虚構と想像力

虚構と想像力〈新装版〉
  • 『虚構と想像力 : 文学の人間学』
  • ヴォルフガング・イーザー 著、日中鎮朗, 木下直也, 越谷直也, 市川伸二 訳
  • 法政大学出版局
  • 2023.12
  • ISBN: 9784588140822
  • 叢書・ウニベルシタス ; 794
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2026年4月16日取得)

さまざまなメディアが文明化の過程で意義を増すかたわら、文学の立場はますます失われつつある現状を見据え、文学に残された意味機能を探る。想像力や虚構的なものなどの思考の変遷をたどり、ポスト構造主義的・デリダ的考察を経て、人間社会に対する想像上のものが担う役割と意味の重要性を主張。文学の虚構性が想像上のものを活性化し、文学作品を可能にするメカニズムを解き明かす。

 
1 虚構化する行為
 1 虚構と現実についての暗黙知
 2 トリアーデ
 3 行為の機能上の差異化──選択ー結合ー自己告示
 
2 文学の虚構性のパラダイムとしてのルネッサンス牧歌文学
 1 古代牧人文学の光景
 2 牧歌とその関連現実
 3 牧人小説の二つの世界
  a サンナザーロの『アルカディア』における反復と想起の相互作用
  b モンテマヨルの『ディアナ』における演出
  c シドニーの『アーケイディア』における二重の意味構造
 4 文学の虚構性の忘我=脱ー自的性格
 5 人間学的インデックス
3 哲学的言説において主題化された虚構
 1 事前考察
 2 偶像としての虚構(ベーコン)
 3 言語様態としての虚構(ベンサム)
 4 不確実な措定としてのフィクション(ファイヒンガー)
 5 滑り行く差異としての虚構(グッドマン)
 6 認識のカメレオン
4 想像上のもの
 1 歴史に関する前書き
 2 能力としての想像上のもの(コールリッジ)
 3 表象行為としての想像上のもの(サルトル)
 4 根源的に想像上のもの(カストリアディス)
 5 虚構的なものと想像上のものの相互作用
余論──ベケットの『死せる想像力よ、想像せよ』と幻想文学
5 テクスト・ゲーム
 1 地図ー土地関係の遊び
 2 模倣と象徴化の傾けゲーム
 3 テクストの遊び
 4 演じることと演じられること
6 エピローグ
 1 ミメーシスとパフォーマンス487
 2 人間学の範疇としての演出
訳者あとがき
事項索引
人名索引

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