なぜヒトだけが言葉を話せるのか

なぜヒトだけが言葉を話せるのか
  • 『なぜヒトだけが言葉を話せるのか : コミュニケーションから探る言語の起源と進化』
  • トム・スコット=フィリップス 著、畔上耕介, 石塚政行, 田中太一, 中澤恒子, 西村義樹, 山泉実 訳
  • 東京大学出版会
  • 2021.6
  • ISBN: 9784130820202
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年3月27日取得)

言語がどのように出現して進化したか? 他者の心(意図)を読む能力こそが言語コミュニケーションに重要であることを提起し,それを裏付ける理論およびデータとともに説得力をもって解説する.言語学,認知科学,進化生物学などを統合した瞠目すべき見解を示した一冊

第1章 コミュニケーションへの二つのアプローチ
 1-1 「いじる」ってどういう意味?
 1-2 コードモデル   
 1-3 意図の表出と認知  
 1-4 意図明示・推論モデル   
 1-5 自然コードと慣習コード   
 1-6 意味の二つの意味

第2章 コミュニケーションシステムの出現
 2-1 組み合わせ的コミュニケーション   
 2-2 信号と応答の機能的相互依存
 2-3 ニワトリが先か卵が先か  
 2-4 組み合わせ的コミュニケーションの成立し難さ 
 2-5 意図明示と推論ーーコミュニケーションへの第三の経路   
 2-6 組み合わせ的コミュニケーションの創出
 2-7 言語の起源における連続と断絶

第3章 認知とコミュニケーション
 3-1 語用論能力   
 3-2 会話の格率
 3-3 語用論の一つのパラダイム   
 3-4 再帰的読心能力と意図明示コミュニケーションーー理論編
 3-5 再帰的読心能力と意図明示コミュニケーションーーデータ編
 3-6 協調とコミュニケーション

第4章 意図明示コミュニケーションの起源
 4-1 コミュニケーションと比較研究法   
 4-2 意図的コミュニケーションと意図明示コミュニケーションの違い
 4-3 大型類人猿のコミュニケーションは意図明示と推論を伴うか
 4-4 大型類人猿は自然コードでコミュニケーションするか
 4-5 ヒト以外の霊長類における読心能力
 4-6 社会脳   
 4-7 意図明示コミュニケーションの出現

第5章 個々の言語を組み立てる
 5-1 進化言語学   
 5-2 初期の意図明示コミュニケーション
 5-3 初めての象徴  
 5-4 語用論の観点から見た原型言語
 5-5 文法化について一言
 5-6 文化的牽引,そして個々の言語の自然さ
 5-7 言語進化におけるコミュニケーションの役割

第6章 進化的適応
 6-1 適応主義   
 6-2 言語能力と適応
 6-3 言語コミュニケーションと複雑な社会生活
 6-4 警戒と論証
 6-5 オオカミ少年を止めるには
 6-6 ヒトのコミュニケーションの進化的安定性
 6-7 言語は生物進化の大転換点か

エピローグ 大問題に答える

訳者あとがき
用語解説

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