歴史学研究法

  • 『歴史学研究法』
  • 今井登志喜 著
  • 筑摩書房
  • 2023.6
  • ISBN: 9784480510679
  • ちくま学芸文庫 ; イ62-1
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年12月15日取得)

「歴史学とは何か」について「古典的歴史学方法論」の論点を的確にまとめる。方法の実践例として、「塩尻峠の合戦」を取り上げる。解説 松沢裕作
「歴史学とはどのような学問か」「歴史学はいかにして正しい結論を導き出せるのか」という問題は、現在でも常に問い直され続けている。本書では、19世紀における歴史学の進展を踏まえ、歴史学の方法論にはじまって、諸学との連携の在り方、史料批判についてなど、簡潔にして要点をついた紹介・指摘を行う。提示される方法論の実例としては、塩尻峠の合戦(天文17年)を取り上げ、各種資料を比較して事実を確定するプロセスを具体的に示した。また、本書の史学史的背景について周到な解説を付す。古典的歴史学方法論の貴重な入門書。
===古典的歴史学方法論のエッセンス===
【目次】

一 序説─歴史学の方法論
二 歴史学を補助する学科
三 史料学
四 史料批判
  1 外的批判  真純性の批判/来歴批判/本原性の批判
  2 内的批判  可信性の批判/史料の価値の差別
五 綜合
  史料の解釈/史実の決定/歴史的聯関の構成/歴史的意義の把握
六 方法的作業の一例─天文年間塩尻峠の合戦
  題目/史料/真純性の批判/来歴批判/本原性の批判/可信性の批判/解釈/史実の決定/歴史的聯関の構成/歴史的意義の把握/附記/補正
解説 「転回以前」の歴史学? ─古典的歴史学方法論・入門  松沢裕作

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