生きた労働への闘い

  • 『生きた労働への闘い : 沖縄共同体の限界を問う』
  • ウェンディ・マツムラ 著、増渕あさ子, 古波藏契, 森亜紀子 訳
  • 法政大学出版局
  • 2023.7
  • ISBN: 9784588603686
  • サピエンティア ; 68
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年1月30日取得)

琉球処分以後、地元知識人は日本資本に対抗するため「沖縄」という想像の共同体を構想し、近代化を推進した。しかし、農民や職工はこれを拒絶する。宮古島人頭税廃止運動、女性職工の異議申し立て、甘蔗農家の非売同盟、大宜味村村政革新運動。人びとが自分たちの未来を切り拓くために起こした行動をグローバルな反資本主義闘争の一環として読み解き、「生きた労働」を求めた闘いの可能性を探る。
日本語版への序文
謝辞
序章
第1章 沖縄県の誕生と差異の創出
第2章 「出来事」として読む宮古島の人頭税廃止運動
第3章 慣習の改良、女性労働の変革
第4章 沖縄における砂糖プランテーションの不可能性
第5章 不均衡な発展と経済ナショナリズムの拒絶:「ソテツ地獄」の沖縄で
終章 生きた労働と「沖縄共同体」の限界
引用文献
翻訳によせて:本書の四つの切断について 冨山一郎
索引

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