がアメリカの政治的地平にとどまらず、経験科学とともに(それを共犯者として)機能するグローバル産業へと成長したのは最近のことだ」(「序」より)。
ここで言及される経験科学とは、90年代末に創設されたポジティブ心理学である。「幸せの科学」を謳うこの心理学については、過去にも批判的指摘が数多くなされてきた。本書はそれらをふまえつつ、心理学者と社会学者の共著によって問題を多元的にとらえた先駆的研究である。 「ハッピークラシー」は「幸せHappy」による「支配-cracy」を意味する造語。誰もが「幸せ」をめざすべき、「幸せ」なことが大事――社会に溢れるこうしたメッセージは、人びとを際限のない自己啓発、自分らしさ探し、自己管理に向かわせ、問題の解決をつねに自己の内面に求めさせる。それは社会構造的な問題から目を逸らさせる装置としても働き、怒りなどの感情はネガティブ=悪と退けられ、ポジティブであることが善とされる。新自由主義経済と自己責任社会に好都合なこの「幸せ」の興隆は、いかにして作られてきたのか。フランス発ベストセラー待望の翻訳。
エドガー・カバナス/エヴァ・イルーズ(著)、高里ひろ(翻訳)、山田陽子(解説)。
生前にはアメリカの医学界を陰で支配しているとまで言われながら、没後はその名さえ忌み嫌われたハリー・スタック・サリヴァン(1892―1949)。1970年代にアメリカ精神医学の源流として再評価され、さらに近年、人間社会と精神疾患の関係を論じた先駆者として再注目される精神医学者の、本邦未訳の論考を中心とした著作集。
サリヴァンが生涯をかけて訴えたのは、人間同士の差異よりも、互いを結び付けているものに着目することの重要性だった。患者一人ひとりを診るのではなく、「人間集団に対する精神医学」を唱えたのである。しかし、「個性とは幻想である」という見解は当時、あまりにラディカルでほとんど危険思想のように受け取られた。今世紀になり、「トラウマ理論」や「発達病理学」といった学際的研究領域が確立してようやく、サリヴァンの提出した課題に科学として取り組めるようになったのである。
本書は、初出出典に基づいて訳出した日本語版オリジナルの論集で、徴兵選抜、戦時プロパガンダ、反ユダヤ主義、国際政治など、実社会に関する特に重要なものを選んだ。収録した12編のうち11編は、日本で唯一未訳の著書“The Fusion of Psychiatry and SocialSciences” にも収められている。
ハリー・スタック・サリヴァン(著)、阿部大樹(編集/翻訳)。