クィアなアメリカ史

  • 『クィアなアメリカ史』
  • マイケル・ブロンスキー 著、兼子歩, 坂下史子, 髙内悠貴, 土屋和代 訳
  • 勁草書房
  • 2023.8
  • ISBN: 9784326654420
  • 再解釈のアメリカ史 ; 2
  • 出典:国立国会図書館書誌データ(2025年4月14日取得)

LGBTQの歴史的経験はアメリカに何をもたらし、いかにアメリカそのものを形成してきたか。周縁化されてきた視点から再解釈する。
植民地期から現代に至るまで、アメリカ史の基本的叙述においてジェンダー/セクシュアリティ規範とその撹乱・変容がいかに密接不可分であったか。クィア的視点からとらえ返した〈アメリカ〉を描き、人種やジェンダー・セクシュアリティを歴史叙述の不可欠な構成要素に位置づける。ラムダ文学賞およびストーンウォール図書賞受賞作。
【原著】Michael Bronski, A Queer History of the United States(Beacon Press, 2011)
日本語版の読者のみなさまへ
著者の覚書
凡 例

 言語とアイデンティティ
 歴史が教えてくれること
第一章 迫害社会
 見知らぬ土地の見知らぬ人びと
 ピューリタニズム─個人と共同体
 純粋さと危険
第二章 性的にあいまいな革命
 奴隷にされた人びとと市民
 ピューリタニズムから啓蒙思想へ
 アメリカの男を創造する
 ただの友人
 革命的なジェンダー
第三章 クィアなアメリカを想像する
 西部への膨張
 コミュニティのはじまり
 新しい国民的文化を記述する──東部
 同性間の欲望と人種の民主化
第四章 死と芸術の民主主義
 南北戦争
 男らしさを演じる
 自由に演じる
 政体のための新しい身体
 政治と詩論
第五章 危険な純潔
 政治の語彙
 抵抗を概念化する──労働、人種、セックス
 言語の政治
第六章 舞台上の生/都会の生
 大都市の中で一緒にひとり
 ジェンダーについての新しい考えを嗜む
 私的/公的文化の出現
第七章 ジェンダーの生産とマーケティング
 男らしさを生産する
 男らしさを消費する
 最初の赤狩り──そして改革
第八章 塹壕でのセックス
 戦争、ジェンダー、セックス
 恋人たちの軍隊
 戦争を家に持ち帰ること
第九章 目に見えるコミュニティ/目に見えない人びとの生活
 セックスとひとつの運動の始まり
 紙面で公に
 丸見えの場所に「隠れて」
 ともに成長し、袂を分かつ運動
第一〇章 反乱/バックラッシュ/抵抗
 反乱のなかのアメリカ
 解放、社会的純潔、バックラッシュ
 AIDS──不屈さと抵抗
エピローグ
 歴史としてのニュース、ニュースとしての歴史
謝 辞
訳者あとがき
原 注
索 引

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