- 『江戸時代の貸本屋 : 庶民の読書熱、馬琴の創作を支えた書物流通の拠点』
- 勉誠社
- 2023.5
- ISBN: 9784585390299
- 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月19日取得)
-- 江戸時代の貸本屋 | 楽天ブックス江戸時代には書物を読むことのできる人びとが庶民にまで広がった。
その読書熱を支えた書物流通の拠点が貸本屋である。
読者の興味をそそり、見たことのない世界や名所旧跡へ連れ出す書物、
隠された秘密や真相を解き明かす書物、便利性に満ちた生活実用書ーー
これらをすぐに調えて手元に届けるのが貸本屋であった。
また、読書熱の高まり、さまざまなジャンルにわたる出版文化の広がりは、
近世における創作の場においても、大きな影響を与えた。
特にその浩瀚な知識を自らの作品に注ぎ込んできた近世を代表する作家・曲亭馬琴の日記には、
近世知識人と書物の関係をまざまざと伝える、特筆すべき内容がふんだんに含まれている。
長年にわたり諸資料を博捜してきた筆者が、
江戸時代の貸本屋の展開、そして、書物と人びととのかかわりの諸相を描き出す書籍文化史論。
はしがき
第一部 本のある風景
第二部 近世貸本屋の展開
一 貸本屋研究の意義
二 四民の読書熱
三 貸本屋の仕事
四 法制と貸本屋
五 作者・板元・貸本屋
六 読物流行の変遷と貸本屋
七 貸本屋と読者
まとめ
第三部 馬琴の書物探索と貸本領域
一 馬琴の書物愛
二 知識人との書物貸借
三 馬琴作品の愛読者たち
四 馬琴と貸本屋
五 馬琴の本屋探書
六 馬琴の写本製作
七 馬琴の潤筆料と生活
八 愛蔵書の売却
九 馬琴の疾病
十 わが庭は花盛りなれど……
まとめ
あとがき