社会思想63

ドイツ語圏のコスモポリタニズム

ドイツ語圏のコスモポリタニズム
  • 『ドイツ語圏のコスモポリタニズム : 「よそもの」たちの系譜』
  • 菅利恵 編
  • 共和国
  • 2023.2
  • ISBN: 9784907986049
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年1月11日取得)

ユダヤ文化、カント、ロマン主義、トーマス・マン、エルンスト・ブロッホ、ハンナ・アーレント、さらにイルマ・ラクーザや多和田葉子まで。地域・空間・時間を超えた「コスモポリタニズム」(世界市民主義)の理念はどのように形成され、議論されてきたのか?気鋭の研究者8名による論集。

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労働の思想史

労働の思想史
  • 『労働の思想史 : 哲学者は働くことをどう考えてきたのか』
  • 中山元 著
  • 平凡社
  • 2023.2
  • ISBN: 9784582703658
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年1月8日取得)

なぜいま働くことは苦しいのかーアリストテレス、ルター、カルヴァン、アダム・スミス、ルソー、カント、ヘーゲル、マルクス、ニーチェ、ハイデガー、アレント、ヴェーユ、イリイチ…人類誕生からAI時代まで、哲学者の思想から労働の功罪の価値を明らかにし、生きる意味を問い直す画期的な思想史。

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感動を、演技する

感動を、演技する
  • 『感動を、演技する : フランクフルト学派の性愛論』
  • 入谷秀一 著
  • 晃洋書房
  • 2023.2
  • ISBN: 9784771036802
  • 龍谷叢書 ; 61
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年1月8日取得)

フランクフルト学派の男たちは愛や性、エロス、身体について何を語り、何を語らなかったか。一世紀にわたる論争史をふりかえり、彼らの知られざる苦悩、葛藤、欲望、そして女たちとの傷だらけの「交わり」に光を当て、身体化する批判理論、演技する弁証法の可能性を模索する。

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アナーキズム

アナーキズム
  • 『アナーキズム : 政治思想史的考察』
  • 森政稔 著
  • 作品社
  • 2023.3
  • ISBN: 9784861827068
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月23日取得)

アナーキズム思想研究の決定版!!近年の民主主義への鋭利な分析で注目されている論者が、これまで長年取り組んできた研究成果を結集させた待望の一冊。

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ベンサム「公開性」の法哲学

ベンサム「公開性」の法哲学
  • 『ベンサム「公開性」の法哲学』
  • ジェラルド・J・ポステマ 著、戒能通弘 訳
  • 慶應義塾大学出版会
  • 2023.2
  • ISBN: 9784766428735
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月23日取得)

ベンサムの思想全体をー統治・法の思想のみでなく、その道徳理論も含めてー「公開性(publicity)」をその統合的概念として再構成する試み。

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リップマン公共哲学

リップマン 公共哲学
  • 『リップマン公共哲学』
  • ウォルター・リップマン 著、小林正弥 監訳
  • 勁草書房
  • 2023.2
  • ISBN: 9784326154852
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月30日取得)

なぜ西洋民主主義社会は独裁と世界大戦を防止することができなかったのか?民主主義を危機と病から再生させる思想。「公共哲学」という言葉を初めて用いてその原型を提示した予言的警告の書。私たち自身の時代を考えるための生きた思想書、待望の新訳!

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強欲資本主義は死んだ

強欲資本主義は死んだ
  • 『強欲資本主義は死んだ : 個人主義からコミュニティの時代へ』
  • ポール・コリアー, ジョン・ケイ 著、池本幸生, 栗林寛幸 訳
  • 勁草書房
  • 2023.2
  • ISBN: 9784326550920
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月30日取得)

「古い資本主義」の混迷を回顧し、「新しい資本主義」を展望する!いま経済と政治を混乱させているのは、個人主義の行き過ぎであり、自己中心的思考の蔓延である。「私が生み出したものはすべて私のもの」であり、「私が正しいのだから私に従え」と主張する。どちらも「私がすべて」である。こうした過剰な個人主義が経済格差と政治の機能不全をもたらした。必要なのは独善的リーダーでも、株主主権の強化でも、国家による中央集権化でもなく、地域コミュニティや多様な中間組織の再生だ。マイケル・サンデルらは市場競争がコミュニティを破壊するというが、資本主義とコミュニティは共存し、「共創」できる。その処方箋を本書は提示する。

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消え去る立法者

消え去る立法者
  • 『消え去る立法者 : フランス啓蒙における政治と歴史』
  • 王寺賢太 著
  • 名古屋大学出版会
  • 2023.2
  • ISBN: 9784815811204
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月26日取得)

かつてこんなふうに読まれたことがあっただろうか。モンテスキューとルソー、そしてディドロへ。彼らが格闘し、解き明かし、残した問題とは何か。新たな共同体の創設という課題に直面し、法の根拠を問い直す重層的なテクストを読み抜き、「啓蒙」をクリシェから解き放った、気鋭の労作。

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見知らぬ者への贈与

見知らぬ者への贈与
  • 『見知らぬ者への贈与 : 贈与とセキュリティの社会学』
  • 小幡正敏 著
  • 武蔵野美術大学出版局
  • 2023.2
  • ISBN: 9784864631532
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年8月26日取得)

格差社会の行き詰まりのなかで社会的なつながりをいかに再構築するか。モースの贈与論を敷衍し、さまざまな事象を参照し、贈与行為としての社会保障制度を通して、社会的連帯の可能性を問う。

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争わない社会

争わない社会
  • 『争わない社会 : 「開かれた依存関係」をつくる』
  • 佐藤仁 著
  • NHK出版
  • 2023.5
  • ISBN: 9784140912799
  • NHKブックス ; 1279
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年9月1日取得)

周りに頼る作法を根本から考え直そう。国家間の戦争、社会の分断、個人同士やネット上の諍いなど、豊かになり余裕ができた時代にも争いが絶えないのはなぜか?国からは「自助」を、市場からは「競争に勝ち残ること」を求められて、個人が孤立無援となってしまうのはなぜか?本書は、その原因が近代人の「自立」への欲求にあったと見て、その陰で見落とされてきた「依存」の可能性を問う試みである。進化論の誤読、対外援助、入会権闘争、生活綴方までを分析し、機能的な中間集団への依存が争いの芽を摘む可能性を示す。分野を超えた視点で切りひらく、社会科学からの挑戦の書。

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