2023年5月36

社会変容と民衆暴力

社会変容と民衆暴力
  • 『社会変容と民衆暴力 : 人びとはなぜそれを選び、いかに語られたのか』
  • 須田努 編
  • 大月書店
  • 2023.5
  • ISBN: 9784272510146
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月29日取得)

日本・アジア・欧州に通底する矛盾を含んだ民衆のリアル。普通の人びとは、なぜ暴力という手段を選び、その力を行使したのか。また被害と加害が同居する地域社会で、それはいかに記憶・記録され語られていったのか。歴史の文脈から、民衆の多様性を読み解く。

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人を動かすルールをつくる

  • 『人を動かすルールをつくる : 行動法学の冒険』
  • ベンヤミン・ファン・ロイ, アダム・ファイン [著]、小坂恵理 訳
  • みすず書房
  • 2023.5
  • ISBN: 9784622096085
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月27日取得)

死刑の効果から税務コンプライアンスまで。従来の法学を超えた視点から、新たな規範と道徳の可能性を示した、行動法学へのいざない。

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差別の教室

  • 『差別の教室』
  • 藤原章生 著
  • 集英社
  • 2023.5
  • ISBN: 9784087212648
  • 集英社新書 ; 1164
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月27日取得)

人の心に貼りつく差別の「種」は、いつ、どこで生まれるのか。死にかけた人は差別しないのかー?新聞社の特派員としてアフリカ、ヨーロッパ、南米を渡り歩いてきた著者は、差別を乗り越えるために、自身の過去の体験を見つめ、差別とどう関わってきたか振り返ることの重要性を訴える。本書では、コロナ禍の時期に大学で行われた人気講義をもとに、差別の問題を考え続けるヒントを提示。熟練のノンフィクション作家が世界を旅して掘 …

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「ものづくり」のジェンダー格差

  • 『「ものづくり」のジェンダー格差 : フェミナイズされた手仕事の言説をめぐって』
  • 山崎明子 著
  • 人文書院
  • 2023.5
  • ISBN: 9784409241561
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月27日取得)

手仕事をめぐる言説に隠されたジェンダー構造を明らかにする画期的研究。人々の関心を集めながらも、社会の傍流へ追いやられる手仕事がある。そんな「やりがいのあるものづくり」が奨励されるとき、その言説にはジェンダーの問題が潜んでいるのではないか。学校での家庭科、戦時下における針仕事の動員、戦後の手芸ブーム、伝統工芸における女性職人、刑務所での工芸品作りなど、趣味以上・労働未満の創作活動を支えている、フェミ …

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文学とテクノロジー

  • 『文学とテクノロジー : 疎外されたヴィジョン』
  • ワイリー・サイファー 著、野島秀勝 訳
  • 白水社
  • 2023.5
  • ISBN: 9784560093511
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月20日取得)

実験室は十九世紀が生んだもう一つの人工楽園だった。芸術に「科学の正確さ」を求めた自然主義者はもちろん、純粋な美を目指した象徴主義者やデカダン派に至るまで、十九世紀の芸術家たちは「美のテクノロジー」に憑かれていた。マラルメはすべてを計算して詩から偶然を排除せんとし、フローベールは考古学的考証に耽り、ゾラは芸術家は現象をうつす写真家でなければならないと説いた。産業社会に反逆、あるいは逃避したはずの作家 …

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日本人無宗教説

  • 『日本人無宗教説 : その歴史から見えるもの』
  • 藤原聖子 編著
  • 筑摩書房
  • 2023.5
  • ISBN: 9784480017734
  • 筑摩選書 ; 0255
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月20日取得)

「日本人は無宗教だ」とする言説は明治初期から、しかもreligionの訳語としての「宗教」という言葉が定着する前から存在していた。「日本人は無宗教だから、大切な○○が欠けている」という“欠落説”が主だったのが、一九六〇年代になると「日本人は実は無宗教ではない」「無宗教だと思っていたものは“日本教”のことだった」「自然と共生する独自の宗教伝統があるのだ」との説が拡大。言説分析の手法により、宗教をめぐ …

