社会思想83

ベンサム「公開性」の法哲学

ベンサム「公開性」の法哲学
  • 『ベンサム「公開性」の法哲学』
  • ジェラルド・J・ポステマ 著、戒能通弘 訳
  • 慶應義塾大学出版会
  • 2023.2
  • ISBN: 9784766428735
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月23日取得)

ベンサムの思想全体をー統治・法の思想のみでなく、その道徳理論も含めてー「公開性(publicity)」をその統合的概念として再構成する試み。

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リップマン公共哲学

リップマン 公共哲学
  • 『リップマン公共哲学』
  • ウォルター・リップマン 著、小林正弥 監訳
  • 勁草書房
  • 2023.2
  • ISBN: 9784326154852
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月30日取得)

なぜ西洋民主主義社会は独裁と世界大戦を防止することができなかったのか?民主主義を危機と病から再生させる思想。「公共哲学」という言葉を初めて用いてその原型を提示した予言的警告の書。私たち自身の時代を考えるための生きた思想書、待望の新訳!

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強欲資本主義は死んだ

強欲資本主義は死んだ
  • 『強欲資本主義は死んだ : 個人主義からコミュニティの時代へ』
  • ポール・コリアー, ジョン・ケイ 著、池本幸生, 栗林寛幸 訳
  • 勁草書房
  • 2023.2
  • ISBN: 9784326550920
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月30日取得)

「古い資本主義」の混迷を回顧し、「新しい資本主義」を展望する!いま経済と政治を混乱させているのは、個人主義の行き過ぎであり、自己中心的思考の蔓延である。「私が生み出したものはすべて私のもの」であり、「私が正しいのだから私に従え」と主張する。どちらも「私がすべて」である。こうした過剰な個人主義が経済格差と政治の機能不全をもたらした。必要なのは独善的リーダーでも、株主主権の強化でも、国家による中央集権 …

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消え去る立法者

消え去る立法者
  • 『消え去る立法者 : フランス啓蒙における政治と歴史』
  • 王寺賢太 著
  • 名古屋大学出版会
  • 2023.2
  • ISBN: 9784815811204
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月26日取得)

かつてこんなふうに読まれたことがあっただろうか。モンテスキューとルソー、そしてディドロへ。彼らが格闘し、解き明かし、残した問題とは何か。新たな共同体の創設という課題に直面し、法の根拠を問い直す重層的なテクストを読み抜き、「啓蒙」をクリシェから解き放った、気鋭の労作。

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見知らぬ者への贈与

見知らぬ者への贈与
  • 『見知らぬ者への贈与 : 贈与とセキュリティの社会学』
  • 小幡正敏 著
  • 武蔵野美術大学出版局
  • 2023.2
  • ISBN: 9784864631532
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月26日取得)

格差社会の行き詰まりのなかで社会的なつながりをいかに再構築するか。モースの贈与論を敷衍し、さまざまな事象を参照し、贈与行為としての社会保障制度を通して、社会的連帯の可能性を問う。

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争わない社会

争わない社会
  • 『争わない社会 : 「開かれた依存関係」をつくる』
  • 佐藤仁 著
  • NHK出版
  • 2023.5
  • ISBN: 9784140912799
  • NHKブックス ; 1279
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年9月1日取得)

周りに頼る作法を根本から考え直そう。国家間の戦争、社会の分断、個人同士やネット上の諍いなど、豊かになり余裕ができた時代にも争いが絶えないのはなぜか?国からは「自助」を、市場からは「競争に勝ち残ること」を求められて、個人が孤立無援となってしまうのはなぜか?本書は、その原因が近代人の「自立」への欲求にあったと見て、その陰で見落とされてきた「依存」の可能性を問う試みである。進化論の誤読、対外援助、入会権 …

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ブラジルの社会思想

ブラジルの社会思想
  • 『ブラジルの社会思想 : 人間性と共生の知を求めて』
  • 小池洋一, 子安昭子, 田村梨花 編
  • 現代企画室
  • 2022.12
  • ISBN: 9784773822120
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月8日取得)

暴力的な対立と分断の危機にさらされた社会に、南の世界が指し示す対話と共生のためのヒント。文豪マシャード・ジ・アシスからルーラ大統領まで。激動と困難の時代を生き抜き、つむがれてきたブラジル社会思想のエッセンスを集成。

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『啓蒙の弁証法』を読む

『啓蒙の弁証法』を読む
  • 『『啓蒙の弁証法』を読む』
  • 上野成利, 高幣秀知, 細見和之 編
  • 岩波書店
  • 2023.1
  • ISBN: 9784000615785
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月7日取得)

啓蒙の極限たる最高の知的段階に達したかに見える文明が、なぜナチスという野蛮に転化したのかー。ホルクハイマーとアドルノの主著『啓蒙の弁証法』における複雑に入り組んだ「理性の自己批判」の理路を余すところなく読み解き、前史から後史に至るドイツ思想、フランス現代思想、アメリカ批判理論との関係をも踏えて、この難解な書物の全体像を解明する。

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アントピア

アントピア
  • 『アントピア : だれもが自由にしあわせを追求できる社会の見取り図』
  • ウォルター・モズリイ、品川亮 訳
  • 共和国
  • 2022.12
  • ISBN: 9784907986964
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月11日取得)

どうすれば、みんなの人生はもっとよくなるのだろう?『ブルー・ドレスの女』をはじめ、数多くの推理小説で知られるアメリカ合衆国の黒人作家が提言する、新しい社会のありかた。政治、経済、所有、食べもの、税、労働時間や生き方をめぐって、いっしょに考えるためにー。

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トゥーキュディデースとホッブズ

トゥーキュディデースとホッブズ
  • 『トゥーキュディデースとホッブズ : 真のリアリズムを求めて』
  • 木庭顕 編訳
  • みすず書房
  • 2022.12
  • ISBN: 9784622095590
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月15日取得)

国際情勢の緊張の中でリアリズムが標榜されるとき、決まって引き合いに出される二人の知的巨人ThoukydidesとHobbes。しかし、前者は現実の戦争を、一切の情緒的部分を排して凝視した。情念が意思決定へ短絡する、出口なしの絶望的状況を歴史家は描いた。視線はさらに深く貫通し、デモクラシーの腐食を生む社会の病理すら捉えた。Thoukydidesにとって歴史とは現代史であり政治史でなければならなかっ …

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