科学哲学

  • 『科学哲学』
  • サミール・オカーシャ [著]、直江清隆, 廣瀬覚 訳
  • 岩波書店
  • 2023.9
  • ISBN: 9784000616096
  • 哲学がわかる
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年8月14日取得)

■訳者からのメッセージ
とにかく説明が明解で分かりやすい本です。今年の夏はとくに地球温暖化を意識させられる年でしたが、これがどのようにして科学的事実であると結論され、その説明にはどの程度の信頼性があり、また地球温暖化はひとつの科学的モデル以上のものなのかどうかなど気になることだらけです。科学とは何か、科学的知識とは何かについて、科学哲学という視点から考えてみるのも面白いだろうと思います。
 謝 辞
1 科学とは何か
 近代科学の起源
 科学哲学とは何か
 科学と疑似科学
2 科学的推論
 演繹と帰納
 ヒュームの問題
 最善の説明を導く推論
 因果推論
 確率と科学的推論
 条件化規則
3 科学における説明
 ヘンペルによる説明の被覆法則モデル
 ケース1 対称性の問題
 ケース2 関連性欠如の問題
 説明と因果性
 科学ですべてが説明できるのか
 説明と還元
4 実在論と反実在論
 科学的実在論と反実在論
 奇跡論法
 観察可能と観察不可能の区別
 決定不全性論法
5 科学の変化と科学革命
 論理経験主義の科学哲学
 クーンの科学革命論
 通約不可能性とデータの理論負荷性
 クーンと科学の合理性
 クーンの遺産
6 物理学・生物学・心理学における哲学的問題
 絶対空間に関するライプニッツとニュートンの論争
 生物種とは何か
 心はモジュール化されているか
7 科学とその批判者
 科学主義
 科学と宗教
 科学は価値から中立なのか
 訳 注
 読書案内
 日本の読者のための読書案内
 訳者あとがき
 索 引

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