受肉と交わり
- 『受肉と交わり : チャールズ・テイラーの宗教論』
- 勁草書房
- 2022.10
- ISBN: 9784326103126
- 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月19日取得)
-- 受肉と交わり | 楽天ブックス政治哲学者チャールズ・テイラーは神学者になったのか?主著『世俗の時代』を縦横に読み解き、テイラーの宗教論を明らかにする。
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-- 「自由」の思想史 | 楽天ブックス「自由」は私たちの生活や社会、政治のいろいろな側面で日々問題となっている。内面の自由から外面の自由まで、それぞれの思いでこの言葉は使われる。人間にとっての自由とは何か。自由はどのような歴史的な経緯で形成されたのか。ヨーロッパから輸入されたこの言葉は、誰もが知っているが、誰も知らない。本書は行為する人間にとっての意志とその自由の本質を解明する。古代社会における人間の自由から、後世に多大な影響を与えたアウグスティヌスの自由意志論と恩恵との関連を考察する。さらに中世の自由意志と恩恵の問題をボエティウス、アンセルムスをはじめ、ベルナール、トマスやスコトゥス、オッカムの6人の思想家を通して明らかにする。ルネサンスと宗教改革時代の自由論はルターとエラスムスの自由意志論争に象徴されるが、それらを受けて啓蒙時代には社会契約や人権思想の影響により社会における自由が社会的課題となった。ヘーゲルは歴史と自由を弁証法的に展開し、自由概念を拡張した。そのなかでカントの超越論的主観性に基づく自由論の影響は広範囲に及び、さらに個人主義はエゴイズムやニヒリズムへと変容し、個人の行為および意志と自由は、深刻な課題に直面した。今日、他者の喪失や対話の困難さを踏まえ、主観性から間主観性への転換のなかで、「自由」のために個性的人格主義と新たな共同体の構想を展開する。現代人必読の書。
-- 社会主義前夜 | 楽天ブックスサン=シモン、オーウェン、フーリエ。この三人の名を聞けば、多くの人が「空想的社会主義」という言葉を連想するだろう。だが、彼らの一人として社会主義を打ち立てようとした人はいないし、地に足のつかない夢想家でもない。現在から見れば、彼らは社会企業家や社会プランナーとも呼べる存在だったー。一九世紀初頭、フランス革命と産業革命という二つの革命によって荒廃し、格差で分断された社会をどのように建て直すのか。この課題に取り組んだ三者の思想と行動を描く。
-- 人種契約 | 楽天ブックス現代リベラリズムの基本構造に潜むレイシズムを剔出。批判的人種理論の名著、ついに邦訳成る!リッピンコット賞受賞!
-- 近代社会と個人 | 楽天ブックス個人の解放とは何か。西洋社会思想史を“私人”と個体の同一性と相克を基軸に解読する初めての試み。
-- コスモポリタニズム | 楽天ブックス多様な価値観が絶えず衝突を繰り返す現代を、分断を乗り越え共に生きるために。古い伝統のある思想を鍛え直し、現代に通用する倫理として、今ここに提示する。
-- カール・マルクス 未来のプロジェクトを読む | 楽天ブックス格差と貧困の拡大、疎外労働の拡大…。「資本主義の矛盾」の深化は、改めてマルクスを歴史の表舞台に押し出した。現代的な視野からマルクスを再読することで、社会の現実を変革していくうえでの大きな沃野が開けてくる。私たち自身の未来のプロジェクトを読み取るためにー。
-- 狂気・言語・文学 | 楽天ブックス狂気、言語、文学は、長らくフーコーの思考の中心的な位置を占めていた。社会や文明における狂人の位置づけ、バロック演劇、アルトーやルーセルの作品に見られる狂気と言語の関係、文学と言語外的なもの、バルザックやフローベール、そして文学分析と構造主義。問いを絶えず組み立て直し、これらの主題系を照らし出す新たな光が、フーコーの思考の新たな射程と可能性を提示する。本邦初訳!
-- パリ万国博覧会 サン=シモンの鉄の夢 | 楽天ブックス現在も世界各国が競って開催する万国博覧会。それは、サン=シモンという男が思い描いた「産業という宗教」を奉ずる者たちが、物神たる機械と商品の数々により荘厳される神殿として創められた。来たるべきユートピアとして構築されゆく様を、資本主義文明の展開そのものを懐胎した運動として活写するーこの著者だからこそ書けた万博論の決定版!
-- 未来救済宣言 | 楽天ブックス
-- LIMITS | 楽天ブックスローマ・クラブ『成長の限界』から50年。資本主義の限界、地球の限界…。気候変動とパンデミックのなか、「限界(LIMITS)」が再び議論の中心に現れた。脱成長論を世界的にリードする研究者が説く、自由、民主主義、エコロジーの新たな思想。
-- 自由が上演される | 楽天ブックス「自由」は教えられるのか。参加者の「自主性」と「主体性」を引き出すとされるワークショップ。しかしそこでもある種の「権力」は生じうるのではないか。教師からも環境=アーキテクチャからも強制されない「真の自由」は可能か。プラトン、ランシエール、平田オリザ、國分功一郎、ハイデガー、ジャン=リュック・ナンシー、ラクー=ラバルトらのテクストを援用し、演劇、演劇教育から日常のコミュニケーションまで射程に入れた画期的自由論。第65回群像新人評論賞受賞作を大幅に加筆増補。