ポピュリズムに揺れる欧州政党政治

ポピュリズムに揺れる欧州政党政治
  • 『ポピュリズムに揺れる欧州政党政治』
  • パスカル・ペリノー 著、中村雅治 訳
  • 白水社
  • 2023.1
  • ISBN: 9784560510568
  • 文庫クセジュ ; 1056
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月6日取得)

フランス流のアプローチ
 ここ数十年、ポピュリズムという名の政治運動が、各国の選挙で注目を集めている。その思想の根本には民衆とエリートの対立という視点があり、それが現代の社会状況において新しい衣をまとって回帰している。その背景には、欧米における第二次大戦後の社会構造の変化ーー脱工業化社会の出現、グローバル化の進展、多国籍企業に代表されるいわば「匿名の」権力の拡大、新自由主義的EUの発展などーーがある。こうした社会変化に適応できない民衆の不満・不安に答えたのがポピュリズムである。
 著者パスカル・ペリノーは、政治学者でとりわけフランスの右派政党・国民戦線(FN)研究の第一人者である。長年所長を努めたパリ政治学院政治研究センターでは、大統領選挙、国民議会選挙、欧州議会選挙、地域圏議会選挙などの分析において中心的役割を果たしてきた。その著者が豊富な事例とともにポピュリズム現象を総括する。
 欧州主要ポピュリスト政党略記号一覧
序章
第一章 現象の特質
 1 非理念的アプローチ
 2 理念的アプローチ
 3 復活か発明か?
第二章 ポピュリズム現象を測定する
 1 ヨーロッパにおけるポピュリズムの着実な拡大
 2 二〇一九年におけるポピュリスト諸勢力の状況
 3 権力の座についたポピュリズム
第三章 ポピュリズム現象の原動力
 1 脱工業化社会の経済的不調
 2 国外への開放がもたらす社会的・文化的不安
 3 代表民主主義への不満
 4 移民の拒絶
 5 EUという怪物
 6 グローバル化が生み出す匿名的社会に対する敵意
第四章 将来ーポピュリズムと民主主義の問題
 1 民主主義仮説の弱点
 2 民主主義の背景の変化
 3 民主主義崇拝の悪影響
 4 民主主義の不調に対する薬
 5 ポピュリズムとガヴァナンス(統治)
 6 新しい権威主義
結論
 訳者あとがき
 参考文献
 付表

-- ポピュリズムに揺れる欧州政党政治 | 楽天ブックス