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江戸時代の貸本屋

  • 『江戸時代の貸本屋 : 庶民の読書熱、馬琴の創作を支えた書物流通の拠点』
  • 長友千代治 著
  • 勉誠社
  • 2023.5
  • ISBN: 9784585390299
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月19日取得)

江戸時代には書物を読むことのできる人びとが庶民にまで広がった。その読書熱を支えた書物流通の拠点が貸本屋である。読者の興味をそそり、見たことのない世界や名所旧跡へ連れ出す書物、隠された秘密や真相を解き明かす書物、便利性に満ちた生活実用書ーこれらをすぐに調えて手元に届けるのが貸本屋であった。また、読書熱の高まり、さまざまなジャンルにわたる出版文化の広がりは、近世における創作の場においても、大きな影響を …

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生き延びるための地理学

  • 『生き延びるための地理学 : 東日本大震災被災地で考えたこと』
  • 溝口常俊 著
  • 風媒社
  • 2023.5
  • ISBN: 9784833131872
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月19日取得)

「想定外」で済ませていいのか。地理学に何ができるのか。被災地で積み重なってきた津波の記憶をひもときつつ、生き延びるための災害対策として、半地下シェルター「やどかりプラン」を提言する地理学者の思考の軌跡。

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真理・政治・道徳

  • 『真理・政治・道徳 : プラグマティズムと熟議』
  • シェリル・ミサック 著、加藤隆文, 嘉目道人, 谷川嘉浩 訳
  • 名古屋大学出版会
  • 2023.5
  • ISBN: 9784815811228
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月12日取得)

価値の多元化が進むなか、リベラルな民主主義は相対主義や排外主義に抗して自らを正当化できるのか。疑いの目で見られがちな真理概念を、C・Sパースに依拠しながら政治と道徳の世界に呼び戻し、真理探究者の共同体としての社会と、そこで経験や熟議が持つ意義を描き直した、私たちがいま必要とする一冊。

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性差別の損失

  • 『性差別の損失 : なぜ経済は男性に支配され、女性は排除されるのか』
  • リンダ・スコット 著、月谷真紀 訳
  • 柏書房
  • 2023.5
  • ISBN: 9784760155132
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月12日取得)

なぜワーキング・プアが起こるのか。出産をあきらめる本当の理由。女性を昇進させない圧力の存在。男性の連帯が女性を阻んでいる。

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議員の両性同数

議員の両性同数
  • 『議員の両性同数 : パリテの現在地』
  • レジャーヌ・セナック 著、斎藤かぐみ 訳
  • 白水社
  • 2023.5
  • ISBN: 9784560510582
  • 文庫クセジュ ; 1058
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年5月10日取得)

女男平等の政治参画を義務付けるフランスの「パリテ法」施行開始から二〇余年。パリテがどのように根付き適用されているのか。本書は、「パリテ」が主張されるようなった経緯を分析するとともに、「パリテ法」を世界各地でとられた女性の政治的過小代表を補う戦略の延長線上に、そしてフランス独自の事情のなかに位置づけ、その意義を捉える。

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争わない社会

争わない社会
  • 『争わない社会 : 「開かれた依存関係」をつくる』
  • 佐藤仁 著
  • NHK出版
  • 2023.5
  • ISBN: 9784140912799
  • NHKブックス ; 1279
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年9月1日取得)

周りに頼る作法を根本から考え直そう。国家間の戦争、社会の分断、個人同士やネット上の諍いなど、豊かになり余裕ができた時代にも争いが絶えないのはなぜか?国からは「自助」を、市場からは「競争に勝ち残ること」を求められて、個人が孤立無援となってしまうのはなぜか?本書は、その原因が近代人の「自立」への欲求にあったと見て、その陰で見落とされてきた「依存」の可能性を問う試みである。進化論の誤読、対外援助、入会権 …

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