社会思想83

アディクションと金融資本主義の精神

アディクションと金融資本主義の精神
  • 『アディクションと金融資本主義の精神』
  • 鈴木直 [著]
  • みすず書房
  • 2023.3
  • ISBN: 9784622096047
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

「わかっちゃいるけど、やめられない」。認知機能が短期報酬を求めて無限に暴走。実体経済が敗北し、資本主義のカジノ化が進む危機のメカニズムと回避への道。

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公共哲学入門

公共哲学入門
  • 『公共哲学入門 : 自由と複数性のある社会のために』
  • 齋藤純一, 谷澤正嗣 著
  • NHK出版
  • 2023.3
  • ISBN: 9784140912782
  • NHKブックス ; 1278
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

「支配と抑圧を免れた生」を保障する。余裕が失われ、「自分ファースト」が浸透していく時代に「公共的なもの」について考えることの意味は何か?本書は、皆が自らの価値をそれぞれ追求する「自由」と、そこから必然的に生じる「複数性」を最重要視し、これからを保障する制度や規範をめぐって交わされてきた真摯な議論の積み重ねとして、公共哲学の全体像を描く。カントから始め、リベラリズム前後の議論を明快に整理してフェミニ …

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アーレントと革命の哲学

アーレントと革命の哲学
  • 『アーレントと革命の哲学 : 『革命論』を読む』
  • 森一郎 [著]
  • みすず書房
  • 2022.12
  • ISBN: 9784622095545
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

アーレント『革命論』をどう読むか。本書は『革命論』の訳者による、詳細なテクスト読解である。「革命とは何か」についてのアーレントの基本的考え方、フランス革命からロシア革命にいたる系譜だけでなく、アメリカ独立革命にアーレントが重点を置いた意味、さらに、始まりとは、約束とは、「どんな革命にも驚くべき規則性で現われてくる新しい国家形態」である評議会制とは、そして憲法とはいかなるものか。このように『革命論』 …

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公衆衛生の倫理学

公衆衛生の倫理学
  • 『公衆衛生の倫理学 : 国家は健康にどこまで介入すべきか』
  • 玉手慎太郎 著
  • 筑摩書房
  • 2022.12
  • ISBN: 9784480017628
  • 筑摩選書 ; 0244
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月13日取得)

パンデミックにおける行動制限から肥満対策、健康格差や自己責任論、健康増進にかかわるナッジの問題点に至るまで。健康をめぐる社会のしくみは、人々の自由をどのように変えるのか。選択すべきは介入か、それとも個人の自律かー。高度化する健康管理の技術を注意深く読み解きながら、健康を守る社会の仕組みと個人の生き方の複雑な関係をめぐる問いにじっくり向き合う。自分自身で考え、共に生きるための倫理学。 …

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変革する文体

変革する文体
  • 『変革する文体 : もう一つの明治文学史』
  • 木村洋 著
  • 名古屋大学出版会
  • 2022.12
  • ISBN: 9784815811082
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月13日取得)

小説中心主義を脱し、政論・史論から翻訳・哲学まで、徳富蘇峰を起点にして近代の「文」の歩みを辿りなおし、新興の洋文脈と在来の和文脈・漢文脈の交錯から、それまでにない人間・社会像や討議空間が形づくられる道程をつぶさに描いた意欲作。

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真理の語り手

真理の語り手
  • 『真理の語り手 : アーレントとウクライナ戦争』
  • 重田園江 著
  • 白水社
  • 2022.12
  • ISBN: 9784560094754
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月18日取得)

ねじ曲げられる「事実」、心地よい「虚偽」…。「ポスト・トゥルース」、そして全体主義の時代の基底へ。

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情報支配社会

情報支配社会
  • 『情報支配社会 : デジタル化の罠と民主主義の危機』
  • ビョンチョル・ハン 著、守博紀 訳
  • 花伝社
  • 2022.11
  • ISBN: 9784763420374
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月18日取得)

AIとアルゴリズムが消費から投票まで干渉し、あらゆる「無駄(コスト)の削減」を図る現代「デジタル」社会。しかしなぜ、「最適化」された空間でフェイクニュース・陰謀論が跋扈し、和解なき議論が延々と続いているのか?ますます「対話」が困難になり、人々が分断されていく「他者性の喪失」の原因を、デジタル化による「権力支配構造」に見出し、その民主主義への影響を特異な感性で分析する。『疲労社会』『透明社会』など全 …

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「社会正義」はいつも正しい

「社会正義」はいつも正しい
  • 『「社会正義」はいつも正しい : 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて』
  • ヘレン・プラックローズ, ジェームズ・リンゼイ 著、山形浩生, 森本正史 訳
  • 早川書房
  • 2022.11
  • ISBN: 9784152101877
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月17日取得)

「男性の肛門を性具で貫くことでトランスフォビアを治す」、フェミニズムの用語で書き換えたヒトラー『わが闘争』等、著者らが学術誌に投稿したデタラメ論文20本中7本が査読を通過したー。現代世界を席捲する「社会正義」その根拠を問う。

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政治的身体とその〈残りもの〉

政治的身体とその〈残りもの〉
  • 『政治的身体とその〈残りもの〉』
  • ジャコブ・ロゴザンスキー 著、松葉祥一 編訳、本間義啓 訳
  • 法政大学出版局
  • 2022.11
  • ISBN: 9784588011511
  • 叢書・ウニベルシタス ; 1151
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月17日取得)

国家を含むすべての共同体が、なぜ、自らを人間の身体として形象化し、さらには、なぜ、自らの内部にホモ・サケル、不可触賎民、部落民、「内部の敵」といった残余、“残りもの”、おぞましいものを作り出し、それらを排除しつつも含み込むのか。現在最も注目されている哲学者が、デリダと民主主義、メルロ=ポンティと肉の共同体、今日のエピデミックの経験などとともに、ラディカルに「政治的身体論」を展開する。 …

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新しい階級闘争

新しい階級闘争
  • 『新しい階級闘争 : 大都市エリートから民主主義を守る』
  • マイケル・リンド 著、施光恒 監訳、寺下滝郎 訳
  • 東洋経済新報社
  • 2022.12
  • ISBN: 9784492444719
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月19日取得)

「資本家」対「労働者」から「大都市エリート」対「土着の国民」へ。「左右」ではなく、「上下」対立の時代を読み解くバイブル!『イブニング・スタンダード』紙のブック・オブ・ザ・イヤー受賞。

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思想史講義 明治篇1

思想史講義 明治篇1
  • 『思想史講義 明治篇1』
  • 山口輝臣, 福家崇洋 編
  • 筑摩書房
  • 2022.10
  • ISBN: 9784480075147
  • ちくま新書 ; 1671
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月19日取得)

四巻シリーズによる近代日本思想史の起点となる本書では、明治維新をめぐるさまざまな思想を考察する。文明開化は単なる「西洋化」だったのか。富国強兵は本当に維新当初からスローガンだったのか。最新の実証的研究に基づく16のテーマと8本のコラムにより、諸思想を掘り下げて検討。多彩な論点で歴史を行きつ戻りつたどることで、思想史の力を引き出し、従来の単線的な明治維新像を刷新する。過去を考える意味とおもしろさがわ …

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