デリダのハイデガー講義を読む

デリダのハイデガー講義を読む
  • 『デリダのハイデガー講義を読む』
  • 亀井大輔, 長坂真澄 編著、峰尾公也, 加藤恵介, 齋藤元紀, 須藤訓任 著
  • 白水社
  • 2023.11
  • ISBN: 9784560093634
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年11月22日取得)

ハイデガーの『存在と時間』をデリダ自身が翻訳・読解し、「歴史」を揺るがした全9回の講義を、日本の哲学研究者たちが読み解く!
本書は、ジャック・デリダ講義録『ハイデガー──存在の問いと歴史』を共通のテクストとして、6人の執筆者(峰尾公也、加藤恵介、齋藤元紀、亀井大輔、長坂真澄、須藤訓任)が、それぞれの視点から光をあてた論考を収録。「デリダのハイデガー講義」を立体的に照らし出し、講義録に含まれた論点を浮かび上がらせ、デリダによるハイデガー読解の内実を検討しながら、その革新性を明らかにしてゆく。それは、ハイデガーとデリダとの関係を解明する研究の集成でもある。
デリダで/とともに「存在と時間」を考える……ハイデガーとデリダとの関係について考えたい読者にはもちろんのこと、デリダの講義録をこれから読みすすめる読者にも、副読本として最適。
『存在と時間』などのハイデガーの哲学から、「脱構築」はどのように生まれてきたか? デリダの「ハイデガー講義」をひもとき、解明してゆく待望のガイドブック。巻末に人名索引を付す。
 はじめに(亀井大輔)
第1章 存在を問う者たち──形而上学の乗り越えがたさ(峰尾公也)
第2章 後退する歩み──デリダは何を受け継いだか(加藤恵介)
第3章 「歴史」をとおして存在の問いを「揺り動かすこと」──忍耐強い思考のために(齋藤元紀)
第4章 テクストの思考へ──デリダのハイデガー講義を牽引するもの(亀井大輔)
第5章 想像力と事実──歴史概念の新たな相貌(長坂真澄)
第6章 逆説超越論(デリダ)と超=超越論(ハイデガー)──デリダ著『ハイデガー 存在の問いと歴史』を出発点として (須藤訓任)
 註記/人名索引

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