社会思想83

認知アポカリプス

認知アポカリプス
  • 『認知アポカリプス : 文明崩壊の社会学』
  • ジェラルド・ブロネール [著]、高橋啓 訳
  • みすず書房
  • 2023.4
  • ISBN: 9784622096016
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月21日取得)

テクノロジーは人の注意を惹くことが利益に直結する経済モデルを生んだ。規制なき認知市場にスマホで繋がれた人類の未来とは。認知科学と社会学による啓示。

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〈ほんもの〉という倫理

〈ほんもの〉という倫理
  • 『〈ほんもの〉という倫理 : 近代とその不安』
  • チャールズ・テイラー 著、田中智彦 訳
  • 筑摩書房
  • 2023.3
  • ISBN: 9784480511607
  • ちくま学芸文庫 ; テ16-1
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月12日取得)

近代社会に特有の、三つの不安がある。第一に、個人主義により道徳の地平が消失すること。第二に、費用対効果の最大化を目的とする道具的理性が社会の隅々にまで浸透すること。第三に、「穏やかな専制」が訪れて人々が自由を喪失し、政治的に無力になること。著者はこれらの不安の由来と根拠をあらためて問い質し、近代の道徳的理想、すなわち「“ほんもの”という倫理」の回復こそが、よりよい生と未来を切り拓くための闘争を可能 …

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幻想の終わりに

幻想の終わりに
  • 『幻想の終わりに : 後期近代の政治・経済・文化』
  • アンドレアス・レクヴィッツ 著、橋本紘樹, 林英哉 訳
  • 人文書院
  • 2023.4
  • ISBN: 9784409241554
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年4月12日取得)

社会はより良く進歩しているという「幻想」が潰えた後期近代。生産のオートメーション化、デジタル革命、単純サービス業の増加等、産業構造の転換によって新しい階級社会が誕生している。リベラルでエコロジカル、グローバル志向の新たな中産階級が影響力を振るい、個々人は「独自性」を競い合う。世界規模で起こっているこの変化は、私たちの生活に何をもたらすのだろうか。欧米の最新文献を網羅しながら現代社会の矛盾や両義性を …

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フーコーと精神医学

フーコーと精神医学
  • 『フーコーと精神医学 : 精神医学批判の哲学的射程』
  • 蓮澤優 著
  • 青土社
  • 2023.10
  • ISBN: 9784791775705
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年3月30日取得)

「狂気」の治療は本当に必要なのか。「正常な人間」は存在するのか。ひとを規格に押し込める治療ではなく、主体を自由にし、ただひとりの自分自身でありうる治療を目指して。その歴史から司法精神医学制度の現在地にまでアプローチする。臨床医の著者が戸惑いながら考え、精神医学と哲学の専門知を往還する唯一無二の書。

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ネガティヴ・ケイパビリティで生きる

ネガティヴ・ケイパビリティで生きる
  • 『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる : 答えを急がず立ち止まる力』
  • 谷川嘉浩, 朱喜哲, 杉谷和哉 著
  • さくら舎
  • 2023.2
  • ISBN: 9784865813753
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年3月23日取得)

「わからなさ」を抱えながら生きる方法を気鋭の哲学者たち、熱論!情報や刺激の濁流にさらされる加速社会に必要なのはネガティヴな力!

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ベンヤミンの歴史哲学

ベンヤミンの歴史哲学
  • 『ベンヤミンの歴史哲学 : ミクロロギーと普遍史』
  • 宇和川雄 著
  • 人文書院
  • 2023.3
  • ISBN: 9784409031209
  • 関西学院大学研究叢書 ; 第253編
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年3月12日取得)

個物の救済からすべての人間を言祝ぐ“真の普遍史”へ。「歴史」に翻弄された思想家ベンヤミンは、「歴史」をどう捉えていたのかードイツ精神史との対話、同時代人との対決のなかにベンヤミンの思考の軌跡をたどり、その未完の「歴史哲学」の核心に迫る。「些細なものへの畏敬心」を胸に“真の普遍史”を追求した思想家の姿を、新たな角度から描き上げた画期的論考。

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オルター・ポリティクス

オルター・ポリティクス
  • 『オルター・ポリティクス : 批判的人類学とラディカルな想像力』
  • ガッサン・ハージ 著、塩原良和, 川端浩平 監訳、前川真裕子, 稲津秀樹, 高橋進之介 訳
  • 明石書店
  • 2022.7
  • ISBN: 9784750354415
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月22日取得)

他者の排除や否認へ向かうナショナリズム、レイシズム、植民地主義などに抗し、境界を強化するあらゆる二元論を乗り越え、他者にひらかれた、所与の空間の外部をラディカルに探求する。新たな理論的地平をひらく画期的思考実践。他者と共に在るありうべき別の現実のためにー。

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Liberty2.0

Liberty2.0
  • 『Liberty2.0 : 自由論のバージョン・アップはありうるのか?』
  • 駒村圭吾 編著、井上明人 [ほか] 著
  • 弘文堂
  • 2023.2
  • ISBN: 9784335359347
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年2月20日取得)

自由とは何か。どんなに行動を誘導されても、たとえプラットフォーマーにプライバシーを握られていても、あるいは脳がコンピュータと繋がっても、そこに「自由」はあるのかー。自由の概念を揺るがす9つの今日的テーマ/イシューから、デジタル時代における自由論のあり方を探る。

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ドイツ語圏のコスモポリタニズム

ドイツ語圏のコスモポリタニズム
  • 『ドイツ語圏のコスモポリタニズム : 「よそもの」たちの系譜』
  • 菅利恵 編
  • 共和国
  • 2023.2
  • ISBN: 9784907986049
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年1月11日取得)

ユダヤ文化、カント、ロマン主義、トーマス・マン、エルンスト・ブロッホ、ハンナ・アーレント、さらにイルマ・ラクーザや多和田葉子まで。地域・空間・時間を超えた「コスモポリタニズム」(世界市民主義)の理念はどのように形成され、議論されてきたのか?気鋭の研究者8名による論集。

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労働の思想史

労働の思想史
  • 『労働の思想史 : 哲学者は働くことをどう考えてきたのか』
  • 中山元 著
  • 平凡社
  • 2023.2
  • ISBN: 9784582703658
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年1月8日取得)

なぜいま働くことは苦しいのかーアリストテレス、ルター、カルヴァン、アダム・スミス、ルソー、カント、ヘーゲル、マルクス、ニーチェ、ハイデガー、アレント、ヴェーユ、イリイチ…人類誕生からAI時代まで、哲学者の思想から労働の功罪の価値を明らかにし、生きる意味を問い直す画期的な思想史。

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感動を、演技する

感動を、演技する
  • 『感動を、演技する : フランクフルト学派の性愛論』
  • 入谷秀一 著
  • 晃洋書房
  • 2023.2
  • ISBN: 9784771036802
  • 龍谷叢書 ; 61
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年1月8日取得)

フランクフルト学派の男たちは愛や性、エロス、身体について何を語り、何を語らなかったか。一世紀にわたる論争史をふりかえり、彼らの知られざる苦悩、葛藤、欲望、そして女たちとの傷だらけの「交わり」に光を当て、身体化する批判理論、演技する弁証法の可能性を模索する。

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アナーキズム

アナーキズム
  • 『アナーキズム : 政治思想史的考察』
  • 森政稔 著
  • 作品社
  • 2023.3
  • ISBN: 9784861827068
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月23日取得)

アナーキズム思想研究の決定版!!近年の民主主義への鋭利な分析で注目されている論者が、これまで長年取り組んできた研究成果を結集させた待望の一冊。

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