- 『複合国家イギリスの地域と紐帯』
- 刀水書房
- 2022.11
- ISBN: 9784887084766
- 出典:国立国会図書館書誌データ(2024年10月13日取得)
-- 複合国家イギリスの地域と紐帯 | 楽天ブックス本書は16〜18世紀という長期の視座を設け、そこからブリテンの複合国家を考察するものである。
その主題は:
第一に、本書は地域に視点を移して近世のブリテン諸島史を考察。
第二に、本書は、地域を出発点にしながらも、そこから複合国家のあり方を検討する。
第三に、本書は、地域の多様性を示すと同時に、複合国家ブリテンの統合過程で見られた特色を何点か提示する。
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近世ウェールズ史やスコットランド史を対象に「統合の中の独自性」「統合の中の重層性」を示す第一部。近世のアイルランド・イングラ ンド関係を通して「分裂のなかの紐帯模索」を提起する第二部。複合国家の紐帯がもつ多様な側面に光を当てた第三部。統合の「紐帯」は、16世紀から18世紀にかけて、どのように変遷し、王権や議会以外にも教育や軍隊、貿易活動などは、「紐帯」として、どのような役割を果たしたのであろうか。こうして、イギリスの構造を読者は深く知る事が可能となる。
序 章 地域と紐帯から見る複合国家 (岩井 淳)
第1部 近世のウェールズとスコットランド
第一章 ウェールズと合同ー紐帯と地域連鎖 (岩井 淳)
第二章 ウェールズと宗教改革ーウェールズ語聖書の誕生 (山本信太郎)
第三章 ウェールズと議会ーウェールズ選出議員の特徴とその変化 (仲丸英起)
第四章 スコットランドにおけるブリテン人意識ー複合アイデンティティ
Scoto-Britannusの視点から(小林麻衣子)
第2部 近世のアイルランド
第五章 アイルランド教会とイングランド国教会ーチャールズ一世期の
宗教統一構想 (那須 敬)
第六章 三王国戦争期のアイルランド
-プロテスタント複合国家イギリスとヨーロッパ・カトリック世界のはざま
(山本 正)
第七章 アイルランド統治論における服従の諸相
-ジョン・デイヴィスの自発的服従論と共通の法益という紐帯の創出
(竹澤祐丈)
第八章 アイルランドとウィリアム・ペティー「政治体の解剖」と「政治算術」
をめぐって (菅原秀二)
第3部 複合国家の紐帯
第九章 複合国家と教育ーイングランドの文法学校が果たした役割 (菅原未宇)
第一〇章 複合国家と軍隊ーイギリス陸軍にみる諸地域間のつながりと相互作用
(辻本 諭)
第一一章 複合国家とアメリカ貿易ー消費文化的一体性とブリテン帝国 (道重一郎)
終 章 「ブリテン史」のその先 (岩井 淳)
あとがき (岩井 淳・道重一郎)
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