
- 『狡智の文化史 : 人はなぜ騙すのか』
- 岩波書店
- 2022.6
- ISBN: 9784006023447
- 岩波現代文庫. 文芸 ; 344
- 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年6月9日取得)
-- 狡智の文化史 | 楽天ブックス嘘、偽り、詐欺、謀略……。秩序や倫理をもって排除しようとしても、決して人間世界から排除しきれない「狡智」という知のあり方。この厄介な知性は人類の歴史の中でどのように生まれ、どのように意味づけされ、社会の中に組み込まれてきたのだろうか。古今東西の史書・文学・神話・民話などを素材に、狡智の深層と人間の本性との関わりを考える。
はじめに
序章 フィクションの中の詐欺師たち
1 「スティング」の世界
2 バルザックの金融小説とポーの詐欺師論
3 コリンズ、メルヴィル、マン
4 エンターテインメントとしての詐欺話
5 エゴと倫理観
6 「うそ教室の勧め」
7 柳田國男と『不幸なる芸術』
第一章 日本人の狡智観
1 日本神話における詐略
2 源平合戦の騙し合い
3 味方同士の騙し合い
4 詐略の名人
5 「やまと心」とは
6 やまと心の実例
7 藤原頼長と信西入道
8 藤原為盛の機知
第二章 馬喰八十八の智恵
1 「馬喰八十八」
2 「エンマ様をぶち殺した農夫」
3 領主を騙した粉ひきの話
4 「二人のコンパードレ」と「カンプリアーノの物語」
5 死体を使って儲ける話
6 「レスターの修道士
第三章 狡智と致富
1 八十八の類話
2 昔話における馬喰
3 騙る馬喰
4 狂言に登場する馬喰像
5 交換による金儲け
6 「ウサギのかしこい商売」
第四章 中国における狡智の哲学
1 諸葛孔明と曹操
2 老子、荘子、墨家
3 荀子
4 「兵とは詭道なり」
5 韓非子
6 謀計の評価
第五章 ギリシャ人と狡智
1 オデュッセウスの狡智
2 ヘルメスという神
3 プラトンの狡智に対する態度
4 狡智の領域
5 メティス的知性
第六章 生きるための狡智
1 狡智とトリックスター
2 トリックスター、八十八
3 『狐物語
4 ピカレスク文学の世界
5 狡智と喜劇
6 マチンガの狡智
終章 騙しの起源と動物行動
1 人間の本性と動物との関連性
2 動物の欺瞞行動
3 騙しとは
4 類人猿の騙し行動
5 他者の理解と騙し
参照文献
あとがき
現代文庫版あとがき